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日日不穏日記gooブログ版

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虫はイヤ?コチニール色素の安全性談義

2005-11-30 23:11:42 | 食の安全
 今日は雪か?だったら朝渋滞だな・・・と思ってたら、雪どころか日が射してて通勤への影響はゼロ。まぁ今週末はあまり天気は良くないようだから、徐々に冬モードになってくだろうし、今日は冬物ジャンパーじゃないと寒いわ。さて、最新号の「食品と暮らしの安全」には紅かまぼこに使われるコチニール色素についての記述がある(メルマガ記事)。裏面には原料になるエンジ虫をコップに入れて赤い色素が出てくるところを撮影。害虫抵抗性:遺伝子組み換え作物で“虫が死ぬ”場面を撮影して「虫が死ぬ作物を食べますか?」とNON-GMキャンペーンを張ったのと同じ構図。こういうの見れば、虫が原料のコチニール色素なんてイヤだよな・・・って普通思う。赤色系の合成着色料(いわゆるタール系色素)の安全性に問題ありって生協などの消費者運動で批判されて天然系の色素にシフトしてきたわけだろうし、アカネ色素が、発がん性が認められ食品添加物としての指定を解除されたこともあって練り製品の着色料として広く使われてるのだ。この記事には安全性についての言及はなく、「虫が原料の色素は食べたくない」というのみ。否定派である渡辺雄二氏(『買ってはいけない』の著者)は<強制経口投与やエサに混ぜたケースでは異常はなく、細菌を使った変異原性試験では陽性と判断された>と書く(『全網羅 食品添加物危険度辞典』ワニのNEW新書 99.1)。ここには「3~6%のコチニール色素を含んだエサを2年間マウスに自由に食べさせて、ガンの発生がなかった」って書いてあるから、否定派の文献ですら安全性は高いってことを証明してるんじゃないかな。日生協の資料では「ごく一部の食経験しかないので、十分とは言えないが比較的詳しく安全性が調べられている。催奇形性と細胞毒性についてはさらなる確認が必要で使用は控える方がいいが、他の赤色系着色料と比べれば安全な部類に入る」(『天然添加物安全性評価資料集』 [第一版] 日生協 98.3)とあり、日本で一番詳しい『第七版 食品添加物公定書解説書』(廣川書店 99.6)にも特段問題になる記述は見当たらない。虫が原料というネガティヴ要素があるため、データーが少ない天然添加物としてはよく調べられているし、安全性は高いってことは知っておいたほうがいいと思う。それでも虫はイヤっていう感情はわかるけどね。それは虫差別だという“KOMOのこんぶページ”にあるコチニール色素のページはこの色素について最も情報を網羅してるものと思ってるので一読されたし。

政治的思惑のない議員の逮捕劇などありはしない

2005-11-29 21:36:39 | 政治
 仕事を終え、帰り道の楽しみといつものアートコーヒーに行ったら、「12月25日24時を以って営業を終了します」って張り紙が。突然ですが・・・って書いてあったけど本当に青天の霹靂!通勤経路沿いで便利で安いし、気軽に寄れて週2~3日は立ち寄る場所なのにな。これから寒くなって体を温めるにはいい時期と思ってたのに・・・がっかりである。さて、【西村真悟議員を逮捕 非弁護士に名義貸し容疑】「調べでは、西村議員らは98年5月~04年5月、弁護士資格を持っていない鈴木容疑者が交通事故の示談交渉計43件を不正に受任した際、損害保険会社から保険金が振り込まれる口座名や示談関係書類などに、西村議員の弁護士名義を使わせた疑い。(中略)鈴木容疑者による無資格の弁護士活動(非弁活動)によって得られた保険金は、いったん大阪市中央区の銀行に開設された「預かり金口座弁護士西村真悟」名義の口座に入金。その後、鈴木容疑者らが引き出し、報酬分の1割を受け取って西村議員と折半していたという」←要は弁護士資格を貸して得られた報酬を折半してたというわかりやすい事件。西村議員と言えば、タカ派発言と対北朝鮮強硬派で拉致被害者の信頼が最も厚い人物で知られてるけれども、二世議員のボンボンで脇が甘いって印象あったから、どっかで墓穴掘るかと思ってたらやっぱり、という感じ。名義貸し自体はさすがに擁護できないものの、保守系のサイトやブログ見てると反北朝鮮や人権擁護法案に反対の議員が狙い打ちになる現政権下の不可解な逮捕劇であるという指摘は【勝谷誠彦のXXな日々 自分を逮捕させて反北朝鮮議員潰す工作など簡単だ。】にあるし、【西村眞吾逮捕を鬼の首を取ったかのように報道するニュース23】とか、家族会などの反応も「非は非として責任を問われるのは当然だが、政府が日朝国交正常化を加速するために拉致問題の強硬派を排除しようとしているようにも感じる」という反応で、政治的な思惑があっての逮捕劇ということらしい。まぁね、大体国会議員の逮捕劇で政治的な思惑のないものなんてないだろう?【ニートのような人間がなぜか世界を語る】には「官邸の陰謀よりも、非弁行為という法曹界の失墜を晴らすために動いたと考えるのが、最も納得のいく結論」って書いてあって、オレにはそっちのほうがアリって気がするな。どちらにせよ、弁護のしようがないお粗末な不手際であることには変わりないけどね。

アングラ人脈との接点

2005-11-28 22:53:40 | 
 昨日の朝日新聞の「ベストセラー解読」に『生協の白石さん』が取り上げられてて7刷、40万部と書いてあった(アサヒ・コムではまだアップされてない)。一週間前の産経の記事では20万部ってあったから、一週間で20万部の伸び!こりゃミリオンセラーも夢ではない???昨日読了した森達也『悪役レスラーは笑うー「卑劣なジャップ」グレート東郷ー』は最近にない面白い本だった。岩波とプロレスという異色の組み合わせに「」の監督を務めた異色のドキュメンタリー作家・・・まぁ考えてみれば、戦後のヒーロー力道山が在日(北朝鮮生まれ)であり、ともに日本のプロレスの発展に寄与した世紀の悪役:グレート東郷が日系でなく中国系だった・・・という<事実>を絡ませる展開はナショナリズムに対する重要な問題提起になる、という点では岩波新書ってのもそうそう意外な展開じゃなかったってことか(元々は映像ドキュメンタリーを予定して取材を進めていたものが原型)。本書を読んでびっくりしたのがプロレス記事を売り物にしている東京スポーツのオーナーが大物右翼の児玉誉士夫で力道山死後の日本プロレス協会の会長も兼ね、副会長は山口組三代目の田岡一雄ってのは凄い組み合わせ。プロレス興行自体がアングラ人脈と深い関係があるのは周知の事実だけどさ、右翼と暴力団の親玉が協会を牛耳ってるなんておおらかな時代とはいえ信じられない。そういや、十年位前に東信地域でプロレス見に行ったときにチケット買ったら、売り子のおじさんの指が一本なかったことを思い出したよ

いざ、ふぐとタコの島へ

2005-11-27 22:31:01 | ノンジャンル
 7時起床。幸い二日酔いってことはなく、体力回復。でも、あれで二次会行ってたら正直やばかったと思う。正直危ない所だったね。このまま行くと廃墟化が進む自分の部屋とわけのわからんものが散乱してる車の清掃。出るわ出るわ、いらんものが。山ほどゴミを出して、カズヒロ君と山田温泉の大湯へ。たっぷり暖まって来年1月の知多半島行きについて打ち合わせ。「名古屋のきしめん」「大学キャンパス」「野間の灯台」「常滑」を必須ポイントにして行程をどうするか考えた末、やっぱり海鮮がいいな・・・ということで知多半島の先端:師崎から高速船(10分)で行ける日間賀島の民宿を予約することに。ここはふぐとタコの島。“マンホールのフタの図案はフグとタコ”というし、【 「たこあみだ」の伝説】というのもあるそうだ。名物は<タコの丸ゆで>旨そう!周囲は5.5キロ、2時間で一周出来るような小さな島だから、散策も愉しめそう。廃墟から紅葉、碓氷峠と被写体を求めてるうちに大学時代を回想する旅ということになって、それに海鮮を食べようというプランが加わったわけ。来年は生まれ故郷の新潟県上越市:高田、柏崎原発(何だ?その取り合わせは!)、中の湯温泉(塚原朴伝の湯)と無節操に写真旅行を敢行予定。その顛末はこの日記とギャラリーで随時公開していくので興味のある方は見てください。そういう愉しみがあるのが仕事の支えになってるわけだし。