写真家の「天才アラーキー」こと、荒木経惟さんが県民の肖像写真を撮る「佐賀ノ顔」の撮影会が6日、佐賀市の佐賀玉屋6階で始まった。荒木さんは「笑顔を撮っちゃうよ」と気さくに声をかけながら、モデルとなった「佐賀ノ顔」を次々に“激写”している。
各地を訪ねて肖像を撮る「日本人ノ顔」プロジェクトの第6弾。1200組の応募から選抜した約430組を4日間で撮影する。
初日はスーツ姿の男性や和装の女性のほか、紋付き袴(はかま)姿の男性、長靴姿の農家夫婦など約100組を撮った。佐賀総体で団体優勝した龍谷高剣道部など、県民をわかせた高校生らも登場。荒木さんは話しかけ、ポーズを付けるなどして表情を引き出し、シャッターを切った。
神埼市の槙ハツエさん(81)は「美人に撮るよ」の声でにっこり。家族4人で訪れた鳥栖市の会社員〓村拓之さん(37)も「緊張したけど、楽しかった。写真は家宝にします」と笑顔を見せた。
初日に使ったフィルムは12枚撮りで約210本。荒木さんは「佐賀の人の表情は清らかで、何か澄んだものを感じるよ」と快調に進む撮影に満足そうだった。撮影会は7日も佐賀玉屋で、29、30の両日は佐賀新聞社で行われる。
【写真】「佐賀ノ顔」の撮影が開始。笑顔を誘いながら、女性の魅力を引き出す荒木経惟さん=佐賀市の佐賀玉屋
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