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【神社・巨石・伝説】温羅が投げた岩に、大吉備津彦命が放った矢が刺さり落ちた場所と伝わる~矢喰岩(矢喰宮(矢喰天神社))@岡山県岡山市北区高塚

2023-07-10 11:58:37 | 磐座・巨石・社寺
岡山の巨石探訪 今回は、岡山自動車道 岡山総社ICからすぐの場所に鎮座する温羅が投げた岩が落ちた場所と伝わる矢喰宮(矢喰(天)神社)の矢喰岩の紹介です。
矢喰神社(矢喰天神社)
祭祀:吉備武彦命 (孝霊天皇の孫、稚武彦命の子、吉備下道臣の祖、日本武尊の東征に従軍 )
合祀:菅原道真公
由緒案内(写真クリックして拡大)
周辺の観光スポットと位置関係(写真クリックして拡大)
境内に纏まって4つの巨石が横たわっています。
岡山県の岡山市~総社市にかけての一帯は、桃太郎伝説に関わる史跡が点在していて、ここもそんなスポットのひとつです。
こちらの岩に纏わる伝承を紹介します。
温羅は吉備の地に渡来してきた者であり、製鉄技術をもたらし、その武力を背景にこの地を荒らし回り“鬼”と呼ばれていたという。その暴虐に対して民衆が朝廷に窮状を訴え、それに応えて派遣されたのが吉備津彦命であった。温羅は鬼ノ城を根城にし、一方の吉備津彦命は現在の吉備津神社のある地に陣を張って、両者がにらみ合った。
まず吉備津彦命が矢を放つ。それに応じて温羅が大岩を投げつける。すると矢と岩は両陣営の中間地点でぶつかって落ちる。これを繰り返すこと数回。幾度やっても決着がつかない。そこで吉備津彦命は矢を2本つがえて放つと、1本は岩とぶつかったが、もう1本は温羅の左目に突き刺さり、ここで温羅は劣勢となった。そして捕らえられ、首を刎ねられることとなるのである。こちらより転載)

左目を射抜かれた温羅は血を流して戦意を失ってこの流れた血が川となったのが、この神社の目の前を流れる“血吸川”なんだそうです。



杯状穴が見られます。古代この辺りまで海だったと伝えてられています。 

温羅は、この地に製鉄技術をもたらした秦氏関係の移民達である事は予想できます。(この地に、製鉄所や造船所が多いのもそんな所以でしょう。)
また鍛冶職人は、火を見続けるため目を患うものが多く失明に至ってしまう人が多かったそうです。この辺りの背景と伝説とが置き換わって語られているのも何となく理解できます。
桃太郎伝説は、全国各地にあって自分が住んでいる山梨県塩山市~大月市でも語られており、その背景を調べていくとなかなか興味深いテーマでもありいずれ紹介していこうと思っています。

(撮影:2009-2)
お断り:2009年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
【マップ】



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2 コメント

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Unknown (umaonaosora3104)
2023-07-11 04:07:58
桃太郎伝説ですね。岡山県にはこの手の話が多いのですが、古代には日本の要所だったのでしょうか。
岩はいい間隔でありますね。自然にあったものでしょうか。伝説話を読むのも楽しいですね。
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Unknown (ruribo)
2023-07-11 06:20:40
いつもコメントありがとうございます。

記事に書き足しましたが、自分が住む山梨県にも桃太郎伝説があって塩山市などでは、町おこしに利用しています。
背景を調べていくと面白い伝承などがあっていずれ記事にまとめて紹介したいと思います。
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