HIKOの趣味三昧な日々

趣味の音楽やスポーツについて、日々の気付きとともに書きつづっていきます

SONNY CRISS 「UP,UP AND AWAY」

2006年10月24日 20時58分08秒 | CD
今日は朝から冷たい雨。冷たく強い風が吹いていて、外を歩いていて思わず首を縮めてしまいました。冬が近付いていますね。

さて、先週金曜日に町田のディスク・ユニオンでゲットしたもう一枚のCDをご紹介。

●SONNY CRISS「UP,UP AND AWAY」(写真)
ソニー・クリスは、ジャズ史を語る本などでは、あまり重要視されていない存在ですが、日本では比較的人気があります。演奏技術という点ではかなりハイ・レベルに位置する人ではないかと思います。真っ直ぐで太くきれいな音色をしていて、ビ・バップ系の曲ではパーカーばりの早いフレーズを次々繰り出し、キャノンボールとも相通じるものがありますが、その一方でスロー・バラードやブルースを吹かせるとしっとりと哀愁漂うソロを展開してくれます。この辺の二面性というか、影のある感じが日本人好みなのかも知れません。
このアルバムは、ポップスのビッグ・ヒット曲を2曲(①と④)取り上げていて、とても親しみ易いですね。ジャケットもおしゃれな感じで、女性受けしそうです。
サイド・メンもピアノのシダー・ウォルトンやギターのタル・ファーロウなど、玄人受けしそうな渋いミュージシャン揃いでいい感じです。
彼はピストル自殺によって自らの生涯を閉じてしまいますが、生き方が不器用で悩み多い人生を送った苦労人だったようです。そんな背景がどこか影のある音色と重なって、魅かれるところがあるんですよね。

《Personnel》
SONNY CRISS (as)
TAL FARLOW (g)
CEDAR WALTON (p)
BOB CRANSHAW (b)
LENNY McBROWNE (ds)

《Song Title》
①UP,UP AND AWAY
②WILLOW WEEP FOR ME
③THIS IS FOR BENNY
④SUNNY
⑤SCRAPPLE FROM THE APPLE
⑥PARIS BLUES

「国内盤1500円シリーズ、新品同様、帯付き」でお得な945円でした。