イギリスはやっぱりマズい

イギリス生活の不満を世界の裏側で叫ぶ

コンラン、最高!

2005-02-03 16:42:02 | イギリス暮らし
 英国のインテリアショップや雑貨屋には、たまに「良いな」と思えるものがある。
 誤解しないでいただきたいのだが、この国ではインテリアのセンスが良い人が多いとか、だから趣味の多い店が多いとかいうつもりはまったく、ない。
 バスルームに花柄の壁紙を貼り、じゅうたんを敷いてしまうのが普通のお国柄なのだから、ごく一部にあてはまるケースである。
 
 シャーロック・ホームズやマダム・タッソーろう人形館で有名なベーカー・ストリートの近くにあるマリルボン。このハイストリート沿いにはインテリアショップが立ち並ぶ。
 有名なコンラン・ショップもここにある。英国のインテリアは趣味の良いものが多いとはいえないが、コンランは別である。
http://www.conran.ne.jp/

 彼は英国の誇るモダンインテリアデザイナーの旗手。シンプルでモダンででもどこかスパイスが効いているというか。
 コンランに限らず、インテリアショップを見るのは楽しい。うきうきわくわくする。「これいいなあ」「これをあそこに置いたらすごいかわいいだろうな~」と妄想するだけで違う世界に飛び立てる。とてつもない幸せだ。
 しかし、こういう店に行くのは諸刃の剣でもある。
 幸せをかみしめながらも、物欲と一瞬一瞬闘わなくてはならないからだ。
 私はいつも、あれこれ手に取っては「ダメダメ。これは無くても生きていける」、値札を見ては「…200ポンドおおおお!?(約4万円)あり得ない!」などとブツブツ言っているので、傍目から見ると気味が悪いと思われる。

 ベビーピンク地にチョコレート色の太い毛糸がぽつぽつ出ているクッションカバーに一目ぼれ。ほ、欲しい! でもこれからあったかくなるのに暑苦しいクッションカバーは不要だ。それにカバーのくせしてあり得ない値段である(1万円超える)。
 よっぽど物欲しそうな顔をしていたのか、店員に話しかけられた。


 なんとかコンランではお金を落とさず逃げ出し、食器のブリッジウォーターに到着。
http://www.bridgewater-pottery.co.uk
 ここでは妹に頼まれた土産の皿と、居候先の友達にも土産を買わなければならない。ここは素朴な中にもかわいらしさのある食器ばかり。特に、ベイビーマグという小さめのマグカップが人気だ。大きい方のマグにはシャムネコ、小さい方には子猫のシャムネコ…というふうに品揃えもなかなか。季節ごとにラインを変えるので、それも楽しい。
 妹の頼んでいたものがどれか分からず、携帯で電話をかけて確認。「姉ちゃんいいなぁ~。どこでもドアで飛んで行きたいよ」と言われる。

 ここの店員さんは、ここは英国かと思ってしまうほど愛想が良い。かわいくて親切。今日も、店内でStingが延々かかっていたので「Sting好きなの?」と聞いたら、「今ここにあるCDがこれと、アリー・マクビールのサントラだけなの」と苦笑していた。クリスマスシーズンはもっとひどいそうだ(そりゃ、クリスマスソングばかり流すからね)。