今回は
八本歯のコルより雪渓と沢道で広河原に下山編
「雪渓下れるかな~」
「注意して下れば問題ないさ」
入山する前の情報では、
<6本以上のアイゼンにピッケル必要>
しかし連日の雨でかなり溶けたとの情報・・
通過してきた方々も問題ない!と
しかし3日前も2日前も滑落事故が・・・。
コルより雪渓までは数え切れない梯子を下り・・。
見上げる北岳バットレスは下るほど迫力を増し・・。
そして雪渓は・・確かに滑落すると・・かなり滑って行きそう。
「これ九州の雪と同じや・・」「得意だろ~~」完全にシャーベット、アイゼンは効きません。
転ばないよう・・足裏に全神経を集中し丁寧に下ります。
夏道も各所に出ていて・・マーカー頼りに・・適当に歩きます。
マーカーが見えたので雪渓を渡ったのですが...。
「木が倒れていて行けない」
雪渓に戻ったり、大きく巻いたり・・何とか下って来ました。
半分以上何とか下って来ました。振り返ると・・。けっこうな距離です。
大樺沢二股で、最後の雪渓横断。
雪渓の見納めです。
昨日からほぼご一緒のご夫婦、ほとんど雪渓を歩かずに巻いてきたとか・・。
「雪渓歩き、楽しかったのにね~」
休憩をして、広河原に向けて大樺沢道を下ります。
行けども行けども続く道。
暑いので傘です。風のない、広い登山道には有効ですよ。是非お試しを。
沢で・・「水おいしい・・・」南アルプス天然水をダイレクトに・・。
「飲んでみてん!」「え・・いい!」
ホトギス?・・初秋の花では?
後半はシラビソの林をゴウゴウと流れる渓流の横を、軽快に・・。
これが南アルプス~~ですね。
合羽を着て登った尾根道との分岐まで下りてきました。
雨の中登った林は・・木漏れ日サンサン・・で~~。
北岳山荘6時30発、八本歯のコル7時45分、広河原山荘に12時前に着きました。
GPS計測で6.7km、5時間30分、登り計108m、下り計1460mでした。
広河原山荘に着いて、お昼なので「ビール」「ちゃんとした肉が食べたい!」
甲州ワインビーフ牛丼(1000円)です。
美味しかったですよ。
もちろん女の子は生ビール・・とバナナジュースで「乾ん・ぱ・・」「もう飲んじゃった・・」
全ての道具が湿っているので、日差しの有る間に全て干します・・
明日からまた雨の予報で・・山荘のお布団も日光浴中でした。
良く乾きましたが・・翌朝も雨の撤収でした。
試しにコイン温水シャワー(300円)を・・「熱・・大丈夫。。」「さっとなら良いんじゃない」
熱熱の温水では有りませんが、冷たくは無い程度、まあ上等でしょう。
2人で4日間の汗を流しました。
広河原の名の通り河原の広いテント場・・、
シャワーも浴びたし、久しぶりに木陰でゆっくり・・
男の子の風邪もまあまあ、悪化していません。
女の子は・・誰も見ていないといえね~・・のんびり休養の半日でした。
さて夕食は
最後の極食『エビチリ』を2食分、乾燥野菜のお味噌汁とα米の白米とドライカレーでした。
飲み物はもちろんビールとお茶で再度乾杯~~。
さて明日はどうするか!。
予備日と甲斐駒の貯金が1日、合計2日まだ有ります。
でも明日から明後日もまた雨の予報・・。
食料は全行程の半分しか持ってきていないので、ほぼ無し、パンが数個とα米が1個・・これは明日朝食べ切ります。
男の子の体調は薬が効いているのか・・良くも悪くも依然同じ・・。
女の子は鼻水・・・。
・・・・即決・・・
「明日ゆっくり甲府に下山しよう」「ゆっくりせずに朝1で下って甲府観光しようよ~~」「良いけど・・」
夜中予報どおり雨が降りだし・・
次回は
甲府、小淵沢をウロウロ、清里で後泊し帰宅編、乾杯までです。