茶々丸日記(光る川…朝ときちーたんのぶろぐ)

嫁がきちーたんという、ちょっと(かなり?)変わった人のブログ
今は通称「茶々」の成長日記になってます

冷酷

2007-12-24 12:03:12 | 光る川…朝のたわごと
まぁ、この記事には反論もおありかと…

昨日はがんばって用事を済ませたので、帰宅が23時半。
食事も済ませてあったが、小腹がすいたのでTV見ながら。

日付が変わったあと、NHKがドキュメンタリー番組の再放送をしていた。
阪神大震災で両親をなくした女性と、母をなくした男性が結婚、
子供を授かり、新しい家族を作っていこうとしている、という内容。
もう1つ平行して話があるんだけど、すいませんが割愛。

内容はいいんだけどね。
このドキュメンタリーを作った人、きっと震災を体験していない。
両親が普通にいて、ごく普通に幸せな家庭を持ってる人だ。

「震災以前のことを思い出せない。親のことも思い出せない。
 どうしても思い出せないし、思い出したところでつらいだけ。
 思い出してなんになる?」
カメラの前でそう訴えているその顔は悲痛だ。
なのに想い出を聞き出そうとする。

無事赤ちゃんが生まれて、ほっとした瞬間、これまで封印していた気持ちが爆発。
両親に会いたい。会えないなら(自分が死んで)会いにいきたい。
これもう、悲痛というより、流したらあかんでしょ。
けれどドキュメンタリーの中でクライマックスの場面なので、
泣き叫ぶその声を、自分ではかなり長く感じた…1分はあったろうか。
同じ言葉を繰り返し泣き叫ぶ、その声だけを延々と…

震災を経験してない人にはわからんでしょ。
親を亡くしてない人にはわからんでしょ。
彼女がなんでそんな状態になったか。

「ドキュメンタリーは真実を伝えなければならない。私情、感情を入れてはならない。」
そうでしょ。そうですとも。
けどね、いくら出演者の許可は得てるといってもね、あれはどうなんかなぁ?

実際、「真実を」といいながら、構成次第で視聴者のとらえ方はどうにでも変えられるわけでしょ。
実際、製作現場では、いろんな「操作」で、より「感銘」を深められるよう
「構成」してるわけでしょ?
そこらへんで、被災者や親を亡くした人への配慮ってもんが、入り込む余地はないかね?
私には、単に「ああ、かわいそうねぇ」という冷たい視線が、
「感銘」という名の下に増幅させられてるだけに思える。

…親を亡くしてないものにはわからんだろうが。
…震災の被害者でなければ、わからんだろうが。
コメント
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