イギリスはやっぱりマズい

イギリス生活の不満を世界の裏側で叫ぶ

Love is...

2005-02-04 12:27:18 | イギリス人てこんな人々
 他人に触れたり触れられたりするのがあまり好きじゃない。
 特に、他人への触れ方がよく分からない。あれには慣れがいると思うのだが、上手くできない。

 午前中に銀行に行ってFA(フィナンシャル・アドバイザー)と話してきた。目的は済んだのに、「保険はどう? 今入ってるのと比較してあげるよ? mortgage(住宅ローン)は?」とかいろいろやらされそうになったので、一生懸命遠慮した。家持ってないのにmortgageなんて要るか! 何に使えというのだ。
 借金率が欧州でもトップレベルと言われる英国。こんなふうにして借金を増やしてるのかな。

 で、押しの強いFAを「また次の機会に…」となんとか振り切ったら、最後に「Take care(元気でね)」と腕にぎゅっと触れられた。私はどうもこういうのが慣れない。
 英国だけではないと思うのだが、ここの人はやたらと触れてくる気がする。一番理解できないのは、往来ですれ違う際に体のどこかが当たった時。「Excuse me」と言った後、ほとんどと言っていいほど腕に触れてくるのだ。
 両腕に触れ、「ごめんなさいね」の気持ちを込めているつもりなのだろうが、当たっちゃって不快な思いをしているのにさらに触れてこられるのは、個人的にはいい気持ちがしない。
 もともと家族や恋人とも接触する機会が少なかったせいか、触れるのはおろか手をつなぐとか腕を組むとかそういうのが苦手なのである。こっちのカップルだと、(自宅とはいえ)人前で足をからめたりしてるのを見てびっくりしたこともある。

 ただ、あんまりベタベタしない程度の親しい接触は、見ていてほほえましい。
 「ほほえましい」という表現は当たらないかもしれないが、以前テレビでレーガン元大統領のお葬式を中継していた時に棺の隣に立っていたナンシー夫人が棺をぽん、ぽんと叩いたのを見て、こんな単純な動作にさえ愛を込められるものなのだなあと思った。普段はあんなふうに夫に触れていたのだろう。
 ああいうふうに、暑苦しくなくさりげない愛を込めた触れ方ができるようになりたいな。


Love is Touch
Touch is Love
Love is asking to be loved


愛とは、触れること
触れることは愛すること。
愛とは、愛されたいと願うこと。
(John Lennon)