表紙の絵をみて、気付いた!!
この絵では、木製の雪かきになっているが、北海道では、随分昔からプラスチック製になった。
現在は、“雪かき”という名前で言う場合が多いが、元々は“ジョンバ”と言った。
作家のおおいぎやなぎさんにお伺いしたら、東北では“ジョンバ”とは言わないとのこと。
それで、私の好奇心が発動!!
調べたら、面白いことが分かった。
北海道の開拓のために、あの有名なクラーク博士をはじめ、アメリカ人からの農業指導、北大の前身札幌農学校の教師として渡道していた。
そのため農業や農具の名前が、英語が日本語化(北海道弁化)したらしい。
それで英語が土着化したと思われる方言のいくつかを紹介。
ジョンバ → “The shovel” が、変化したものらしい。
デレッキ → “The rake”
火掻き棒の道具。
ネィティヴの発音では、殆ど“デッレキ”と聞こえる。
バイキ!→ “back”
農馬をバックさせる時のかけ声。
凍結の方言、シバレ は “Shivery”(震え)だとか。
これは、ちょっとこじつけ感があるような気がする。
ついでに果実。
グスベリ →
子ども時の、野生のグスベリを採って食べたものだ。
これは “gooseberry”
カリンズ →
これは、一般の家庭にもよく植えられている。
ふさすぐりという和名で、カリンズというのは、北海道だけだという。
これも、“currant” が変化し土着化したものかも知れない。
それにしても、外国語が変化して、土着化すると言う現象、面白い。
日本語には、オランダ語やポルトガル語の日本に土着化した言葉も沢山ある。