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カウンター

冬のシャッター


エアコンの止まない部屋から
怠惰を振りはらって
昼どき近い玄関に身をさらす

ちょうど風はわずかで
赤城山も榛名山もくっきり見える
山なみの稜線から
冷気は伝ってくるのか
無造作に建つ鉄塔をよけながら
シャッターを切る

頬にさす痛みは慣れて
そうして進むと赤い屋根の家が
真ん中あたりに置かれて
よい構図になった
あの自動販売機のある場所まで行こう

バス停に向かう人
積み荷を降ろすドライバー
人は影を引きずらず
それぞれがまばらで
よこたわり 重なりあい

立ち枯れの枝の先には
長くのびた電線が矩形をつくり
青い空を分けている
その一片一片にシャッターを切る
まだ続きそうなこの寒さ
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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« 腕時計 曇り空の風景 »
 
コメント
 
 
 
いい詩です‥ (大湖)
2012-02-09 23:13:55
私も詩を書いています。
まあ童謡の形式が多いですが。
また、お伺いしたく思いますが、
今晩は、これで‥‥

このリンクで、私の作品を御覧いただける筈です。
 
 
 
コメントありがとうございます (bell)
2012-02-13 22:47:35
大湖さま。

詩を褒めていただき、ありがとうざいます。
ペースは遅いですが、不定期に新しい詩を載せています。
またときどき覗いて下さいね。
 
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