渋谷区の隣、港区青山の地で少年時代を過ごした作家・北杜夫氏。
昆虫採集が趣味である著者の随筆集「どくとるマンボウ昆虫記」は、昆虫の解説や思い出などをユーモアあふれる文体で語っています。
カブトムシやチョウといった一般的に人気の高い虫から、長いシッポのような産卵管を持つウマノオバチや完璧に近い擬態能力があるナナフシなどの変わった虫、セミやアリといった身近に見かける虫など、あらゆる種類の昆虫が本書に登場しています。それらの説明する際、たとえ話や想像、著者の失敗談などを織り交ぜることで読みやすく、それぞれの昆虫の魅力が読者に伝わりやすい内容となっています。

アポロチョウ(著書で取り上げられている虫の一種)
本作に収録されている内の一編、「まんぼう、憶(おも)い出(で)を語る」の中で、著者が子供の頃、とある中学生に、虫に注射する代わりに、特徴が大きくて真紅の色をしたショウジョウトンボをまき上げられたエピソードがあります。
それには、『幼いころ、私の家の隣りには広い空地があった。夏には雑草が生いしげり、キチキチと鳴くバッタがとび、~中略~これは次第(しだい)に私の性分(しょうぶん)にあわなくなりつつある。私はあまりにも虫に注射をしすぎたのだ。』と、クスリと笑ってしまう思い出話を当時の青山の自宅周辺の風景と共に書き綴っています。

ショウジョウトンボ
引用
北杜夫 「どくとるマンボウ昆虫記」 新潮社 <新潮文庫>(1979)
写真引用
アポロチョウ:ウィキペディアより
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9C
ショウジョウトンボ:Yahoo!きっず図鑑 より
(http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/insects/card/0248.html)
参考:東京都高等学校国語教育研究会 [文学散歩東京] 冬至書房(2004)
昆虫採集が趣味である著者の随筆集「どくとるマンボウ昆虫記」は、昆虫の解説や思い出などをユーモアあふれる文体で語っています。
カブトムシやチョウといった一般的に人気の高い虫から、長いシッポのような産卵管を持つウマノオバチや完璧に近い擬態能力があるナナフシなどの変わった虫、セミやアリといった身近に見かける虫など、あらゆる種類の昆虫が本書に登場しています。それらの説明する際、たとえ話や想像、著者の失敗談などを織り交ぜることで読みやすく、それぞれの昆虫の魅力が読者に伝わりやすい内容となっています。

アポロチョウ(著書で取り上げられている虫の一種)
本作に収録されている内の一編、「まんぼう、憶(おも)い出(で)を語る」の中で、著者が子供の頃、とある中学生に、虫に注射する代わりに、特徴が大きくて真紅の色をしたショウジョウトンボをまき上げられたエピソードがあります。
それには、『幼いころ、私の家の隣りには広い空地があった。夏には雑草が生いしげり、キチキチと鳴くバッタがとび、~中略~これは次第(しだい)に私の性分(しょうぶん)にあわなくなりつつある。私はあまりにも虫に注射をしすぎたのだ。』と、クスリと笑ってしまう思い出話を当時の青山の自宅周辺の風景と共に書き綴っています。

ショウジョウトンボ
引用
北杜夫 「どくとるマンボウ昆虫記」 新潮社 <新潮文庫>(1979)
写真引用
アポロチョウ:ウィキペディアより
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9C
ショウジョウトンボ:Yahoo!きっず図鑑 より
(http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/insects/card/0248.html)
参考:東京都高等学校国語教育研究会 [文学散歩東京] 冬至書房(2004)