臨床現場の言語聴覚士(ST)

臨床現場の言語聴覚士(ST)のブログ、です。
摂食・嚥下障害や高次脳機能障害などについて考察します。

どういうSTを目指すのか①

2007年12月21日 | Weblog
嚥下の話しばかりになっていたので、少し話題を変える。

どういうSTを目指すべきか?

ずばり、自分や自分の親族などが障害を持ったとき、もしくは持って生まれたときに、こうして欲しい、というSTになるべきではないだろうか。

つまり、自然回復でない介入効果による改善、しかもADLに結びついた”使える”形での改善を導き出せることだろうか。

リハビリのご要望を訴えれるご本人様やご家族であれば、それを受けて、評価し、そのご意向に沿ったリハビリを実施し、対費用効果に見合う介入効果を出すことであろう。

評価して終わり、というのでは、その後の障害の本質、転起を見ないまま、になってしまわないだろうか。

評価をするからには、それなりの結果を出し、つなげていけるかどうかを考えなくてはならない。ただし、状況が非常にシビアな場合もあるので、そういう場合は、リスク管理も考慮する必要がある。

また嚥下になるが、例えば、経口摂取のご意向に対し、どのレベルまで考えた上で実施できるかどうか、STとして考えることが出来るか、真剣に考えておく必要がある。

病院だったら出来るが、在宅では出来ない、では、どうだろうか。