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ベルリン便り

ドイツの大学でドキュメンタリー映画を制作しています。

映画『ピナ・バウシュ 夢の教室』

2013年10月28日 | 映画
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ーー2012年12月のメモよりーー


主人公のジョーを演じる事になった女の子が「いつか全てを受け入れたい。」とカメラの前で言葉にした時、彼女に、この言葉を他者に対して話せる環境があることに、私は安堵した。

「話す事」と「表現する事」が共にある事の重要性を改めて感じた。
世界中の、男の子女の子に観てもらいたい映画。

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3013年10月27日


原題は「Tanzträume」
直訳すると「踊夢」。

ジョーを演じる事になった女の子の存在がわたしにとって特別で。
最近わたしは、何故、「話す事」と「表現する事」が共にある事を重要だと思っているのか、それをドイツ語で具体的に説明しようとしている。
日本とドイツで、精神に対する問題へのアプローチはどのように相似し、どのように異なるのか。
考え始めると取り留めなく続く。




「表現する事」に「話す事」が来る、このような機会を持った、この女の子のような情況にある子どもの場合、どのような変化が生まれてくるのか、今はそのことだけ考えたい。


「夢の教室」という日本語の題だけれど、「夢のような(素敵な)教室」なんていう受け止めかたではなく、
「夢を見ている時みたいな、もう一つの世界にいるあなたをみとめてあげて」
ピナが、そんな事を言っているように感じた。

ピナは自身がダンサーであり、カンパニーを設立し、多くの力のある踊り子達を育てた。
ピナと、この映画の制作者、プロデュ-サーや監督にどのような考えがあったのか、資料があれば読んでみたい。




だいじょうぶ

2013年03月22日 | 映画


好きな映画は?と聞かれたら、フェリーニの「アマルコルド」って答える。
同世代で興味を持つ監督は中村真夕。
北野映画は必ず観る。
ウッディアレンの「アニーフォール」は観終わったときの充足感が大きかった。

映画の資料を集めていると、時々頭をかすめる「式日」と「ドックウィル」。
この二本が好きかと問われたら、ぜったいに首を横にふる、明確に意思を込めて。
観なくてはいけないというか、(そもそもその感覚が、誤認識なんだけれど)観ざるを得ない情況になっていた。
最近、向き合い方を変えようと思うようになった。

楽しみながら、生きてみたい。
わたしが向き合ってきたことたち、芽がでてきたらいいな、花が咲いてくれたら、嬉しい。