タイトルにもあるが、自信喪失中である。
基本的に、STは忙しくないほうが良いと考えている。
摂食・嚥下障害や構音障害は、人間に特有の呼吸・嚥下・発声を口腔周囲で行っていることに起因しており、目的地にはやく行きたいから飛行機で、という訳にはいかない。
つまり、逃れられない(胃ろうなどを考えなければ)。
失語症にしても、言語を話すことに関しては、人間しか話せる口腔器官や脳を持っていないこともあり、いわゆる動物実験で回復起序の研究が行いにくく、また、剖検では、言語症状と病巣の関係性をリアルタイムに照合出来ない。光トポグラフなどの検査所見もあるものの、大脳の表層しか分からず、なかなか全体的な観察が困難のように思われる。
しかし、なかなかSTリハビリに、希望が見出せないことに自信喪失しているのではない。
例えるなら、手にすくった砂が、こぼれ落ちるのを、どこまで防ぐべきか?で悩んでいる。
特に嚥下は、ターミナルと直結している。
QOLを考えなければ、食思不振でも、熱発でも、経鼻などで栄養補給できて、とくに食事介助も必要ない。
こうした経口摂取の判断場面で、STとしてどう関わるのか。
もう関係ない、と関わらないのか。
多分、STとして、というよりも、どう物事を考えるか、といったことによって、関わり方が変わるのだろう。
人間性がどうだ、こうだ、とここで性善説などを引っ張り出すつもりは全く無い。
そのまえに、STとして、今の自分に出来ること、出来ないことを判断して提供するリハビリを組み立てたり、普段からスタッフの力量を見極めておいて、ここから先はSTが診る、といった判断を下すべきだろう。
そう言っている自分が、出来ていないのだが。
評価する、のは良いのだが、出来ないとわかっていることを、良く出来る保障もないのに強いるのは、どうも心情的に強制しにくい。
ST学生の頃は、評価して、計画したリハを実施し、再評価することが仕事だと考えていたが、そうではない。
生活の一部として、リハビリがあり(もしくはリハビリを受けさせられ)、それが延々と続いていく事は、例えば平均寿命や生活歴を念頭に置くことの大切さに繋がっていく。
女性で70歳、CVA後、認知症といった場合、平均寿命を考えて、あと15年はある。
その間、地域で継続的なリハが提供出来るか、をまず考えなくてはならない。
自分の属する施設でのリハが終わりで、全て終わり、ではない。
ひるがえって、STだから頭頸部だけ診ていれば良い時代は、終わっている。
頭頸部のリハは専門分野なので、出来て当たり前だが、診る範囲は、可能な限り、全身を診れるようにしたい。
ただし、普通は全身を診る訓練を受けていないので、臨床に出てから、機会を見つけて、問題意識を持って勉強する必要がある。
試練であるが、乗り越えたい試練である。
そうすれば、のちのちの摂食・嚥下領域の認定ST取得時にも役に立つだろう。
基本的に、STは忙しくないほうが良いと考えている。
摂食・嚥下障害や構音障害は、人間に特有の呼吸・嚥下・発声を口腔周囲で行っていることに起因しており、目的地にはやく行きたいから飛行機で、という訳にはいかない。
つまり、逃れられない(胃ろうなどを考えなければ)。
失語症にしても、言語を話すことに関しては、人間しか話せる口腔器官や脳を持っていないこともあり、いわゆる動物実験で回復起序の研究が行いにくく、また、剖検では、言語症状と病巣の関係性をリアルタイムに照合出来ない。光トポグラフなどの検査所見もあるものの、大脳の表層しか分からず、なかなか全体的な観察が困難のように思われる。
しかし、なかなかSTリハビリに、希望が見出せないことに自信喪失しているのではない。
例えるなら、手にすくった砂が、こぼれ落ちるのを、どこまで防ぐべきか?で悩んでいる。
特に嚥下は、ターミナルと直結している。
QOLを考えなければ、食思不振でも、熱発でも、経鼻などで栄養補給できて、とくに食事介助も必要ない。
こうした経口摂取の判断場面で、STとしてどう関わるのか。
もう関係ない、と関わらないのか。
多分、STとして、というよりも、どう物事を考えるか、といったことによって、関わり方が変わるのだろう。
人間性がどうだ、こうだ、とここで性善説などを引っ張り出すつもりは全く無い。
そのまえに、STとして、今の自分に出来ること、出来ないことを判断して提供するリハビリを組み立てたり、普段からスタッフの力量を見極めておいて、ここから先はSTが診る、といった判断を下すべきだろう。
そう言っている自分が、出来ていないのだが。
評価する、のは良いのだが、出来ないとわかっていることを、良く出来る保障もないのに強いるのは、どうも心情的に強制しにくい。
ST学生の頃は、評価して、計画したリハを実施し、再評価することが仕事だと考えていたが、そうではない。
生活の一部として、リハビリがあり(もしくはリハビリを受けさせられ)、それが延々と続いていく事は、例えば平均寿命や生活歴を念頭に置くことの大切さに繋がっていく。
女性で70歳、CVA後、認知症といった場合、平均寿命を考えて、あと15年はある。
その間、地域で継続的なリハが提供出来るか、をまず考えなくてはならない。
自分の属する施設でのリハが終わりで、全て終わり、ではない。
ひるがえって、STだから頭頸部だけ診ていれば良い時代は、終わっている。
頭頸部のリハは専門分野なので、出来て当たり前だが、診る範囲は、可能な限り、全身を診れるようにしたい。
ただし、普通は全身を診る訓練を受けていないので、臨床に出てから、機会を見つけて、問題意識を持って勉強する必要がある。
試練であるが、乗り越えたい試練である。
そうすれば、のちのちの摂食・嚥下領域の認定ST取得時にも役に立つだろう。