ビンボー家の日々

      
  何事も、そしてビンボーもほどほどがよろし
     

清貧ライフ

2011-04-30 04:47:35 | ビンボー雑思帳


昔から掃除に対しては意欲が湧かなかった私。
インテリアに凝っていた頃も、美しい部屋( 主観 )と釣り合いをとるためにだけ掃除をして
いたのですから、家の隅から隅までピカピカになるはずもなく、目の届かない場所が汚かった
のは当然のことでしょう。
   注 )今は隅どころか、住まい全体が見事に汚い
そんなインテリア熱発症時代の私はシェーカー教徒を知り、愕然とすることになります。

シェーカー教団は十九世紀のアメリカで興隆したプロテスタントの一宗派で、独身男女の教徒
たちは自給自足的な共同体を各地につくり、静かなシンプルライフを生きていました。

男女分離がシェーカー教の鉄則なので、恋愛も結婚も認められませんでしたが、子どもたちを
育てることはしていました。
それは孤児院などから引き取った子どもたちで、将来の教徒を育成する意があったようです。
現在は衰退してしまったシェーカー教、その主な原因はその男女分離にあったと思われます。
ストイックなその生活はアーミッシュを連想させますが、彼らは家庭生活を営んでいるよう
ですから、宗派が違うのかもしれません。

それはともかくとして、私が驚いたのはシェーカー教徒の暮らしぶりでした。
農作業に従事し、衣服や家具、建物までも自給自足という彼らの手から生みだされた品々は、
装飾の一切がありません。
そして、居住棟はもちろんのこと家禽舎(鶏小屋)や納屋などといった建物群の外観と内部の
たたずまいときたら、なんとも表現できないほどの美しさなのです。
特に居住棟については特筆もので、整理整頓や掃除がしやすいように簡素にして単純であれ
見事に具現しています。
( 現在は教徒は住んでいませんが、当時の建物群は今も管理保存されています)
清潔好きなシェーカー教徒たちは整理整頓、清潔清掃に励み神と共に暮らしたわけですが、
その地上の天国ともいえる場所にホコリや汚れなど存在しなかったのです。


当時、好きな部屋のイメージがカントリー風に固まりつつあった私は、ソレ風に部屋を仕立て
上げるのに夢中になっていたのですが、シェーカー教徒の日々の生活そのものを大切にする
いう姿勢と、そんな彼らの住空間の簡素な美しさに目が覚めた思いがしたものです。

影響を受けやすい私ですから、以来雑貨なども買わなくなり目指したイメージは

      必要なものしかない家  

しかし直後に生活形態に大変動が起こってしまい、いっきょに汚部屋ハウスへまっしぐら
シェーカー教とは真逆のところまで来てしまった、というのが私のインテリア史です。

今は『 汚部屋カテゴリと読者の方々 』が支えとなって、ようやく起死回生の片付けを始めた
ところですが、簡素な住居を望む気持ちは衰えていません。
もう、何々風とかいったスタイルを気にせず必要なものと気に入った少しだけの趣味品さえ
あれば、別にシェーカー風でも良寛さんの庵風でも桂離宮(!)風でも構わないと思っています。
  
そんな住まいはきっと掃除もしやすいに違いない、必要以上のものとガラクタに囲まれて暮らして
いる私はそう思うのです。






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