滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2018.09.17 比良山/コヤマノ岳・武奈ヶ岳(キノコワールドを満喫)

2018-09-17 15:23:03 | 比良の山
2018.9.17[イン谷口09:20〜09:28ダンダ坊入口看板〜09:41正面谷左岸道奥の院分岐〜09:47大山口〜10:13青ガレ10:20〜10:35金糞峠10:44〜10:46金糞峠西側下の分岐〜10:49ヨキトウゲ谷入口の分岐10:52〜11:18中峠11:26〜11:53コヤマノ岳12:00〜12:09パノラマコース分岐〜12:14コヤマノ分岐1〜2:23武奈ヶ岳12:52〜13:01コヤマノ分岐〜13:07パノラマコース分岐13:08〜13:15コヤマノ岳13:21〜14:08上林新道四辻14:09〜14:18ヨキトウゲ谷入口の分岐〜14:20金糞峠西側下の分岐〜14:23金糞峠14:28〜14:45金糞滝14:47〜14:49青ガレ〜14:55カクレ滝14:57〜15:11大山口〜15:25イン谷口]
※正面谷左岸道は一般登山道ではありません!

天気はイマイチだが、キノコを見たくて比良山に行く。

取り敢えずイン谷口へ。支度をしながらさてどこを歩こうかと考える。ダンダ坊から尾根に取り付きダケ道と合流しようと思い、比良レスキュー事務所先から車道を離れると、そこはいきなりのキノコパラダイス。それも大きなキノコばかり。
ところが立ち止まると蚊の群れがやってくる。きょうは防虫対策をしていない。虫除けパッドも貼ってないし、半パンタイツスタイルなので生足出してるのと同じ。もともと非常に蚊にはさされやすい体質で、ここでもあっという間に足に止まって吸血を始める。
これはかなわない。コンデジで適当に写真を撮ってその場を逃げる。そんなことを数回繰り返していたら、はやくもあちこちが痒くなってきた。今度は養蜂家のようなスタイルでやってこよう。そんなスタイルで山を歩いていたら出くわした人たちはびっくりするだろうな、なんて考えながらもうキノコは無視することにして先に進む。

ダンダ坊遺跡入口看板の分岐から左に道をとる。どこから尾根に取り付こうかと悩んでいるうちにどんどん進んでしまった。まあいいや、あてのない山旅なのでこのまま正面谷左岸道を行くことにする。
ここは以前は遊歩道として整備されていた道だが、今は荒れ果てている。ブッシュもあってクモの巣がいっぱい、さらに先ほどまで雨が降っていた模様で道や草木は濡れている。たちまち顔はクモの巣だらけ、全身水浸し。
倒木をまたぎ、不明瞭となった道を探しながらしばらく行くと小谷をわたって道が3方向に分かれている箇所に着く。初めてなので斜面を登っていく道を行きたかったが、クモの巣と汗でどろどろになった顔を洗いたい。というわけで正面谷沿い方向に。大山口手前で河原に出てさっぱりする。

ここからは正面谷登山道を進む。登山道沿いにはキノコがなくて面白くない。なのでどうしても足が速くなる。少し前から降り始めた雨がすこし強くなってきたのでザックカバーをかけるため青ガレで小休止。その後一気に金糞峠に駆け登る。結構なペースなのに途中トレランの男性に抜かれた。トレランしてる人はやっぱり違うわ。

金糞峠でエネルギー補給、さてどっちに行こう。キノコの多そうなところはどこだろう。コヤマノ岳周辺のブナ林に多いのではないだろうかと考えそちら方面へ。ヨキトウゲ谷分岐で雨具をつけて谷道を登る。ところどころ台風の影響はあるが概ね普通に歩ける。上林新道には行かずに中峠へ。霧が濃くなってきた。

峠の十字路を右折して尾根道を歩き出すとすぐにキノコがあちこちに生えている。時々登山道を逸れてキノコを探しながら、時には霧にむせぶような遠くの木々を見ながら登っていくと知らぬ間にコヤマノ岳直下までやってきた。
再び登山道を逸れて西側に回り込むと、にゅきにょき出てるわ出てるわキノコ達。カバイロツルタケやムラサキアブラシメジ?がメインだが、ところどころ別のキノコも見られる。特に目立ったのはスギタケモドキ。苔むした倒木にオレンジ色のトゲトゲをもつキノコが群生。ナメコやキララタケの群生も美しい。
ふと周囲を見ると霧が濃くなったようで、遠くのブナの木が亡霊のように浮かび上がってとても幻想的な雰囲気を醸し出している。雨は降っているが、こういった風景もまたいい。そういえば久しぶりの雨の山。乙なものです。

この先武奈ヶ岳からは展望があるわけでもないのだが、ここまできたらせっかくなので登っておく。今日は強弱をつけながらの歩きなのでかどうか、ここまで足に疲れは感じず、最後の斜面も一気に登れてうれしい。
案の定山頂付近は濃霧で10mそこそこの視界しかない。雨は上がった。微風でレインウェアを着ていてちょうどいいくらいの気温。

さてさてどこを経由で帰ろうかまた悩む。北稜から広谷は前回行ったばかりだし、八雲ヶ原経由はキノコが少なそう。雨は止んだので先ほどのコヤマノ岳近くの美しいキノコ達を今度は一眼レフをザックから取り出して撮影しようと思い、再びコヤマノ岳方面に。
山頂付近のキララタケは再撮できたがナメコとスギタケモドキが見当たらない。上林新道でほかのキノコ達に出会えるだろうと諦めて、霧のブナ林を写真に収めて、往路を外れて南南東に延びる尾根を下ってゆく。後でナメコとスギタケモドキは山頂手前で見たのだったと気がついたが、時既に遅し、その時にはだいぶ尾根を下ってしまっていた。
この道は台風の爪痕が随所で見られ、倒木で道がふさがれていたり、小枝や葉が道に落ちていてルートを見失いやすい。キノコもあまり見つけられないうちに、再び雨が降り出したので一眼レフをザックにしまい淡々と下ってゆく。ただ四辻手前でグロテスクといおうか厳ついといおうか、独特の形状のオニシロタケの大きな幼菌を見つけたのでカメラに収めた。キノコの赤ちゃんなのに堂々たる風格とごつごつしたオヤジっぽさを全身から放出していて、さらにビール腹のような中年太りにも思えるスタイル、何ともギャップがあって面白い。

四辻からは再びヨキトウゲ谷沿いの道に出て金糞峠へ。雨は止んで琵琶湖がかすかに望める。気になっていた痛めた右足親指の爪は気にならないほどに快復していて快適に下れるのがうれしい。
いつも通り途中、金糞滝とカクレ滝にご挨拶してイン谷口まで戻る。



きょうは比良レスキュー管理棟の先から橋を渡らずダンダ坊遺跡方面に入る。ダンダ坊遺跡入口までは大きなキノコがいっぱい。フクロツルタケに近いような……


イグチ科のキノコの同定は難しい。ヤマドリタケモドキだろうか。


裏から見ると……やっぱりヤマドリタケモドキのように思えてきた。優秀な食菌です。


アカヤマドリとヤブレベニタケかな?


大山口手前で、正面谷左岸道が終わり右岸に渡るところにあったヤマボウシの実。もうちょっと熟すと食べられるんだが……


どちらもベニタケ科のキノコでしょう。


ノウタケだと思う。青ガレ手前にて


ナガエノスギタケかな?


カバイロツルタケだと思う。比良には多いキノコです。


ヌメリがないのでスギタケモドキだと思う。人によっては中毒を起こすらしい。


あんまりナメコっぽい感じじゃないけど、ナメコなんでしょう。


ナメコにしたら時期が早いようにも思う。


横から見たところ。右側の幼菌を見るとナメコですが……


色は薄いけどカレバキツネタケじゃないかな。


何だろう……


おそらくチシオタケ。傷つけると血のような赤い汁が出る。


これもカバイロツルタケでしょう。


ちょっと青に近いけどヌメリがあるのでムラサキアブラシメジモドキだと思う。


スギタケの仲間


武奈ヶ岳山頂は濃霧で何も見えない。


コヤマノ岳山頂にて。


白っぽいけどやっぱりカバイロツルタケのように思える。


霧とコヤマノクラウンその1


霧とコヤマノクラウンその2


霧とコヤマノクラウンその3


霧とブナ林その1


おそらくキララタケ


霧とブナ林その2


やっぱりカバイロツルタケ


ベニタケ科の何か


台風21号の被害その1


ヌメリツバタケで間違いないでしょう。


台風21号の被害その2 このあたりルートを見失いがち(上林新道にて)


霧でむせぶスギ


台風21号の被害その3


上林新道にて


シロオニタケでしょう。厳つい!


金糞滝に寄るのは忘れない。


カクレ滝にもご挨拶。


ホコリタケ 突くと中央から煙のような胞子が飛び出します。


同定作業中


マツカゼソウ 鹿が食べないのでこの花ばかり。


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