気温が低く空気が乾燥するこの季節、毎年のようにインフルエンザが流行します。
インフルエンザは普通のかぜとは違い、症状が突然出て全身症状が比較的
強いのが特徴。38℃以上の高熱、頭痛、関節痛や筋肉痛などの症状が全身に
起こります。
特に体力のない小さな子どもや高齢者は重症になりやすく、命を落とすことも
あります。健康な大人だって油断は禁物!高熱のために体力が弱まり、
回復に時間がかかることも少なくありません。
なにより、高熱と節々の痛みで寝ていてもつらいものです。
できればかからずにすませたいインフルエンザ、それにはどうすれば
いいでしょうか?
誰でも知っている手洗いやうがいも、正しく行えば効果がさらにアップします。
1. まずは、流行前のワクチン接種です。
シーズンによってその効果は若干異なりますが、基本的に重症化の
予防効果があります。
2. 帰宅したらまず手洗いを。石けんを使ってていねいに。
また、うがいはのどの粘膜を清潔に保ち、乾燥を避けることによって防御機能を
保つ効果があります。ブクブクうがいをして水を捨てたら、上を向いて
ガラガラうがい。「ガラガラ」~「ゴロゴロ」と口の形を変えると、
水がのどの奥まで入って効果的です。
3. マスクは空気に適度の温度と湿度を与えるので、気道粘膜の保護に
役立ちます。顔の形に合わせた立体型のマスクがおすすめ。
乳幼児や高齢者はインフルエンザ流行時の外出は避けて。
4. 室内は適度な湿度と換気を。ウイルスは低温で空気が乾燥していると活発に
働き、乾燥はのどの粘膜の抵抗力も弱めます。加湿器などで保湿しましょう。
締め切った部屋ではウイルスの濃度が高まるため、定期的な換気も忘れずに!
5. バランスのとれた食事と十分な休息(睡眠)でウイルスに負けない抵抗力を。
ビタミンA・C・Eや乳酸菌が効果的。緑黄色野菜や果物、ヨーグルトなども
積極的にとって抵抗力を高めましょう。
それでもかかってしまったら
かかったかなと思ったら、マスクを着けて医療機関を受診しましょう。
発症から48時間以内なら抗ウイルス薬で、発熱の続く期間を1~2日短くできる
といわれています。そしてとにかく安静に!部屋を暖かくして保湿し、こまめに
水分補給をしましょう。
熱が下がっても、まだほかの人にうつす可能性があります。
体力を回復させるためにも、2日ほどゆっくり休みましょう。
また、症状のある間は、人にうつさないためにマスクを着けましょう。
気道粘膜を守ることにより早期回復にも役立ちます。