労働者が勝ち組になるにはどうすればいいのだろうか。ピケティは、個人が資本所得を得るための具体的な手段を提供していない。だが、いくつかの方法を暗黙のうちに示唆していると筆者は考えている。1つは「勝ち組になるためには貯蓄率を高めて、自己の資本所得を増やせ」ということだと考える。たとえば、給与や賞与(労働所得)の20%を毎月貯蓄したらどうだろうか。貯蓄といっても定期預金だかが方法ではない。自社株や投資信託の購入積立や、純金の定額積立など多くの選択肢がある。それぞれリスクは伴うが、ドルコスト平均法(定額購入法)にすればリスクを多少低減できる。2つめは、貯蓄を元手に投資で利益を上げる方法だ。株式投資、リート(不動産投資信託)への投資などがある。わずかながら配当所得が得られるかもしれない。価格が上がれば、キャピタルゲイン(売却などによる資本利得)も得られる。3つめは、資本(資産)を生前贈与などで手に入れることだ。親が資産家でなければ不可能だが、可能であれば資本所得を生み出す原動力となる宝くじなどのお金を投じるのは、ギャンブル感覚の遊びとしてはいいが、勝ち組へのステップとしては成功確率が低すぎる。((「1分間ピケティ」西村克己氏著,p28,2015年発行)
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