昭和五十四年(1979年)広島東洋カープは広島で三連勝して大阪で勝負となった。
大阪での第6戦を落とし、三勝三敗の五分となり第7戦にもつれこんだのだった。
私は数多くのプロ野球の試合を観戦したが、これほど胃がキリキリと痛んだ試合を見た事がない。
今や伝説となった江夏豊投手の、
「最後の二十一球」
である。
これはあまり言いたくないが、高橋慶彦選手のエラーから傷が広がってあの修羅場になったのだ。
「江夏投手だから持ちこたえたのだ」
プロ野球解説の金山次郎氏が、
「神や仏が乗り移る選手がいないと日本一にはなれない」
と言っていたが、
この時の江夏投手には神が乗り移っていたようだ。それと水沼捕手も鬼神のごとき働きをしたのである。
「スクイズを見破りサードランナーを刺したのだ」
これで近鉄の勢いが止まった。カープは日本一になったのである。
この試合は歴史に永遠に残るであろう。
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