滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2019.03.17 六甲全山縦走途中断念、油コブシ経由で下りる

2019-03-17 22:47:18 | 兵庫の山
2019.03.17[須磨浦公園駅07:39〜07:57鉢伏山08:06〜08:10旗振山〜08:18鉄拐山〜08:26おらが茶屋〜08:46栂尾山〜08:56横尾山〜09:05須磨アルプス馬の背〜09:10東山〜09:27妙法寺〜09:58高取山西峰〜10:01高取山10:07〜10:10安井茶屋前広場10:19〜10:27高取山-丸山登山口〜10:56鵯越駅〜11:46菊水山11:56〜12:17天王吊橋〜12:39鍋蓋山12:48〜13:03再度越〜13:20桜茶屋(市が原)〜13:28天狗道分岐点〜14:00学校林道分岐〜14:17行者尾根分岐点(天狗道側)〜14:20イノシシのある展望地〜14:26天狗道マザーツリー14:27〜14:32摩耶山〜14:35摩耶ロープウェー星の駅14:42〜14:50摩耶別山〜15:01杣谷峠〜15:24三国池手前〜15:34丁字ヶ辻〜15:38藤原商店15:46〜15:48六ヶ辻〜16:02クラブハウス〜16:10みよし観音16:18〜16:27クラブハウス〜16:51油コブシ〜16:54展望ベンチ広場17:03〜17:31六甲ケーブル下駅]

37年前、友人K君と六甲全山縦走を試みた。しかし夏だったこともあり、2人とも脱水症状で食べものが喉を通らず、バテて摩耶山にも登れず、市ヶ原までで断念してしまった。そのK君は5年前に逝ってしまった。
いずれ成し得なかった縦走を彼を偲びながらリベンジしようと思っていたが、体力の心配があり、なかなか実行できないでいた。しかしここ数年で再び体力を取り戻したように感じ、昨年は比良山縦走33㎞も達成できたので、いよいよ機が熟したではないが挑戦してみようと思うようになり、出かけることにした。

天気予報では昼前に一時雨ということであったが、天気図を見る限り大崩れしないだろうと勝手に踏み、軽装で出発。
須磨浦公園から鉢伏山に登ると早くも雨がパラパラと降ってきた。でも濡れるほどでもない。鉢伏山、旗振山、鉄拐山、いずれも展望がよく、明石海峡大橋と淡路島がすぐそこに望める。いつもは比良山を琵琶湖や鈴鹿の山などを望みながら登るのだが、ここのように海と市街地を見ながら登るのもまた新鮮でよい。

一旦高倉台の住宅地に下り、栂尾山に登り返す。縦走と言っても尾根続きではなく、独立した山塊を住宅地をぬいながら結んでいくのがこの六甲縦走路の特徴でもある。
横尾山を越えた辺りは風化した露岩のやせ尾根で、このコース随一といってもいい特殊な景観地帯。須磨アルプスと呼ばれているこの辺りは歩いていて楽しい。

栂尾山、横尾山、馬の背、東山とミニ縦走をして再びニュータウン住宅地に下りる。住宅地と言ってもアップダウンが多く、高台から谷に下りる箇所等は階段が続く。
雨は鉢伏山以来止んでいるが寒い。

続いては高取山に登る。この登りでは住宅地を一部走ったせいかちょっと腰がだるい。でも勢いに任せて山頂へ。
ここで強風とともにやや強い雨が降ってきた。傘をさして山を下るが冷たい雨で寒い。さすがにもうサクラのつぼみが膨らんだという便りが聞かれる季節。やや気温は低めの予報だったが春山の装備でやってきている。結構寒さが身にしみる。

再び下界に下り、冷たい雨の中、丘陵地に造成された住宅地の中の迷路のようなアップダウンの激しい舗装路(一部スベリ止めコンクリート舗装)を歩く。
ところがここでルートを外してしまった。本来のコースより随分と南に逸れてしまっていて気づくのも遅れ、20分程度のロス。
その遅れを取り戻そうと坂道を急いだもので、早くも足に疲労を感じてきた。普段ならこの程度は問題ないのだが、体が冷えて足の動きも鈍いのを無理に急いだせいであろう。

鵯越駅までは随分と長く感じられた。菊水山登山口までは谷沿いの道、ようやく雨が止み、日が射し体が動くようになってきた。変温動物みたいだ。それを良いことに菊水山までの急登をホイホイと飛ばしたので山頂手前で足が攣ってきた。どうも今日は本調子ではないみたいだ。
展望のすばらしい山頂で昼食。ついでに足の攣りに効く芍薬甘草湯を飲む。

再び天王吊橋まで下る。高度感ある橋を渡るとすぐに登り返し。芍薬甘草湯のおかげで足は復調。鍋蓋山まで一気に登れた。山頂の展望所でエネルギー補給。すると今度は霰が結構な勢いで降り出した。再び体も冷えてくる。道はぬかるんで滑りやすくなってきた。膝の負担が蓄積されて、膝に力が入らない。久しぶりに膝が笑うというのを経験した気がする。

大龍寺辺りでいつしか霰は止んでいたが、晴れずに相変わらず体を動かしているのにもかかわらず寒い。
またまた市ヶ原まで下る。この後の摩耶山へは標高差500m近い登り。それを考えるとちょっと気が滅入りそうになったが、ここで下山したら37年前と同じ。せめて以前よりも先に進みたい。
改めてきょうのこれまでの行程を振り返ったが、37年前のことはほぼ何一つ覚えていない。K君とへとへとになりながら歩いていたことだけは覚えているが、景色は一切思い出せない。

市ヶ原から摩耶山へと登るルートに足を進める。調子を乱さず、大きな段差もなるべく小刻みに登っていると、再び足は動くようになってきた。K君が力を与えてくれているかのようだ。
トレランの人がどんどん下りてくる。それにしてもこのルートはトレランの人が随分と多い。
標高が高くなると、更に寒くなってきたが、今は登りで体が温まっている。そして特にしんどいと思うこともなく摩耶山頂に着いた。
予め設定していた予定タイムが市ヶ原では30分遅れだったのが15分挽回して半分になった。
展望台で下界を見下ろしながら再びエネルギー補給。

摩耶別山から石のゴロゴロした道を車道に下り、自然の家先から再び登りの山道へ。ところが足のギアの入れ替えが上手くいかず、いきなり両足が攣った。またまた芍薬甘草湯のお世話になる。
少し休憩して登り始める。芍薬甘草は即効果が出るので嬉しい。

車道に出て側道をゆく。ここで今度は舞う程度だが雪が降り出した。気温は相当下がっているようだ。やっぱり体が冷えだし足の動きが鈍くなる。歩幅が狭くなっているのがわかる。
きょうは足の調子が悪くなったり良くなったりのくり返しだ。
丁字ヶ辻を越えたところにある藤原商店で温かい肉まんを食べる。少しは冷えた体がほぐれたがラーメンの方が芯から温まっただろうか。店頭の肉まんの幟を見て、それしか頭に入らなかったので即注文したのだが。ここではカップラーメンを買うとお湯を入れてくれる。

藤原商店から更に側道を歩き、六ヶ辻先で右の細い道に入りゴルフ場の中を通るが、コース脇には木がなく、吹きさらしの風が強く一層寒く感じる。
みよし観音まで来て予定時間と比べると、1時間近く遅れていることがわかった。摩耶山まで15分の遅れで、その後も急激なペースダウンもなく、途中休んでも5分〜10分程度が2回だったのに、この間想像以上に遅れが出た。ヤマレコのコースタイム設定に無理があるのかもしれないが、それを差し引いても体力が消耗してきているのは確かだ。
地図と時計でこの先をシミュレーションする。予定では18時半宝塚到着。それはちょうど暗くなる時間帯。余力を計算して宝塚まで行って行けないことはないだろうが、この先さらにペースダウンが見込まれ、到着時刻は大幅に遅れることが予想される。ヘッデンは持ってきているが、できることなら明るいうちに下山したい。
ここから先に進んで途中下山となると、下界までのエスケープルートの距離が長くなる。下山するならここしかない。よって今日はここまでと決断する。
若いころなら無理してでも宝塚まで行っただろうが、こういう決断のできるのは良いことだろう。若いころより少しは成長しとるというものだ。

少し戻って、ゴルフ場のレストハウス横から下る。
やはり下り道は足に疲労が蓄積されているからであろう、膝のタメが十分に効かない。大きな段差は手をつきながら慎重に下りる。ここで転んでケガでもしようものなら元も子もない。
途中、油コブシ先のベンチのある広場で最後の景色を楽しみ、ゆっくりと高度を下げてケーブル下駅に到着。

K君と挑んだ37年前のリベンジにはならなかったが、在りし日の彼を時々思い出しながらの良い追悼登山ができたのではないかと思う。
いずれ条件の良い日に再チャレンジしたいものだ。



須磨浦公園駅をスタートします。


最初の山は鉢伏山。


続いて旗振山。明石海峡大橋と淡路島を望めます。


鉄拐山。すばらしい眺めが見られます。


おらが茶屋からの下りは細い階段。高倉台の向こうに次に登る栂尾山。


高倉台からも一直線の階段を上り栂尾山へ。


栂尾山から高倉台と鉄拐山、旗振山、鉢伏山を振り返る。


栂尾山から見た明石海峡大橋と淡路島。


横尾山山頂。


須磨アルプスと呼ばれるところ。馬の背のやせ尾根の向こうに、次に登る東山、そして奥は高取山。


馬の背を越えて振り返ります。


横尾、妙法寺と住宅地を抜け、高取山に登ります。高取山西峰にある荒熊神社です。


高取山山頂からの眺め。


高取山を下り、丘陵地のアップダウンの激しい住宅街を抜け、鵯越駅よりゴルフ場を横目に急登して菊水山に登ってきました。この間冷たい雨の中道迷い。遅れを挽回しようとちょっと走ったので疲れました。


菊水山山頂。


菊水山より露岩の歩きにくい尾根を下って天王吊橋に下りてきました。


再び登り返して鍋蓋山です。


鍋蓋山からの眺望。霰が降ってきました。


大龍寺から市ヶ原までまたまた下りです。


市ヶ原からは一番つらい登り。摩耶山まで標高差500m近い登り返しです。でも山頂からの眺望はすばらしい。


こちらも摩耶山掬星台からの眺めです。夜景はさぞかし美しいのでしょうね。


丁字ヶ辻先にある藤原商店。温かいものが食べられ、ありがたい存在です。


みよし観音まで歩き、時間と距離を確認。宝塚まで行って行けないことはないけど、やはり疲労はしているので無理はしません。少し戻って油コブシ経由で下りることにしました。


油コブシ付近からの眺め。


油コブシ先のベンチのある展望所で最後の眺めを楽しみます。


歩いてきた須磨方面を望みます。どれがどの山だかよく分かりませんが。


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