【マレーシア旅行のおはなし】チャンギ空港で夜明かし

ＪＬ７１１便は定刻よりも少し早く、日が変わった頃にシンガポール・チャンギ国際空港に到着しました。時計を１時間戻します。飛行機から降りますと深夜だと言うのに結構混んでます。上海行きとかドバイ行きとか、この後もまだまだ出発する便が沢山あります。さすが２４時間運用空港だけあるなあと思います。

結構厳しいかなと思っていた入国審査はいとも簡単に通過し、荷物を受け取って外に出たのは０時半過ぎ。ＭＲＴやバスなどの交通機関は終了しているので、タクシー乗り場は長蛇の列です。ホテルを予約しているなら私も加わりますが、もう夜も遅いし、朝も早くにジョホールバルへ行きマレーシアに入国するので、このまま空港で夜明かしします。とりあえず両替所でシンガポールドル（以下＄）を入手します。ジョホールバルまでの交通費があればいいので、１０＄もあれば足りるのですが、だからと言って１，０００円だけ両替するのもみみっちいし、５，０００円は大きすぎるので間を取って３，０００円を出しました。係員は甲高い声で「シャンジェンエーン」と言って奥へ持って行き、レシートと共に３８．０５＄を渡されました。１００円＝１．２６９＄なので、１＄＝７８．８円となります。

その後は出発フロアのさらに上にある展望フロアに行きました。ここなら落ち着いて寝れると思いました。ベンチがいくつかあって、先客もいますがまだ空いてます。その１つを占領して、荷物を枕にして横になります。照明が落とされていい感じです。オヤスミナサイ…。

ですが物音がして目を覚ましました。１時間ほどしか寝てません。見渡すと明らかに旅行者ではない、浮浪者然としたオバサンが何やら物色しています。こちらを窺がっているような感じだったので、身の危険を感じ移動します。出発フロアに下りますとがらんどうになってます。こんな空港の風景を見るのはちょっと妙な感じです。

朝は第２ターミナルにあるＭＲＴ駅から移動しますので、そちらへ移動することにします。ターミナル連絡のシャトルは運行が終了しているので、歩いて１５分ほどの道のり。外へ出ると南国特有の湿った空気がまとわりつきます。管制塔がライトアップされなかなかいい景色です。

第２ターミナルもがらがらでした。それでもハンバーガ屋だけは２４時間営業中。出発フロアにバーガーキング、到着フロアにマクドナルドがありまして、後者に入って腹ごなしをします。マックチキンセットが５．２＄でした。店内は私のような夜明かしする人で一杯。かく言う私も１時間ほどここで過ごしました。持ってきた地球の歩き方を読みながら。

それから改めて展望フロアで眠りました。ここは照明も点いたままでかなり静かです。５時までここにいました。それからは洗面所で身支度を済ましてＭＲＴ駅へ。いよいよ本当の旅行が始まるような気がします。