親愛なる、くそったれな自分へ

いままでとこれからの大したことない人生を文章にしてみようと思う。
頑張れない、続かない、くそったれな自分へ愛をこめて。

僕を光らせて、君を曇らせた。

2023-05-31 23:45:00 | 日記

それは、微妙だよね。

わたしは君を光らせたい派代表。



昨日書いた、バイト先で仲良しだった女の子の話。



はじめてバイトしたのは、実家から自転車で通える距離の回転寿司だった。

昨今の回転寿司テロのおかげで、今となっては回転しない寿司になってしまったけど。


接客業で、未経験者歓迎で、家から近くて、それなりの時給。

バイトに対して特にこだわりはなかったので、この条件さえ満たしていれば、正直どこでもよかった。

結果として、すごくいい職場だった。

職場と人にはなにかと恵まれてる、わたし。ありがたい。

働くということの楽しさも、大変さも、たくさん教えてもらった。

いま思うと、くそ生意気なガキんちょだったな。

でも、まわりの大人たちは、優しく、ときに愛のある厳しさで接してくれていた。

自分でいうのもなんだけど、すごく真っ直ぐで、一生懸命だった気がする。

辞めてから早10年くらい経つが、ここで出会った人達とは、いまだに繋がっているし、仲も良い。


あの職場での経験は、わたしのなかで、「働く」ということ礎になっている。
間違いなく。



わたしが勤め始めて1年が経ったくらいの頃、保育士を目指してる1個下の女の子が入ってきた。

人懐っこい性格で、真面目で、仕事の覚えも早かった。


彼女が勤め始めて半年くらい経った頃に、ある相談をされた。
バイトを変えようと思うと。

要は、辞めたいという相談。

彼女は短大に通っていたので、大学生活は2年間しかない。
実習が始まったら、バイトの時間をつくるのも大変になる。
この職場は楽しいし、嫌になったわけではない、みんなのことも好きだと。
でも、今しかできないから、違うバイトもしてみたということだった。


それを店長に相談したら、

 「ひとつのことを続けられないと、社会に出てからも続かないぞ」
 「楽しいことに逃げちゃダメ」

みたいなことを言われたらしい。学校の先生かよ。

どうやら、店長お得意のおせっかいが発動してしまったらしい。


彼女はちょっとムッとしていた。


気持ちはわかる。


ここで引っかかったのは、「辞めることは逃げ」で、「続けることが正解」みたいな言い方をしたこと。

この考え方は好きではない。


いまの職場を辞めて、違う職場に転職するということは、新しい環境に自ら身を投じるということ。

いままでの仕事の経験が活かせたとしても、きっと100%ではない。

新しい仕事を覚えて、人間関係もまたイチから築かないといけない。

これらは決して楽なことではない。むしろ大変だと思う。


それは自分が選択したことだからしょうがない。


それは、その通りだ。

でも、大変なことをわざわざ選んで、そっちに進むと決めたことは、逃げてるに入るのだろうか?それは違わないか。

少なくともわたしはそう思う。


現状を変えるのは簡単ではない。

現状維持の方がよっぽど楽だし、簡単だ。



彼女には、わたしの考えを伝えた。

やってみたいことはやったほうがいいよ、辞めちゃうのは寂しいけどね。と。


店長はいい人ではあったけど、なかなかおせっかいなところもあった。

あと、伝え方が下手でよく勘違いもされていた。

たぶん、当時は人も少なかったし、仕事ができる彼女にはやめてほしくなかったから、そういう言い方をしまったんだと思う。

真剣なトーンで言ったのではなく、冗談半分で。


不器用な人だなーと思っていたけど、わたしはなんだかんだ人間味があって好きだった。

とは言いつつ、職場の上司だったら…いやかも。

バイト先の店長くらいでお腹いっぱい。



彼女はしばらくしてバイトを辞めた。

その後、何回かご飯に行ったりしたけど、社会人になってからは疎遠になってしまった。



あの時の彼女の選択が、いまも彼女の人生をいい方向に向かわせてるといいな。

たまに思い出してはそう願う。


また、いつか、機会があったらご飯行こうね。








今日はこのへんで








明日、また