つれづれなるマーマニー

ヨノナカ ヲ オウ ケンメイニ

第17章

2007年03月21日 22時53分00秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
ビッグモンスター頻出地域に出くわしたファルコン一行。危険地域に踏み出す前に、近くの宿屋で休息を取ることに。その途中出くわしたモンスターをあっさり退け、今日はいよいよ危険地域に踏み出すこととなった。




ファルコン達は朝早く起き、昨日見つけた分岐点まで戻っていき、ビックモンスター頻出の危険地域へと踏み出すことにした。

「なんだか身震いがするね。でもこの先にきっとタカラーヅカがあるはずだ!」

ファルコンは言った。皆もそれに同調するように深くうなずいた。


危険地域を100mほど進んだところだっただろうか、わき道から突如スプリーングが襲い掛かってきた!!

「我を倒さなければこの先のサーツキには出会えないと思え!いざ!!」

スプリーングは襲い掛かった!!



スプリングステークス


1着:△フライングアップル
2着:○マイネルシーガル
3着:注エーシンピーシー


ファルコンの攻撃!!サンツェッペリンの逃走劇よもう一度!!

ミス!逃げない・伸びない・映らないの3拍子!!

ファルコンはダメージを負った!!


よしおの攻撃!!ニューカクテルの空飛ぶ林檎!!

ミス!!一味足りない!!

よしおはダメージを負った!!


れこばの攻撃!!奥方直伝秘伝奥義拡大馬連箱!!!

的中!!的中!!的中!!

見事に全通り的中!!!!


スプリーングは倒れた・・・。



「うぬら・・・なかなかやるな・・・。この先しばらく行けば、我が上級モンスターのサーツキが居る。我を倒したからといってゆめゆめ油断なされるな・・・。」

そういい残し、スプリーングは息絶えたのであった。



「見事だ!れこば!!」

ファルコンは傷つきながらもれこばを讃えた。

れこばは秘伝奥義を完全に自分のものにしつつあるようであった。



そしてファルコン達はさらに危険地域の奥深くへと歩を進めた・・・。



すると今度はハンシンダイショテーンが現れた!!



阪神大章典

1着:▲アイポッパー
2着:◎ドリームパスポート
3着:○トウカイトリック


れこばの攻撃!!秘伝奥義拡大馬連箱!!!

的中的中的中!!!!

ハンシンダイショテーンに痛恨の一撃を与えた!!


回胴馬の攻撃!!秘技3連単少点数!!

的中!

ハンシンダイショテーンは倒された・・・。


「おみごと!!破壊力満点の技の応酬。俺が出るまでもなかったね」

ファルコンは二人の連係プレイに感心していた。


よしおとこにゃんも力技を見せようと意気込んでいたが、回胴馬とれこばの破壊力満点攻撃に霞んでしまったようだ。



ファルコンはただ一人かすりもしなかったようである。




「ぬぅ・・・この先・・・ロングオーブを持つビッグモンスターに出会うだろう・・・。その際、私を倒したことを話すがいい。きっと戦いを有利に進められるだろう・・・。」

ハンシンダイショテーンはそういい残して息絶えたのであった。




今週も好調にモンスターを撃破したファルコン一行。

悠然と危険地域深くまで歩を進めていく。


すると、看板が立っていた。



[この先、ショートオーブを持つビッグモンスター生息。大変危険]


どうやらこの先にビッグモンスターがいるようだ。

ファルコン達は身を引き締めて道をゆくのであった・・・。




つづく





<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

こにゃんさま



本当にありがとうございます!!

第16章

2007年03月20日 22時59分48秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
4頭のモンスターたちが現れた前週だったが、ファルコンのジャンプモンスターへの孤軍奮闘、回胴馬の3連単少点数的中、れこばの奥方直伝奥義の炸裂、こにゃんの丸乗りなどで退治することができた。沈黙となってしまったよしおはコミカルキャラへの転落を危惧し、ニューカクテル完成を急ぐのであった・・・。




土曜日

いつものように颯爽と旅へと出る5人。陽射しも段々と暖かくなり、春の訪れをそれぞれ感じていた。


「おっ!こんなところに土筆があるぞ」

れこばが土筆を見つけて声を上げる。


「おっ!この桜の木はもう咲きそうだ」

回胴馬が桜の木を見上げて声を上げる。


「おっ!今日も花粉が飛んでいるな・・・。ベグシッ!!!」

ファルコンが鼻をむずむずさせている。


「おっ!こんなところに看板がありますね」

こにゃんは足元を見つめている。




看板?




[この先、ビッグモンスター出没注意!!]


どうやらこの先にビッグモンスターが頻出する地域があるようだ。

よしおは胸元からそっとメモを取り出し、看板に書いてある生息地図を写していた。



「これから先は気合を入れなおして臨んだほうが良さそうだな」

れこばがつぶやく。

「なぁに、5人居ればきっと大丈夫!」

回胴馬が自信に満ちた表情で言い放つ。

こにゃんとよしおもそれに同調するように深く頷いた。

「ヘグシッ!!!」

ファルコンもくしゃみで頷いた・・・のか?


「じゃあビッグモンスター地域に入る前に、あの丘の上に見える宿場で休息してから行こう!」

れこばの提案を皆が受け入れた。

二手に別れている道の左手に、ファルコン達は進んだ。


しばらく行くと・・・フラワカプーが現れた!!




フラワーカップ

1着: ショウナンタレント
2着: ホクレレ
3着: クロコレーヌ


ファルコンの攻撃!時間なくてゴメン!!単勝1点だけ行ってみるわ攻撃!!

ミス!見当違いも甚だしい!


れこばの攻撃!◎ジョウノガーベラ!!

ミス!

れこばの2段攻撃!秘伝奥義拡大馬連箱!!!

的中!!

フラワカプーは倒れた!!



「さすがだなぁ、秘伝奥義!」

回胴馬が駆け寄る。

「ホントホント。奥様様様ですね!」

こにゃんも喜びの声を上げた。


よしおは、「様」がたくさんあって読みづらいと思った。


「よしよし!なんだか好調だぞ!さあ丘の上の宿屋を目指そうじゃないか!」

れこばは張り切って先頭を切って歩き出した。



丘の上の宿屋にたどり着き、ファルコン一行は一時の休息を取るのであった。

しかしよしおはニューカクテルの研究を続け、寝ずにいたのであった。




つづく




<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

こにゃんさま



本当にありがとうございます!!

第15章

2007年03月13日 21時37分23秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
こにゃん、回胴馬を加えて5人となったファルコン一行。しかしす~はまだ帰ってこない。土曜日の戦いでは孤軍奮闘となったファルコンがハンシンジャプーンを倒し、ファコルンは回胴馬とファルコンのダブルアタックで倒した。れこば・よしお・こにゃんの沈黙振りが気になる今日この頃である。



日曜日



フィリーズレビュー


1着:○アストンマーチャン
2着: アマノチェリーラン
3着:注ハギノルチェーレ


ファルコンの攻撃!!◎ルミナスと心中大作戦!!

ミス!!ある意味心中大成功!!!

ファルコンはダメージを負った!!


回胴馬の攻撃!!大暴走アタック!!

ミス!!コントロールが効かない!!

回胴馬はダメージを負った!!


「ここは俺に任せろ!!」

かっこよく飛び出したのはれこばだった!!


「我妻流秘伝奥義拡大馬連目指三通的中!!」

れこばの必殺技が飛び出した!!!


的中!!


フィリーズレッブーは逃げ出した!!!



「かすっただけだったか・・・。しかしダメージは与えられたようだ。」

れこばはつぶやいた。


ファルコン達が駆け寄る。

「すごいぞれこば!!あの長い呪文でやっつけたのか!!!」

ファルコンには何が起こったのか理解できていなかった。


「よかったよかった。次のナカヤマヒンバーもこの勢いでやってやろう!!」

回胴馬、こにゃんが息を合わせて声を上げる。



そんな中、よしおは一人切なそうな表情をしていた。

ニューカクテル完成までもう少し。

もう少しで大活躍できる。


よしおはそんな想いを抱えながら4人を見つめていた。




中山牝馬ステークス


1着: マイネサマンサ
2着:○ウイングレット
3着:△ヤマニンメルベイユ


ファルコンの攻撃!!◎大先生お願いします!!

ミス!!大先生はお願いを無視した!!

ファルコンはダメージを負った!!


れこばの攻撃!!「我妻流秘伝奥義拡大馬連目指三通的中!!」

ミス!!サンレイ届かない!!

れこばはダメージを負った!!


こにゃんの攻撃!!目をつぶって誰かに丸乗り大作戦!!

的中!!

ナカヤマヒンバーは倒れた・・・。



「やったやった!!…でもいまの技は何だ??」

回胴馬が不思議そうな表情を浮かべながら近づく。

「うん・・・俺もわからないけど、まあ当たったから良しとしよう!」

こにゃんは開き直った笑顔だった。

「奥義が不発で申し訳ない・・・。助かったよ。」

「俺もまたダメだったなぁ・・・。ありがとうこにゃん。」

れこばとファルコンが口々に言う。

「いえいえ。いつも助けてもらってますから。たまにはこういう日もあるでしょう」

こにゃんがそういうと、ファルコン達は声を揃えて笑った。



そんな中、よしおは一人切なそうな表情をしていた。

ニューカクテル完成までもう少し。

もう少しで大活躍できる。


よしおはそんな想いを抱えながら4人を見つめていた。



よしおのニューカクテルは完成まであと一歩のところまでやってきていた。

ファルコン達はまもなく新たなる強大な武器を手に入れることを、まだ気づいていなかった…。




つづく




<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

こにゃんさま




本当にありがとうございます!!

第14章

2007年03月12日 22時21分45秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
踊り子す~、こにゃんが不在の状況の中、3人で旅に出たファルコン・れこば・よしお。しかし敢え無く敗退となり、意気消沈する3人。宿場に戻ると回胴馬が目を覚ましたとの事。これでパーティは5人となり、次週の戦いの責任が少なくなったと胸を撫で下ろすファルコンであった・・・。



「おはようございます! 今日からまたみなさんと旅に出れると思うとワクワクです!!!」

朝から大声を張り上げるものがいる。回胴馬だ。


ファルコン達はまだ寝ていたが、回胴馬の大声に起こされる格好となった。



現在AM4:30



回胴馬は早起きだった。




れこばは目が覚めてしまった。

よしおは目が覚めてしまった。

こにゃんは目が覚めてしまった。



ファルコンは寝ている。

ファルコンは低血圧だった。




ファルコンを除いた4人は、朝食を摂りながら今日の作戦会議をしていた。

そうこうしているうちに、ようやくファルコンが起きだしてきた。


「おはよー。」

やる気のない声が4人に届く。


「おうファルコン。もうすぐ出発だぞ」

れこばが言葉を返す。


「んあ。」

言葉にならない声を上げながらファルコンは顔を洗いに行った。



ようやくテーブルに着いたファルコンを加え、会議は続けられた。

回胴馬によると、今日現れる敵は2匹いて、そのうち1匹はファルコン達が初めて対峙する相手で、飛び道具を使ってくるとのことである。

ファルコン達は回胴馬の話に耳を傾け、今日の戦いに思いを馳せた。

しかしなぜだか、回胴馬はもう1匹のモンスターについて語ろうとしなかった。




土曜日


阪神スプリングジャンプ

1着:▲スリーオペレーター
2着: コウエイトライ
3着: ファントムスズカ


ハンシンジャプーンの攻撃!!竹ヤリアタック!!

よしおは逃げ出した

こにゃんは逃げ出した

回胴馬は逃げ出した

れこばは逃げ出した




ファルコンは独りぼっちになった




・・・・・・



ファルコンは泣き出した




ファルコンの攻撃!!◎ノボリハウツーで逃走劇よAGAIN!!!

ミス!!ノボリハウツーは落馬した!!!


ファルコンの攻撃!!○アグネスハットでハッとさせて!!!

ミス!!アグネスハットは落馬した!!!ファルコンはある意味ハッとした!!!


ハンシンジャプーンの攻撃!!コウエイトライは1.4倍!!

ミス!!粘りきれない!!


ファルコンの攻撃!!▲スリーオペレーターまで加えて単勝3点で!!

的中!!1050G獲得!!


ハンシンジャプーンを倒した・・・。



「よかったなファルコン!! 単勝3点買いってのが渋いぜ!!」

れこばたちが駆け寄る。

「それにしても1050Gって・・・消費税込みか??」

回胴馬のツッコミが入る。



ともかく、ファルコンはこうして内税の戦いを制したのであった。




和気藹々とする5人の前に、新たなるモンスターが現れた!!!


「こ・・・こいつは・・・??」

こにゃんは思わず声を上げた。

「そっくりだ!!!」

れこばも同調する。

よしおは表情こそ変えなかったが、蛭子さんの漫画よろしく頬には汗が伝っていた。


「そうなんです・・・こいつが最近ファルコンの名を語って悪さをしている、ファコルンです!!」

回胴馬が皆に伝える。


そんな衝撃の事実を知ったファルコンは・・・




(…変な顔の奴だな・・・。)



ファルコンは鏡を見たことがなかった。




ファルコンステークス


1着:○アドマイヤホクト
2着:▲カノヤザクラ
3着:注サクラゼウス


こにゃんの攻撃!!しかしこにゃんは忙しかった!!

よしおの攻撃!!しかしよしおは酒が抜けなかった!!


れこばの攻撃!!◎サクラゼウスで行くでゴワス!!

ミス!!ワイド大作戦は跳ね返された!!


回胴馬の攻撃!!馬連!3連単ダブルゲットじゃ!!!

的中!!ファコルンは大ダメージを負った!!


ファルコンの攻撃!!◎オメガエクスプレス!名古屋からエクスプレスで帰ってきたぞ!!

ミス!!バスを乗り過ごした!!


ファコルンの攻撃!!ファルコンのPOG馬メジロアダーラはブービー!!

命中!!ファルコンは精神的ダメージを負った!!


ファルコンの攻撃!!○から馬単流しで抑えてみるべし!!

的中!!3050G獲得!!



ファコルンは倒れた・・・。



ファルコンは倒れているファコルンに話しかけた。

「おい。これに懲りたらもう二度と俺の名前を使って悪さするんじゃないぞ」


ファコルンは泣きながらうなずいている。



「それと・・・。おれはもっとカッコイイ!!」



ファコルンはポカーンとした顔をしながら逃げ去っていった・・・。




力強い味方、回胴馬と共に往く冒険は、幸先のよいスタートを切った。

この先どのような戦いが待ち受けているのだろうか。




つづく




<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

こにゃんさま



本当にありがとうございます!!

第13章

2007年03月06日 21時51分54秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
す~が姿を眩まして、ファルコン達は4人でモンスター退治に出かけた。折からの好調で調子に乗っていたファルコンだったが、あえなく返り討ちに遭う。それに加えてこにゃんまでもが不調になってしまい、窮地に陥るファルコン一行。しかし、れこば&よしおのコンボでモンスターを撃破!日曜日の戦いに備えるのであった・・・。



日曜日


「おはよう・・・」

ファルコンは見かけによらず低血圧だった。
いつものように一番遅く起きると、すでに3人は揃っていた。


「見ろ、ファルコン。回胴馬が目を覚ましそうだ」

れこばが視線を回胴馬から離さずに言う。


「えぇ!マジかマジか!」

ファルコンは途端にテンションが上がった。


回胴馬の顔を覗き込むと、前日までの顔色の悪さが嘘のようで、血色がよく、いまにも起き出しそうだった。


「もう目を覚ますかも分かりません。今日は少し出発を遅らせませんか?」

ファルコン達はこにゃんの提案を受け入れ、少しの間回胴馬の様子をみることにした。



昼間になった。

しかし、回胴馬は目を覚まさない。


「このまま見ていても仕方がない。今日の戦いに出発しよう」

言い出したのはれこばであった。


内心サボりたかったファルコンは、心の中で舌打ちをした。

しかし、横を見るとすでによしおが準備万端で待ち構えている。

ファルコンも重い腰を上げたのであった。


「・・・わたしは、今日は回胴馬についていてもいいでしょうか。もし目を覚ましたら、またどこかへ行ってしまいそうで・・・。」

こにゃんは心苦しそうに言い出した。


もちろんファルコン達はそれを受け入れた。


ファルコン、れこば、よしお。

3人とも笑顔で宿場を後にしたが、3人で戦う不安から冷や汗が止まらなかった。





中京記念


1着: ローゼンクロイツ
2着: シルクネクサス
3着: サンバレンティン



チューキョーキネーンが現れた!!

しかしファルコンは寝過ごした!!!

よしおは見物人を決め込んだ!!!



れこばは立ち上がった!!!


れこばの攻撃!!◎トウショウ軸でワイド!!!

ミス!!トウショウ出番なし!!

チューキョーキネーンの攻撃!!トーゼンローゼンだろっ!!

命中!!!れこばはダメージを負った!!


れこばワイフの攻撃!!

なんでボックスにしないのよアナタの軸なんてあてになんないわよバカじゃないのー!!!


命中!!れこばは心に傷を負った!!



れこばは逃げ出した!!!


あらゆることから逃げ出した!!!




「あ・・・ごめんれこば。昼間っからビール飲んだら寝ちゃったよ。ハッハッハ」

ファルコンが悪びれもせずに言う。

「お・・・俺はちょっと見てたかったんだ・・・。」

よしおはよく分からない言い訳をした。



れこばはイジけた。




「次はみんなでがんばろ・・・!!なっ!!頑張ろうぜ!!」

ファルコンが焦ってれこばにフォローを入れる。よしおも激しく頷いている。




れこばは渋々立ち上がった。






弥生賞

1着:注アドマイヤオーラ
2着:△ココナッツパンチ
3着:○ドリームジャーニー


ヤーヨイヨイが現れた!!!



ファルコンの攻撃!!粘れ!伸びろ!◎モチ!!!

ミス!!レース中ほとんど名前が呼ばれない!!!!!


れこばの攻撃!!やっぱりお前が一番だ!◎オーラ!!!

ミス!!ココナッツパンチの南国アタックを読みきれない!!


よしおの攻撃!!オトコはやっぱり3連単!!

ミス!!3連複にしとけばよかった・・・。



ファルコン達は逃げ出した・・・・・。






「俺ら、なんにも倒せなかったね・・・。」

ファルコンが酷く落ち込んでいる。

れこば、よしおの足取りも重そうだ。



意気消沈しながらも宿場に戻った3人は、部屋の中の様子に驚かされる。


回胴馬が目覚めていた。

そしてこにゃんと話し込んでいた。


「あ、みなさんおかえりなさい!回胴馬が目を覚ましました!!」

こにゃんが喜びの表情で言う。

「みなさん、お久しぶりです。助けていただいて本当にありがとうございました。こにゃんから全てを聞きました。ぜひ僕もパーティに加えていただいて、皆さんの力になりたいと思います。」

回胴馬が以前とは違う晴れやかな表情でそう言った。


ファルコン達が戦っていた間に語り合った旧友との関係が、彼の背負っていたものを溶かしてくれたのかも知れない。




こうしてファルコン達は、再び5人で旅を続けることになった。




つづく




《キャスト》

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

す~さま

こにゃんさま




ほんとうにありがとうございます!!

第12章

2007年03月05日 23時59分28秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
ナカヤマキネーン、ハンキュハーイとモンスターが続くが、ファルコンはフェブラーリ戦から続く好調で無事に敵を下した。宿屋に着く帰路で、いつのまにか踊り子す~がいなくなった。ファルコン達は探すものの、見当たらない。果たしてす~はどこへ行ってしまったのか。今週の戦いを一人減った状態でしなければならないことに不安を抱くファルコン一行であった。




バーテンダーよしおは悩んでいた。

もしかしてす~が消えてしまった理由は自分がオデコに「肉」と書いたせいではないだろうか。

よしおは身悶えた。


なぜ「肉」なんて書いてしまったんだろう。

「尻」と書けばよかったかもしれない。


よしおはいつまでも悩んでいた。



しかし悩む箇所を間違えていることには気がつかなかった。





土曜日


「す~はまだ帰ってこないな。仕方ない、今週は4人で戦いに出よう」

賢者れこばが皆に言う。


各人はやや暗い顔をしながらうなづいた。


回胴馬はまだ目を覚まさない。

しかし前日辺りから両手を動かしながらうめくようになった。

少しずつ快方に向かっているのかもしれない。

す~が姿を消した今、回胴馬の目覚めが待たれている。



ファルコン一行が道を往くと、オシャーンが現れた!!



オーシャンステークス

1着:▲アイルラヴァゲイン
2着: サチノスイーティー
3着: シルヴァーゼット



よしおの攻撃!!◎コパノフウジンでコッパ微塵!!

ミス!!

オシャーンの攻撃!!コパの風水で…西に黄色!!!!!

命中!!よしおはダメージを負った!!!


れこばの攻撃!!◎スピニングで回転攻撃!!

ミス!!

オシャーンの攻撃!!ワタシハアナタヲモイチドアイスデショウ!!!

命中!!れこばはダメージを負った!!!


こにゃんの攻撃!!・・・・・・・何も言えない!!

ミス!!

オシャーンの攻撃!!スイィィィィティィィ♪ウフ♪

命中!!こにゃんはダメージを負った!!!



3人の攻撃は悉く外れてしまった。残すは好調・ファルコンしかいない!!

「頼む!ファルコン!!」

3人は声を合わせて叫んだ!!


ファルコンは自信たっぷりにオシャーンの前に立ちはだかった!!



ファルコンの攻撃!!◎アンバージャックでジャックジャク儲けちゃおう!!

ミス!!

オシャーンの攻撃!!ジャック??どちら様??

命中!!ファルコンはダメージを負った!!



ファルコン達は逃げ出した!!!!!




「・・・ふぅ、ふぅ、ふぅ。久しぶりに完璧にやられたな・・・。」

れこばがつぶやく。

「はぁ、はぁ、はぁ。そんなこと言ってられませんよ。すぐに次のモンスターが現れますから・・・」

こにゃんが続ける。


ファルコンは自信満々に出て行った自分を恥じて赤くなっていた。

よしおはマドラーを握り締めながら立ち尽くしていた。



意気消沈している4人の前に、チュリーップが現れた!!!



チューリップ賞


1着:◎ウオッカ
2着:○ダイワスカーレット
3着: レインダンス


ファルコンの攻撃!!◎→○→ローブデコルテに500G!!

ミス!!

チュリーップの攻撃!!レインダンスで雨乞いだわよん♪

命中!!ファルコンはびしょぬれになった!!!



れこばの攻撃!!3連複で取ったろかーい!!!

的中!!チュリーップはダメージを負った!!!



よしおの攻撃!!3連単で取ったろかーい!!!

的中!!チュリーップは倒れた・・・。



「素晴らしい!!れこばさん!よしおさん!」

こにゃんは二人に駆け寄った。

「うん!よかったよかった!!」

れこばが満面の笑みで返す。

よしおも満足そうな笑みを浮かべている。



その少し離れたところで、ファルコンはうつむいていた。



「一体だけでも倒せてよかった。明日に向けてゆっくり休もう」

れこばがそういうと、ファルコン一行は宿へと向かったのである。




4人が戦っている頃、回胴馬の様子にまた変化が見られた。


「うぅっ・・・オシャーン・・・馬連的中・・・!!」

回胴馬の右足が動いた。


「うぅっ・・・オシャーン・・・ワイドも的中・・・!!」

回胴馬の左足が動いた。


「ぐぅ・・・チュリーップ・・・ミテルダケーー」

回胴馬はまだ目を覚まさないようだった。



日曜日にはビッグモンスターの手がかりを握っているといわれているヤーヨイヨイが待ち構えている。

果たしてファルコン一行は無事にビッグモンスターの手がかりを掴むことができるのであろうか。



つづく





<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

す~さま

こにゃんさま



本当にありがとうございます!!

第11章

2007年02月27日 21時39分18秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
回胴馬を拾ったものの、いまだ意識は戻らない。そんな回胴馬を置いて土曜日の戦いに赴いたファルコン一行は、れこばの噛み噛みアタックで辛勝を収める。久しぶりの活躍にホッと胸を撫で下ろすれこば。入れ替わり立ち代り主役が入れ替わるこの冒険、果たして誰が今週の主役を務めるのであろうか。




夜深く、皆が寝静まった頃、バーテンダーよしおはニューカクテル作りを続けていた。
よしおは夜型人間だった。朝眠って昼に起きる生活を続けているため、戦いの最中はちょっと眠いのである。

よしおの作るカクテルはどれも絶品であるが、よしおの向上心は留まるところを知らない。

この晩、よしおは“フランスっぽい”カクテル作りに励んでいた。


しかし“フランスっぽい”カクテル作りは難航を極めた。

よしおは苛立った。


おもむろに懐から油性ペンを取り出した。


キュッキュッとキャップを取ると、迷わずおでこに突き刺した。

そのまま


「肉」


と書いた。



すやすやと寝息を立てるす~のおでこだった。




よしおはドSだった。





次の日の朝、一同爆笑だったことは言うまでもない。

しかしよしおは名乗り出ることはしなかった。




日曜日


まだ意識が戻らない回胴馬を置いて、ファルコン一行は宿屋を出発した。

おでこに「肉」と書かれたす~も一緒に。




中山記念

1着:△ローエングリン
2着:◎エアシェイディ
3着:△ダンスインザモア


名探偵こにゃんの攻撃!!3連複12軸!!

的中!!!痛恨の一撃が決まった!!!

ナカヤマキネーンは倒れた・・・。



阪急杯

1着:◎エイシンドーバー
1着:○プリサイスマシーン
3着:注スズカフェニックス


賢者れこばの攻撃!!ミユキちゃんは嫌いよアタック!!

ミス!!1着同着ミユキちゃん!!

れこばの攻撃!!スズカ-マシーンのワイド!!

的中!!ハンキュハーイはダメージを負った!!!


バーテンダーよしおの攻撃!!3連複1=3軸!!

的中!5点で3連複ゲット!!


ファルコンの攻撃!!ドーバーでどーだー!!

的中!!馬単裏表&3連複ゲット!!

そしてなななんと5連複1点でゲット!!!!!!!


馬単裏表当たったから配当も期待大・・・!!!



と思ったら同着の場合は配当が半額に!!

ファルコンは精神的ダメージを負った!!!


しかしハンキュハーイに痛恨の一撃を浴びせた!!!!!



ファルコン達は2体のモンスターを撃退した!!!





ファルコン達は絶好調だった。

この勢いでこの先待ち受けるビッグモンスターに立ち向かうことができるだろうか!?




ファルコン達が戦っている間、回胴馬はうなされていた。

「うぅっ・・・中山記念・・・スカ・・・。阪急杯・・・馬連ワイドゲット・・・ううっ・・・」

回胴馬の左手が動いた。しかしまだ意識は戻らないようだ。




ファルコン達は戦いを終えて宿屋に戻った。

しかし気づくと踊り子す~の姿が見えない。


どうやら誰にも気づかれずにパーティから抜け出したようだった。

果たしてす~はどこへ行ってしまったのだろうか・・・。


不安な思いを持ったまま、ファルコン達は来週の戦いへと思いを馳せるのであった。




<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

す~さま

こにゃんさま




本当にありがとうございます!!

第10章

2007年02月26日 22時58分34秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<先週までのあらすじ>
道端で倒れていた回胴馬を拾ったところ、こにゃんから回胴馬との経緯を聞かされる。ひとまず回胴馬を宿屋に置いて、初めてビッグモンスター・フェブラーリと対決する。勇者ファルコンの活躍によって無事に倒し、砂のオーブを手に入れる。そしてファルコン一行は次なるオーブを目指して再び出発するのであった。





土曜日


「まだ回胴馬は目を覚まさないな。よっぽど大きなダメージを負ったんだろうな」
賢者れこばが回胴馬の顔を覗き込みながら言う。

「そうみたいだねぇ。よしおの回復カクテルのおかげで段々良くはなっているみたいだけど」
ファルコンが言葉を返す。

「まあ大丈夫でしょう。昔から身体だけは強い奴でしたから」
名探偵こにゃんが昔を懐かしむように言った。


そんなやりとりをバーテンダーよしおはグラスを磨きながらにこやかに見ていた。




「それはそうと・・・次は一体なんのオーブを目指すんだい?」
踊り子す~が腰をクネクネさせながら問いかける。

「この間調べたんだけど、この先しばらく行ったところで“速さのオーブ”を持ったビッグモンスターが待っているらしいんだ。だからとりあえずはそれが目標になるかな」
れこばがすかさず答えた。


れこばとこにゃんは二人で過去の書物を研究していたらしい。
それらの書物は、かつてファルコン達と同じようにタカラーヅカを目指した者たちの記録である。
いずれも古いものであったり、ところどころが煤けていて読めなくなっていたりしていて、完全な解読は困難であったが、数種類のオーブの存在を確認することが出来た。


「まあいずれにせよ、オーブを持ったモンスターに出会うのはまだ先です。とりあえずは今日、モンスターを倒すことを考えましょう」
こにゃんはそう呼びかけた。


ファルコン一行はまだ目が覚めない回胴馬を置いて、アリントーンを目指した。



アーリントンC

1着:注トーセンキャプテン
2着:○ローレルゲレイロ
3着:▲マイネルレーニア


ファルコンの攻撃!!◎コンティネントでどうでぃねんと?

ミス!!意味が分からない!!

アリントーンの攻撃!!トーセンキャプテンでトーゼンでしょう!!

ファルコンはダメージを負った!!!


アリントーンの攻撃!!だからトーゼンキャプテンだってば!!!

命中!!ファルコン一行はダメージを負った!!


れこばの攻撃!!マイネルレーニア&ローレルゲレイトのワイド!!・・・ゲレイトじゃなくてゲレイロだった!!

的中!!

アリントーンは逃げていった。



「危なかった・・・。ナイスれこば!!」
ファルコンが駆け寄る。

「いやいや・・・。噛んじゃったし」
れこばは照れくさそうだ。

「なんにせよ撃退できました。明日も頑張りましょう」
こにゃんがそういうと、一行は宿へと引き返していくのであった。



ファルコン達が戦っている間、回胴馬はベッドでうなされていた。

「・・・うぅっ。馬連3点でどうだっ…。うぅっ・・・。」

回胴馬の右手が動いた。しかしまだ意識は戻らないようだ。



宿屋に帰ってきたファルコン一行は、よしおの振舞うカクテルを飲みながら、一日の疲れを取り、明日に備えるのであった。

日曜日は2体のモンスター、ナカヤマキネーンとハンキュハーイが待ち受けている。
果たしてどのような戦いになるのであろうか。



つづく





<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

す~さま

こにゃんさま



本当にありがとうございます!!

第9章

2007年02月20日 21時36分59秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
キョウトキネーンとクイーンカプーを相手に、珍しく全員の活躍で快勝を収めたファルコン一行。次なる敵は最初のビッグモンスター・フェブラーリ。どうやらビッグモンスターを倒すと“オーブ”なるものが貰えて、それを集めるとタカラーヅカに行かれるらしい。
快勝の勢いそのままに、意気揚々とフェブラーリに向かう5人だが、その道すがら、倒れている人を発見する。それはしばらくぶりに見る回胴馬であった。




回胴馬を連れて宿に戻った5人は、回胴馬をベッドに寝かすと、明日の戦いについてのミーティングを始めた。しかし、みんなは回胴馬が気になって集中できていない。


「明日はしっかり陣を組んで、波状攻撃を仕掛けないとダメだろうな。」
れこばが指揮を取って話し合いを始める・・・。しかし。

「回胴馬は大丈夫なりか?どうしてあんなところに倒れていたんだろう・・・。」
す~が心配そうに話す。

「うん・・・。よしおが薬を調合してくれているからきっと大丈夫だろう。それより、こにゃんは回胴馬を探していたんじゃなかったの?」
ファルコンはそう続け、こにゃんの顔を見る。

「・・・・・・。」

こにゃんは黙ったままだった。


「こんな状況じゃ明日の話し合いなんて出来ないな。とりあえず、それぞれが死力を尽くして戦うことにしよう。」
れこばは諦め顔で話し合いを締めた。

「じゃあ明日に備えてそろそろ寝る支度をしよう。」
「・・・ちょっと待ってください。」
れこばが皆に呼びかけたとき、こにゃんが口を開く。


「実は・・・僕と回胴馬の間にはみなさんの知らない縁があるんです・・・。」




こにゃんはゆっくりと話しはじめた。




15年前にあったモンスターとの戦いの話。それ以来別れ別れになってしまった自分と回胴馬。噂を追い求めてJRA最北村から出てきたこと・・・。


ファルコン達はゆっくりと聞いた。

泣いた。



全米が泣いた。




こにゃんは続けた。

自分は回胴馬との再会を果たすために力を蓄えてきた。もし回胴馬が元気に回復することがあれば、ファルコン一行の中で、回胴馬と共にまた戦いたい、と。


ファルコン達は快く快諾した。
回胴馬が復活した暁には、また回胴馬を仲間に加えて6人で旅すると。



そして話は終わらず、夜が明けたのである。





日曜日


砂のオーブ”を貰うべく、フェブラーリの元へと急ぐファルコン一行。
噂によればビッグモンスターは強力な必殺技を持つらしい。

ファルコン達は不安を抱えながらも急いで歩いていくのであった。


すると・・・



フェブラーリが現れた!!



フェブラリーステークス

1着:○サンライズバッカス
2着:▲ブルーコンコルド
3着:注ビッググラス



踊り子す~の魅惑の踊り!!軸シーキングザダイヤ!!!

ミス!!す~の踊りは砂嵐で見えない!!!

フェブラーリの攻撃!

馬場泥だらけ!!

す~はダメージを負った!!


バーテンダーよしおのミラクルカクテルアタック!!ブルーコンコルド外し!!!

ミス!!カクテルに砂が入って美味しくない!!!

フェブラーリの攻撃!

もれなくブルーコンコルド2着!!

よしおはダメージを負った!!


名探偵こにゃんの虫メガネで日の光を集めて焦がしちゃうよ攻撃!!地方の雄・阿樹出光男!!

ミス!!光が砂で遮られた!!

フェブラーリの攻撃!!

阿樹出光男?テンのスピード足りてへんがなアタック!

こにゃんはダメージを負った!


賢者れこばのワイドでお任せ大作戦!!ここはシーキングザベストだろ!!

ミス!レース中名前を呼ばれることがなかった!!

フェブラーリの攻撃!

あんたの嫌いなミユキちゃんでいかがでしょう!

れこばはダメージを負った!



ファルコン一行の精鋭4人が悉くビッグモンスター・フェブラーリの前に跳ね返された。

残すは勇者ファルコンのみ・・・。果たしてファルコン一行の行く末は!?



勇者ファルコンの10度目の正直来いやゴルァ!!◎シーキングザダイヤ!!

ミス!直線全く伸びない!

フェブラーリの攻撃!3着ビッググラス!!

ミス!ファルコンは押さえていた!


ファルコンの攻撃!

唯一のダイヤ以外の押さえ馬券!○▲注の3連複×3点!!


的中!!!35130G獲得!!!!!



フェブラーリは倒された・・・。

砂のオーブを残してフェブラーリの身体は砂になった・・・。



「ファルコン!よくやった!!」
「ファルコンたら!!この大舞台でやってくれたなぁ!」
「ファルコン・・・。ありがとうございます。」

みんなが口々に勝利を喜んだ。




こうして一行は、最初のオーブ、「砂のオーブ」を手に入れた。




この日の夜は宴会となった。

す~の素晴らしい踊りと、よしおが作る絶妙なカクテルに酔いしれて、宴はいつまでも続いたのであった・・・。




ひとまずの休息を楽しみ、次なるオーブを追い求める旅に出るファルコン一行。
果たして次に現れるビッグモンスターは何のオーブを持っているのだろうか。




つづく




<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

す~さま

こにゃんさま


本当にありがとうございます!!

第8章

2007年02月19日 21時09分12秒 | ファルコンの冒険~2007 旅立ち~
<前回までのあらすじ>
不調街道を突き進む勇者ファルコンと賢者れこば、バーテンダーよしお。3人でダイヤモーンドに立ち向かうが、敢え無く返り討ちに遭う。キサーラギとの戦いでも劣勢になり、再びの全滅を覚悟するも、寸でのところで名探偵こにゃんの助太刀が入る。またもやこにゃんに世話になったファルコン達は、今後の活躍を力弱く宣言するのであった。



次なる戦いの地、フチュウへと向かう道すがら、踊り子す~が駆け足でパーティに駆け寄ってきた。
「いやぁ、ごめんごめん。今日の戦いはどうだった?」

ファルコン、れこば、よしおはうつむいている。

「みんなで力を合わせて退治してきましたよ。す~の用事も済んだのですか?」

こにゃんは大人の対応で言葉を返した。

「うん。おいらの用事もばっちりだよ。明日はおいらも戦うからね!」

にこやかな表情のす~。きっとなにか良いことがあったに違いない。



土曜日


5人に戻った一行は今日の敵、キョウトキネーンとクイーンカプーを目指して歩き出した。

しばらく行くと、キョウトキネーンとクイーンカプーが現れた。




京都記念

1着:▲アドマイヤムーン
2着:◎ポップロック
3着: トウショウナイト



ファルコンの攻撃!馬単◎ポップロックから!!

ミス!

れこばの攻撃!ワイド&3連複!!

的中!キョウトキネーンは深手を負った。

よしおが新商品を取り出した!
スプリングバンク10年!!!
「モルトの香水といわれる香り高いウヰスキー!!くらえっ!!」

3連複が的中した!!

キョウトキネーンは倒れた・・・。



「すごいっす!よしおさん!!おいらもそれ飲んでみたい!!」
す~が興奮気味によしおに駆け寄る。

よしおは微笑みながら店の場所が書いてある名刺を渡した。

スプリングバンクは飲ませてもらえないようだ。





クイーンカップ

1着:△イクスキューズ
2着:◎カタマチボタン
3着:○ハロースピード


ファルコンの攻撃!3連複押さえ!

的中!1250G獲得!!

こにゃんの攻撃!

上位人気3頭固め3連複ボックス&3連単ボックス!!

的中!!

クイーンカプーを倒した・・・。




「ふぅ…。久しぶりに活躍できたなぁ。」

ファルコンは安堵の表情を浮かべる。

「あはは。俺も活躍できた良かった。でもそれより、フェブラーリのことについて、こいつらに聞いてみたらどうだ?」

れこばが提案する。

「それはいい。フェブラーリってなんなんだろうかねぇ。おい、キョウトキネーン。フェブラーリってなんだ?」


キョウトキネーンはばつが悪そうにしながら口を開いた。

「お前達はフェブラーリ様の元に行くのか…。フェブラーリ様はな、俺よりも上級のモンスターだ。フェブラーリ様が持っている“砂のオーブ”はそれはそれは見事なものみたいだぞ・・・。見たことないから知らないけどな。」


「砂のオーブ・・・。」

こにゃんが呟く。

「なにか知っているの?」

ファルコンがたずねると、こにゃんは語り始めた。

「はい。実はタカラーヅカに行くためにはたくさんのオーブを持っていかなければならないという話を聞いたことがあります。“砂のオーブ”を持つフェブラーリを始めとして、タカラーヅカに行くまでにはオーブを持つモンスターが10体いるそうです。どうやらそいつらを倒してオーブを持っていかなければ、タカラーヅカにはたどり着けないのかもしれませんね。」


ファルコンは固唾を飲んで話を全て聞いた。




しかし、理解できなかった。




れこばとよしおを見ると、二人とも頷いていて、理解しているようだった。

す~の方を見てみると、ちょうど目が合って、その瞬間す~は誤魔化すように踊りだした。

どうやらす~も理解できなかったようだ。



「わかった・・・。では早速フェブラーリの元を目指そう!」

れこばが声高に呼びかけた。

「おう!!!」


4人は声を合わせて掛け声を上げ、“砂のオーブ”を持つフェブラーリの元へと歩き出したのであった。




しばらく行くと、木陰に倒れた人影が見えた。

見覚えがある顔をしている。


「・・・回胴馬!?」

ファルコンは驚きの声を上げた。

「おい!回胴馬!回胴馬!」

ファルコンは大声で呼びかける。


・・・・・・・・・・。


返事がない。ただの屍のようだ。



「これはまずい!とりあえず宿へ運ぼう!」

れこばの呼びかけに全員が反応した。す~はすぐさま回胴馬を抱え上げた。

そうして5人は宿へと向かったのである。


その中の一人は、顔面を蒼白にして一行についていくのが精一杯だった。



こにゃんである。






つづく





<キャスト>

回胴馬さま

れこばさま

よしおさま

す~さま

こにゃんさま


本当にありがとうございます!!