ケセランパサラン読書記 ー私の本棚ー

◆『きつね、きつね、きつねがとおる』 伊藤遊 作 岡本順 絵 ポプラ社

 

今日は、なにを書こうかなーと本棚を眺める。
おお、あった、あった。
これ、これ、これだよね、というカンジ? なーんちゃって。

この絵本、本屋さんで、見つけた時、「わ、タイトル、いい!」と、ソッコー買った。
私の勘、ばっちり!
内容も絵も、良かった。

主人公の女の子は、大人より背がまだ小さくて、かといってお父さんに肩車をしてもうらうには、ちょっと大きくて、それで、見えないものが沢山ある。
例えば、七五三のお参りの神社にいたお嫁さんとか、お祭りの行列とか、大道芸の人とか、散歩中に塀の向こうに咲く庭の花とか。

でも、
きっと、
だから、見えちゃったんだ。
河原の遊歩道の向こうに、チラチラ見える狐火。
そして、きつねの嫁入りの行列!!


私の祖母は、秋田の米代川を遡った小さな村に生まれ育った人である。
その祖母は、私が高校生の時に亡くなったが、私が子どものころ、きつねには、化かされたものだと、よく語ってくれたものだった。
きつねたちが、わんさか、集まって、橋の上で、宴会をしていたこともあるそうだ。

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