ケセランパサラン読書記 ー私の本棚ー

◆『ぼくは英雄を見た レジスタンスの少年たち』 コレット・ヴィヴィエ 作 末松氷海子 訳 偕成社

                     

 フランスのレジスタンスの小説。
 
 このフィクションの<英雄>のモデルは、歴史学者でレジスタンス活動をし、ナチスに銃殺されたマルク・ブロックがモデルだという。
 彼はストラスブール大学で教鞭をとっていた。
 ストラスブールは、ドイツとの国境の町である。

 
 ナチスヒトラーへの抵抗運動等々、いろいろ本を読んできたが、オランダ中心だったために、今ごろ、フランスレジスタンスの本を読みあさっていある。

 フランスは、本当にレジスタンスの国だ、とつくづく思う。
 
 
 私が、パリへ行ったとき、地下鉄もタクシーもストをやっていて、しかも雨に風のひどい日で、どこからパリに着いたのか忘れちゃったけど、パリ東駅から事前に予約したホテルのあるバスティーユまで、どうやって行こうかと、茫然と佇むばかりだったことを思い出す。

 それでも、ずぶ濡れになって、ようやく誰かが降りた個人タクシーに乗り込むことができて、乗ったはいいけれど、メーターもついていなくて、挙げ句にデモのためにホテル近くまでは行けないと言われ、降ろされてから15分ほど、雨と風のなか、石畳みをキャリーケースを引きづりながら、iPadを手に歩いた。
 その時にものすごい長い橋を渡ったんだけど、その橋の下に流れているのがセーヌ川だと、翌日に知った。

 それで、ホテルに辿り着いたら、道の向こうで、デモと催涙弾のような煙が見えて、「ああ、パリ、バスティーユだ」と思ったものだ。


 フランスは、いつの時代も、そんな国なような気がする。



 それにしても、ナチスドイツへの抵抗活動は、本を読む限り、オランダとフランスでは、雰囲気が全然違う。
 これって、なんだろう。






 <追記>
 ブログをupしてから、あの長い橋の名前はいったいなんだったんだろうと思い、今更だけどグーグルマップで調べたら、シャルルドゴール橋だった!!
 風雨のなか、その橋を渡ったら、すぐにリヨン駅があった。
 シャルルドゴール橋に、間違いない!

 












 

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