芳野星司 はじめはgoo!

童謡・唱歌や文学・歴史等の知られざる物語や逸話を写真付でエッセイ風に表現。

ドナルド・キーン氏の言葉

2016年07月02日 | 言葉
                                                     

 戦争は狂気だ。終戦に日本人のほとんどは胸をなで下ろし「戦争はこりごり」と思っていた。私ははっきりと覚えている。日本人は憲法九条を大歓迎して受け入れた。
 知り合いで憲法起草に関わったベアテ・シロタ・ゴードンもこう証言していた。「人権部門担当の私は、男女平等の概念を盛り込もうとして抵抗を受けた。でも九条については異論を聞かなかった」

 憲法9条を改正すべきだとの主張があります。現行憲法は米国の押しつけであると。
 しかし、忘れてはいませんか。
 この戦後70年間、日本は一人の戦死者も出さなかったではないですか。それならば男女平等だって、土地改革だって、押しつけではないですか。改めるべきなのですか。



※ マッカーサーの側近たちや国務省の占領政策に関わったスタッフには、フェーラーズ准将のような右派から、リベラルなニューディール左派も数多くいた。このニューディール左派のスタッフは、矢継ぎ早の政策を日本政府に要求した。それはポツダム宣言の履行なのである。政治的表現に対する制限の廃止、治安維持法の無効、政治犯の即時釈放、内務省の特別高等警察の廃止、内務省と警察の最高責任者の公職追放。
 さらにマッカーサーは幣原喜重郎内閣に次の指令を与えた。憲法の自由主義化、婦人の参政権、労働組合運動促進、教育の自由化、独占的産業支配の財閥解体と経済民主化、農地改革、国家神道の国家からの分離、労働者の団結権、スト権・団体交渉権を認める労働組合法の施行、封建的家族制度の廃止、警察を分権化、選挙制度の刷新、地方自治の奨励…。



      



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1 コメント

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こんばんは… (Yoo)
2016-07-03 00:38:55
様々な分野に精通していらっしゃるので
いつも『すごいな~』と感心しています。
これからも、色々学ばせて頂きたいと思います。
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