野菜を作ると、野菜のことに限らないが、必ず規格外というのが出る。野菜でいえば売りに出せない大きさや見ため、形のもの。仮に出しても、共同出荷場での検査で失格となり、返品されてくる。この場合は、次の出荷時に返品置場から持って帰らないといけない。
ところが、直売所の場合は若干様相が変わる。その直売所(店舗)の方針にもよるだろうが、大きさや規格の規制はほとんどない。見め、形も病気やひどい汚れを除き、だいぶ緩やかだ。でもお客さんが嫌うようなものは売れないから、当然残るが。
昨年の春先に、栽培の要領がわからず、小さいものばかり採れていた頃、最初は自家消費に回していたが、わが家で食べきる量ではないので、近所に配ったり友達に食べてもらうようにした。が、これも限りがある。
対策を考えた。
普段ブロッコリーは重さ300グラムぐらい、花蕾(からいと読む。ブロッコリーの頭の部分、花のつぼみの集まりでできいる。この部分を人間様は食べている)の直径が13cm以上が出荷基準なので、直売する場合もこの1個を袋に入れて販売する。1個の値段は時期にもよるが100円が一つの目安。
それで、格好は悪いが、一つの袋に小さなブロッコリーを2つ、極端な時には3個を入れて売ってみた。価格は100円、あるいは120円くらい。
すると、売れた。売れた。
店のパートさんにも聞いてみた。普通大1個のものとこっちの2つ入り(値段いっしょ)、どっちがいい。
即答だった。「2つ入り」
たぶん量的には1.5倍くらいあるから。
直売所にはこれがあるからいい。
でもやっぱり、恥ずかしいいから、いつもいつもはできない。今シーズンは栽培も少し慣れたからこの方法は、2回しかやってない。
でもこの小さい規格外のブロッコリーは一応、販売品になったもの。これ以前に落とされるものがある。ビニルハウスで作った苗の段階で小さすぎて、定植できなかったもの。苗箱に取り残されて可哀そうだが、箱を洗う時に洗い場の付近に落ちてそのまま根をつけ、大きくなった。花蕾はできたが、収穫できるようなものではないので、ほったらかしておいたら花が咲いた。
黄色で可愛い花だ。
今回のみだしの写真が、実はそれ。
規格外、売れなくてもちゃんと人を喜ばせてくれている。
わたしも、がんばろーっと。
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