芳野星司 はじめはgoo!

童謡・唱歌や文学・歴史等の知られざる物語や逸話を写真付でエッセイ風に表現。

ジュリーに拍手

2016年10月11日 | 言葉

 ジュリーは骨のある男だと思う。人気商売であることを考えれば、なかなかこのような詞を書き、多くの人の前で歌うには勇気もいる。この歌はテレビで歌う機会は与えられないだろう。しかし、もともと「歌う」は「訴ふ」なのである。彼には、手遅れにならぬ前に訴えねばという思いが強かったのだろう。
 あらためてジュリー、沢田研二の反骨に拍手。


    「我が窮状」
      作詞/沢田研二  作曲/大野克夫

  麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが
  忌まわしい時代に 溯るのは 賢明じゃない
  英霊の涙に変えて 授かった宝だ
  この窮状救うために 声なき声よ集え
  わが窮状 守りきれたら 残す未来 輝くよ

  麗しの国 日本の核が 歯車を狂わせたんだ
  老いたるは無力を 気骨に変えて 礎石となろうぜ
  あきらめは取り返せない 過ちを招くだけ
  この窮状 救いたいよ 声に集め歌おう
  わが窮状守れないなら 真の平和ありえない

  この窮状 救えるのは 静かに通る言葉
  わが窮状 守りきりたい
  許しあい 信じよう


      

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