(冬宮中庭にて)
「いつかは、こういうこともあるかなぁ?」と思っていたのだけれど、やっぱりそうなった。ある日、いつものようにネコたちの姿を求めながら、エルミタージュの周りを2周して、館内に入って窓から撮影していたときのこと。
「ちょっと、あなた!美術館に来ておきながら、外ばかり見て、写真撮って怪しいのよさ!」と大きなおばちゃんがやって来た。
「いや、あのう、ネコを撮っているのでして、決して怪しい者ではないのです・・・」と言っても、信じない大きなおばちゃん。
やがて、警備員も呼ばれて、なんだか大事になりそうな雰囲気にまで発展。「どうしようかなぁ、タチヤナさんに電話しようかなぁ?でも迷惑だろうしなぁ。」などと迷っていた。
デジカメで撮り貯めた写真を見せるてっちゃん。それを見て、呆れる大きなおばちゃんと警備員・・・
「あんた、本当にネコなんか見に来たの!?世界的な芸術品や絵画がたくさんあるこの美術館に!?」
「ですから、さっきからそう言っているではないですか・・・」
「でも、そんなの信じられるわけないじゃない!外国人がわざわざエルミタージュにネコ見にくるなんて。」
「そういう変なガイコクジンもいるんですよ。ほら、あなたの目の前に・・・」
「まあ、じゃあ、今回は大目に見てあげるわよ。」
「ありがとうございます。では、次回以降はダメなのかしら?」
「ダメ!」
「えー・・・、美術館でネコを見て、写真を撮ってはいけないなんてルールはないっしょ?」
「ないけど、美術館は美術品を見るところなんです!!」
「でも、エルミタージュのネコたちは美術品の一部ですよ。ぼかぁ、そう思うなぁ。」
「変な子っ」
と言い捨てて、大きなおばちゃんは立ち去って行きました。
その後、残った小さなおばちゃんに「ねえ、本当にダメなの?」と聞くしつこいガイコクジン。
「ダメなわけないじゃない。あのおばちゃんは、ダメって言い出しちゃったもんだから、引っ込みがつかなくなっただけよ。」
「あ、やっぱり?」
「うん」
「だけど、美術館でネコ探すなんて、変わってるわねぇ。ネコなんてどこにでもいるのに。」
「そうだけど、エルミタージュのネコが気に入っているのですよ。タチヤナさんとかマリヤさんともお知り合いだし。」
「は?」
「あなたの上司たちですってば・・・」
「え!タチヤナの知り合いなの?だったら、さっきそう言ったら良かったのに。なんで黙ってるのさ?」
「だって、なんだか気が引けるし。迷惑かけたくなかったから。」
「・・・」
「今度、本当に逮捕されたら彼女に電話することにしますよ。」
というわけで、みなさんもエルミタージュ美術館内でのネコの撮影には、気をつけましょう。
ないなって思って読んでたら引っ込みつかないおばちゃんに(笑
なんか短い間にたくさん写真upされてた
んですね^^
あとでもう一度ゆっくり拝見しに
きますね^^
乾いた喉にしみとおります♪
家宅捜査の猫は、ゾロに似ていますね。
やっぱり、いいなぁ
てっちゃんの目は。
こんばんは。
はい、残念ながら逮捕ではなかったのですが、今後はちょっと注意しなきゃですね・・・笑
お久しぶりです。
まるで、わたくしビールになったかのような表現ですね 笑
まだ、気力があるうちに更新して、また冬眠かもしれないですが・・・頑張ります。
危なかったですね~
確かに美術館に来て、猫だけを探し回る東洋人・・・
奇妙に写るでしょうね
次は連行される前にタチヤナさんの名前を出した方がいいですよー。
本当に奇妙に見えるみたいです・・・
たまには、展示品も見てはいるのですが、どうも興味がそちらに向きません。
エルミタージュ美術館は、一般的には、印象派の絵画やレンブラントなどで有名なのですが、妙なエルミタージュの見方をしてきたせいか、エルミタージュの最大の魅力は、その存在そのもののような気がしています。