
今年もモモンガに会いたいと県内外からの皆さんが参加してくださいました。スノーシューを抱え、スキー場のリフトを使って移動します。
外気温はどれくらいなのでしょう、これからしんしんと冷え込むのでしょうが、来る途中の温度計は6度であったそうで、まだ暖かく感じます。
八幡平スキー場(ブナ森)の上からモモンガが生息する環境である針葉樹と広葉樹の混交林の説明をしています。
黒っぽく見えるオオシラビソ、ブナとダケカンバは茶色っぽく見えています。
八幡平山頂方向には、わずかながら白く輝いている樹氷の景色もあります。
ブナの新芽について、花芽と葉芽は大きさが違います。ブナの枝先にかじられた痕が残っていました。たぶん、ウサギです。
モモンガの食べ物や痕跡などの基礎情報について説明を受け、「モモンガの森」へ出発です。
と、その前に、良い天気に恵まれ、遠くの山々がくっきり、の展望スポットからの夕景を楽しんでいます。
固雪のところでは全く沈みません。これなら楽に移動できます。
モモンガの巣穴と思われる場所の手前でストップ。・・・あの木に巣穴らしき穴が見ます!。
離れた場所から、昨年見ることができたモモンガの巣穴を観察しています。
慎重に近づいてみますが、残念ながら顔を出してくれません。留守だったのでしょうか。
モモンガは聴力も発達していて、音でも外敵を判断するとか・・・
巣穴から出て、滑空して餌場となるオオシラビソに飛び移り、枝先の雄花や新芽の部分を食べて、落下した枝先が食痕です。
そこが巣穴であることの見立ては、穴の下にこぼれている糞やオシッコが確認できることで、糞の量が多ければ巣穴である可能性が高くなります。
モモンガは小さいので、巣穴を見つけることがカギになります。
雪面に米粒状の糞がたくさん落ちています。
ただし、ふやけているので、もしかするとこの場所は巣穴ではなくなった可能性があります。
モモンガ第2観察ポイントへ移動中。
観察ポイントの手前で・・・
巣穴と思われる直径3~4㎝の怪しい穴を探してもらっています。
巣穴から出る可能性が高くなる日没前後の時間帯まで、この観察ポイントで待つことにしました。
この場所からは2か所の怪しい穴を観察することができます。
暖かいコーヒーが準備されています。
さて、どうでしょう?
・・・
残念ながら、モモンガに会えませんでした。
静かに山の陰に日は落ちて、あたりはしだいに黄昏時です。
お目当てのモモンガには会えませんでしたが、この森にいることは確認できました。
また次があるさ・・・
あべ
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