竹林の前の草原に、この時期になると毎年生えてくるのだが、花の形から、どうやらスズシロらしい。
スズシロは、春の七草の一番最後に出てくる。
品種改良されて、今では食用のダイコンになっていて、スズシロがダイコンの仲間だとは思えないのだが、ダイコンの野生種はノダイコンまたはハマダイコンと呼ばれていて、ノダイコンが改良されてダイコンになったのか、ダイコンが野生化してノダイコンになったのか定かでないそうである。
いずれにしても、ノダイコンは、ダイコンのように根が太いわけではなく、花だけを観賞用としていたらしい。
写真の群生は、ダイコンの種を蒔いたわけではなく、自生しているので、おそらく栽培用のダイコンではなく、ノダイコン(スズシロ)ではないかと思われる。
ダイコンを春先まで放置しておくと、黄色の花が咲くが、写真の花は紫を帯びた白である。
七草がゆを食べる習慣がいまだに残っていて、早春になると、スーパーで春の七草粥セットを売っていて、結構売れているが、七草がゆというのは、もともとは七穀粥を食べる習慣からきているらしい。
七穀というのは、玄米、大麦、黒豆、赤米、黒豆、ヒエ、キビの七種類だという。