さて、奥さんと一緒に冬宮の中庭でカラフルなネコたちに迎えられながら、いつものメインエントランスから美術館内を目指す。招待状があるから、今日はチケット購入の必要はない。すんなり館内へと入るところまでは良かったのだが、クロークが異常に混雑している。美術館に入るためにはコートを脱いで、大きな鞄などはクロークに預ける規則になっている。全てのクロークが一杯になってしまうと、クロークの前に人がごった返すのである。
せっかく、招待状で中に入ったのではあるが、これではいつになったら美術館の中へ入れてもらえるか分からない。タチヤナさんはずっと前から待っているというのに・・・
仕方がない。覚悟を決めて待つしかない。
奥さんと一緒に、クローク前でボケーっとしていると、突然、小さな女性が叫びながら近づいてきた。タチヤナさんだ!
「ちょっと、あなたたちこんなところで何やってるのよ!まったく!招待客なんだから、こんなところに並ばなくていいのっ!まったくもー!」といいながら、グイっと手を引っ張られ、混雑の中から脱出。
「ずっと、電話していたのにつながらなかったのよ!どこにいるかと思ったら、こんなところで引っかかってるんだから!」
その後、タチヤナさんに引っ張られながら、凄い勢いで、広い美術館内を移動し、スタッフ専用のクロークへ案内された。「さあ、ここでコートを預けたら、サッさと屋根裏に上がるわよ!」
クロークに荷物を預けると、次はエレベーターに向かう。移動中、タチヤナさんはなにやらずっと喋っている。「今日は朝から大忙しよ。」「オープニングのときは地下室から猫たちを外に連れ出したわ。それはそれは大変だったんだからっ」「ほら見て、みんながくれたプレゼント(ドライフード)」「閉会式は19:00からよ」「昨日は年金生活者のおじいさんとおばあさんが現れて、エルミタージュに40匹の猫を預けたいと言ってきたのよ!さすがに断ったけど、半分くらいは引き取ることになりそう。あとの半分は、施設に引き取ってもらうしかないわね。」「ジョーラは、良い貰い手が見つかって、今は地下室暮らしから脱出したわよ。」「インターネット上にエルミタージュの猫たちの里親探しの掲示板を作ってもらったわ。おかげで20匹以上里親が見つかったけど、また同じくらい捨て猫されちゃったけどね、もうっ。」
あら?こんなに喋るおばちゃまだったけか?なんだか、今日は興奮気味のようです。
あれよあれよという間に、謎めいたエレベーターに乗せられ、4階の屋根裏に向かう。エレベーターの扉が開くと、待っていたのがこの光景。一瞬、地下室かと見紛うような雰囲気。冬宮の屋根裏に見事な、特設展示会場が出来上がっていた。
◆冬宮の屋根裏の素敵な特設展示会場
時代を感じさせるレンガ積みの屋根裏部屋。先客が30人くらいいた。みんな、招待客なのだろう。一般会場の人ごみとは打って変わって、ここは静かな空間が広がっている。
◆エルミタージュ猫たちの写真が展示されている。一番右の写真にはタチヤナさんも写っている。
◆屋根の骨組みやら電線などが無尽に張り巡らされている。
◆サンクト・ペテルブルグのアマチュアカメラマンによる写真展示
◆エルミタージュネコをモチーフにした作品たち
◆雰囲気の良い会場だから、作品が映える。
◆猫好きが集う特設展示会
◆広い広い屋根裏
◆何が素晴らしいって、こういう猫の展示会を国立美術館で本気でやってしまうところが素晴らしい。
せっかく、招待状で中に入ったのではあるが、これではいつになったら美術館の中へ入れてもらえるか分からない。タチヤナさんはずっと前から待っているというのに・・・
仕方がない。覚悟を決めて待つしかない。
奥さんと一緒に、クローク前でボケーっとしていると、突然、小さな女性が叫びながら近づいてきた。タチヤナさんだ!
「ちょっと、あなたたちこんなところで何やってるのよ!まったく!招待客なんだから、こんなところに並ばなくていいのっ!まったくもー!」といいながら、グイっと手を引っ張られ、混雑の中から脱出。
「ずっと、電話していたのにつながらなかったのよ!どこにいるかと思ったら、こんなところで引っかかってるんだから!」
その後、タチヤナさんに引っ張られながら、凄い勢いで、広い美術館内を移動し、スタッフ専用のクロークへ案内された。「さあ、ここでコートを預けたら、サッさと屋根裏に上がるわよ!」
クロークに荷物を預けると、次はエレベーターに向かう。移動中、タチヤナさんはなにやらずっと喋っている。「今日は朝から大忙しよ。」「オープニングのときは地下室から猫たちを外に連れ出したわ。それはそれは大変だったんだからっ」「ほら見て、みんながくれたプレゼント(ドライフード)」「閉会式は19:00からよ」「昨日は年金生活者のおじいさんとおばあさんが現れて、エルミタージュに40匹の猫を預けたいと言ってきたのよ!さすがに断ったけど、半分くらいは引き取ることになりそう。あとの半分は、施設に引き取ってもらうしかないわね。」「ジョーラは、良い貰い手が見つかって、今は地下室暮らしから脱出したわよ。」「インターネット上にエルミタージュの猫たちの里親探しの掲示板を作ってもらったわ。おかげで20匹以上里親が見つかったけど、また同じくらい捨て猫されちゃったけどね、もうっ。」
あら?こんなに喋るおばちゃまだったけか?なんだか、今日は興奮気味のようです。
あれよあれよという間に、謎めいたエレベーターに乗せられ、4階の屋根裏に向かう。エレベーターの扉が開くと、待っていたのがこの光景。一瞬、地下室かと見紛うような雰囲気。冬宮の屋根裏に見事な、特設展示会場が出来上がっていた。
◆冬宮の屋根裏の素敵な特設展示会場
時代を感じさせるレンガ積みの屋根裏部屋。先客が30人くらいいた。みんな、招待客なのだろう。一般会場の人ごみとは打って変わって、ここは静かな空間が広がっている。
◆エルミタージュ猫たちの写真が展示されている。一番右の写真にはタチヤナさんも写っている。
◆屋根の骨組みやら電線などが無尽に張り巡らされている。
◆サンクト・ペテルブルグのアマチュアカメラマンによる写真展示
◆エルミタージュネコをモチーフにした作品たち
◆雰囲気の良い会場だから、作品が映える。
◆猫好きが集う特設展示会
◆広い広い屋根裏
◆何が素晴らしいって、こういう猫の展示会を国立美術館で本気でやってしまうところが素晴らしい。
レンガ作りの屋根裏部屋が展示会場とは、とても洒落てます。
旧東京駅を改築した東京ステーションギャラリーにもどこか雰囲気が似ています。
最後の赤い猫の絵、ウォーホールみたい!
寄付金やフードが集まってよかったですね。
しかし猫40匹ひきとって欲しいって…。
どうして自分の許容班員を超える猫を飼ってしまうんでしょう…まったく…。
こんにちは。
そうですね、確かに、これは東京ステーションホテルの一部に似ていますね。昔のレンガの壁を残しているカフェが中にあった記憶があります。
40匹の猫は、いわゆる多頭飼いの崩壊というやつです。可哀想だからと、次々に外から猫を迎え入れたはいいけど、結局は維持できなくなってしまったようです。
字幕を読んでるみたいで(笑)興奮が
こちらにも伝わってきました。
てっちゃんに伝えたいことがいっぱい
だったんですね^^
屋根裏部屋の造りや空間が素敵ですね~。この中で猫たちの写真をじっくり見れるなんて贅沢な時間なのでしょう・・・
猫の絵も写真も雰囲気にピッタリ合っていて、レンガや骨組みも階段も・・・この展示のために作られたのでは・・・と思うほど
ですね・・・ってあまりにうっとりと見過ぎてもう少しで読み逃げするところでした(笑)危ない、危ない^^;
とても素敵な貴重な写真の数々、拝見できてうれしいです。ありがとうございます^^
そして、その雰囲気がほんとに素敵ですね。
私も是非是非生で見てみたかったなぁ~^^
こういった場所で作品を発表できた皆さんも
喜んでおられるのではないのでしょうか?
てっちゃんさんの写真は展示されなかったのですか?
こんにちは。
細かいところまでお読みいただいてありがとうございます。タチヤナさん、本当はもっと喋っていたのですが、忘れてしまいました。(語学レベルの問題もあり、聞き取れなかったとも・・・)
このシリーズ、もうちょっとだけ続きます。
こんにちは。
良かったですよー、ネコの日フェスティバル。来年も是非参加したいと勝手に思っています^^ 来年は、美術館内のどこを会場にするのか楽しみです。
間に合わなかったんです・・・写真。
締め切りが3月18日だったらしく、丁度一時帰国中に、募集が終了してました。それに、自信を持って出せるものもなかったし。
でも、来年は是非参加したいと勝手に決めました。来年のその日のために、また、今年もエルミタージュ周辺をウロウロすることになりそうです。目標ができると楽しくなってきました^^
7枚目の写真のシルバー?猫ちゃんの絵
本気で欲しいです!
それにしても40匹もの猫ちゃんを
今まで年金で養ってきたとは・・・
しかも半数を引き取るとは・・・・
頭が下がります^^;
こちらが三部開始になったという事は
ふくちゃんもそろそろかな?w
久しぶりに見るふくちゃん楽しみにしています。
もちろんこちらの更新もw
絵画は、展示の後、一部オークションにかけられたそうですよ。宜しければ、入札してみてくださいね^^(詳細知りませんが・・・)
40匹の猫のその後の話も、どうなったのやら・・・
ふく子はですね、まだ、人間の労働VISAが取得できていないので、日本の実家でお留守番なんですよ。夏前までには連れてきたいと思っているのですが。
学芸員の方や、キュレーターが優秀なのもあるのでしょうが
エキシビジョンのアンテナの受信範囲が広く、発信のパワーも強力。
本当に素晴らしいです。
それを、現地で観る事が出来る「てっちゃん」がとても
羨ましく思えます。
また、楽しい情報を教えて下さい。
ごめんなさいっ!とんでもなくご回答が遅くなりました!コメントありがとうございました。
わたし自身もここにいることをラッキーだと思って、楽しんでいるんです。