ニューヨークとアンティーク

アメリカンアンティークを勉強するブログ
ビンテージアイテムから知るNYスタイル・歴史・フリマ点景

森の向こうは別世界

2006-07-29 14:33:09 | from ニューヨーク
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                               特集・タリータウンに行こう⑧
すっかりUPの時間が遅くなってしました。
今日はタリータウン観光のランドマーク・ロックフェラー邸のひとつでもある
カイカット”をご紹介します。

“カイカット”とは、オランダ語で「展望台」の意。
その名の通り、森に囲まれた約4000エーカーの小高い山の上、
ハドソン河を一望できる場所にこのカイカットは堂々と存在しています。

←センターは9時オープン

このカイカットへのツアーに参加するには、まず先日ご紹介した
フィリップスバーグ・マナー*に向かってください。
フィリップスバーグ・マナーのエントランスでもあるビジターセンターに入ると
お土産ショップの先、右奥にツアーデスクがあります。
ここでチケットを購入するのですが、このチケット、予約は不可。その為、昼過ぎ
にはその日の分のチケットが全て完売になってしまう可能性もありますので、
紅葉のピークである秋のシーズンは、必ず午前中に行かれることをお勧めします。

チケットに記載された出発時間になったらセンターの前にあるバスの発着所へ。
そこから20人乗り程度のの小型バスに乗って、いざツアー出発です!

←メインの邸宅

バスに乗って着いた先は、メインハウスの前。もうそこから溜息の嵐が始まる
のですが、勿論敷地内にはほかにも建物があって、公開されているのは極一部。
バスに乗ったグループ(15人程度)ごとに、ガイドが一名つき、
ロックフェラー家の歴史とともに、早速館内へと案内が始まります。

←細部にわたるまで溜息ものの装飾

このカイカット邸を造ったのは初代石油王ジョン・D・ロックフェラー
ますは1906年より敷地内の造園作業が開始。
そして1913年に、40あまりもの部屋をもつこのメインハウスが完成します。

その後この家は、4世代に引き継がれ、今でも一般開放されていないフロア(2階より
上)は、現在のロックフェラー一族の別荘として利用されているのだそうです。

館内の写真はありませんが、全体的に感じたのは中国系のアンティーク
沢山あったこと。そのせいか豪華さは感じるものの、決して華美すぎない
落ち着いた印象の部屋部屋をみることができました。

とくにキッチンのエリアは、、私的にはかなりエキサイティングな空間。
(キッチンといっても、、あくまで使用人が使います~♪)
アンティークだけに限らず、何気にコレクティブルズのガラス製品などもあったり
して、ひとりツッコミをしながら満足しておりました。(笑) というのも、
このカイカット邸が一般公開されたのは、1994年の春。・・ね。 納得です!

また館内の地下には、数々の美術品が。
マダムの趣味だったというフォークアート系の類もありますが、やはり目を見張る
のは、長年パトロンをしてきたピカソの絵をモチーフにした織物かもしれません。


←その先はハドソン川

メインハウスを出た後は、庭園を徒歩で移動します。
この庭園にはこの家の3代目の当主、ネルソン・D・ロックフェラーが集めた
1960~1970年代の現代彫刻がいたるところに展示されていました。
そのアーティスト名は名だたるものばかり・・・。
ピカソ、ヘンリームーア、イサム・ノグチ、ジャコメッティ等々、、
これが一般の邸宅だなんて、、到底思えないほどです。
(庭園の先に広がる広大な芝生はゴルフ場、その先にみえるのはハドソン河)

←懐かしい車達も!

庭園を見た後は、再度バスに乗車。そしてガレージへと移動します。
ガレージといっても、これがまた・・巨大な建物。(笑) 中には、幾つもの馬車、
厩、そして馬具
(Topの写真)。また、その先には歴代の車達(昨日の写真)を
ずら~りと一同にみることができます。

因みに上の写真の赤い車は何か?お分かりになった方いらしゃいますでしょうか?
これは1966年製のダットサン・スポーツ1600ロードスター。
ここで、日本車を見かけるなんて・・ちょっと予想外ですよね。(笑)



このカイカット邸の公開時期は、毎年5月13日から11月6日まで。
冬季はクローズとなりますでの、旅のプランに入れる場合はご注意くださいね。
そして、観光のベストシーズンは、、やはり! 敷地内で見られる紅葉と
美しい建物・庭園・彫刻との組合せは、、格別です。

ここもまた、ひとつひとつが絵になる空間。
その森の向こうに、そのドアの向こうに…広がる世界。
本物の資産家達の暮らし”を、是非その目で確かめていただければと思います。



Kykuit, the Rockefeller Estate
 Route 9,Sleepy Hollow, NY 10591 / (914-631-9491 →道案内*
 *公開期間 5/13~11/6迄
 *平日(火休) 10:00~15:00 /土日10:00~16:00
  ビジターセンターは9:00にオープン
 *ツアー料金は内容によって異なります。(電車とのパッケージチケットも有)
  詳しくはコチラのサイト*でご確認下さい。
 http://www.hudsonvalley.org/kykuit/

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ベストシーズン (alowa)
2006-07-29 21:38:01
秋が素敵なんですね…

そちらを訪れるとしたら

子供が学校に通っている都合で

夏休みになると思うのですが

夏はどんな感じでしょうか。

冬季が営業していないんですよね…



すっかり行く気になっちゃって

タリータウン行きの時刻表と

にらめっこしちゃってます。

仮想旅行を楽しんでる感じです。

その昔「机上クラブ」に所属してたっけ…

なんて懐かしみながら…



ここまで素敵な様子がわかると

実際行ってみたくなります。



行ってみたい!という気持ちが

膨らんで思いきってイギリスの田舎を

一人で旅行した時が甦ります。

でも今回は行くとしたら家族で行きたいので

ホント気合い入れて貯金です!!



それにしても「本物の資産家」って

スゴイですね…

資産家の私有物一部公開といえば

近所に「牛久神谷シャトー」があります。

先日、神谷一族の建物の中を見る機会が

ありました。

アンテイークがたくさんあって

見ごたえありました。

別世界です。



すみません、ダラダラと

書いてしまいまして!

返信する
お屋敷 (ひまわり)
2006-07-30 16:23:36
どこにも、大富豪のお屋敷ってあるんですね!学生の頃、カリフォルニアにある、新聞王ハースト氏のハースト・キャッスルというところに行った事があります。そんなことを思い出させるような、懐かしい雰囲気がしました。四季によって雰囲気も違うんでしょうね~。やっぱり規模が違います。ため息~
返信する
ロックフェラー邸 (cherie)
2006-07-30 21:38:33
あたしもそんな素敵な豪邸に1週間ぐらいだけ住んでみたいな~☆



情緒あふれる感じですよねー。



素敵やなー。
返信する
alowaさま> (J@管理人)
2006-07-31 05:03:12
いえいえ、、イメージを膨らませていただいてのコメント、、すっごく嬉しいです!!

NYの夏は、、一言でいってしまうと、日本の夏並みに暑いです。(笑) 何せマンハッタンなんて回り全部が水場ですから、湿気も日本並み。でも、確実にどんな場所でも開いている・・という意味では、やっぱり夏が観光シーズンのベストだと思います。

>牛久神谷シャトー

って、、ワイナリーがあるところですよね~?

ということは、私の実家はお隣の県なんです~。(笑)
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ひまわりさま> (J@管理人)
2006-07-31 05:05:53
たしかに、、NY界隈だけでも、お屋敷公開のスポットは沢山あります。タリータウン界隈だけも4~5件はあるかもしれません。このロックフェラー邸は地下が私設美術館になっているんですが、、そこだけも充分に見る価値ありかもしれません。

でも、、ほんと、、規模がちがいますよね。敷地内にプレイハウスなるものがあるんですが、そこだけで充分豪邸でした。すごいですよね~。
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cherieさま> (J@管理人)
2006-07-31 05:07:46
>一週間

というのは、なかなかいいとこついてます!

私もその位なら滞在してみたいかも。(笑)

元来貧乏性なので、、おおきすぎると落ち着かなくなりそう~・・。って、、自慢できる話ではありませんが。(笑)四季を感じられる庭園っていいですよね!!
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