加藤三樹の「サッカー大好き♪」

「ボールは友達、怖くないよ！」と言ったのは誰だったかね？長年サッカーを見続けているから、忘れちまっただよ。ロナウジーニョの友達はボールなんだぁね。分かる…。分かり過ぎる程、分かるだ。もし怖いんだったら、辞めればいいだ！その方が身体の為だ。無理して身体でも壊したらしゃーねぇだ。

…？　ロナウジーニョの話だっただな。野郎の所作、20～30mのフリーキックを簡単に極める姿、漫画みたいな胸トラップからのオーバーヘッド、「それって、どうなの？」って思わざるおえないノールックパス、「マーカーが謝るまで止めねぇぞ！」と言わんばかりのフェイント、厭らしい最小限のディフェンス、精度の高いヘッド、いや…全てにおいて精度が高いんだけどな、何て言ったらええんじゃろうか、土から生えてきたような顔立ち、全てがファンタジスタだぁね。

何とも、4-0とは恐れ入っただね。最後のロナウジーニョ・ループが入ってでもしたら、クラブ・アメリカ帰りずれぇだぁよ。あれは優しさなんだかねぇ…。

まず、デコだ。デコ。
あいつもボールは友達だな。おらいと一緒だ。
デコのボールを貰いに行く様におらいは目を見張った。「野郎…、できる！」てな感じでな。結局、最後まで野郎の独壇場だったからな。ロナウジーニョがデコを見てるだ。間違いない！おらいの目に狂いはねぇだ。

まぁ、他の野郎共も凄かっただよ。マルケスなんて、まるでバンデラスだもんよ。同じルーツを持っているクラブ・アメリカの野郎共でも、正直…顔で負けちまうだよ。クラウディオ・ロペスもビックネームだけんども、勝てねぇだ。あの顔には。

血が沸いただよ。久しぶりに昔の血が騒いだ。
あの時の…、伝説の…、おらいの、
３００ｍ、直接フリーキック…。

おらいの打った迫撃砲の様な弾道…思い出しただぁよ。
その後、一週間は寝込んだかんねぇ…。
あれは、戦中だったかねぇ…。何で、サッカーなんかしてたかねぇ？３００ｍ…、って…、
んで？ゴール…、




…遠過ぎ！！