八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

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4月12日(日)「早春スノーシュー ヒミツの巨木と沼めぐり」を開催しました。 

2020-04-13 16:49:28 | イベント

4月12日(日)前日からチラチラと降っていた細かな雪も止み、風も無く薄曇りの空が広がる中「早春スノーシュー ヒミツの巨木と沼めぐり」を開催しました。

 

開会式と準備運動を済ませ、ビジターセンターを出発です。

ビジターセンター裏の泥火山は、今日も元気にポコポコ、ボッコン!

少し歩いただけで汗ばむ程の気候の中、ブナ林の中を進みます。

赤川のヒューム管橋を渡るために梯子で2m程の雪の壁を下ります。

ゆっくり、一歩ずつね。

おじさんは、少し変わった形の木を見つけて、はしゃぎだしてしまいます。

少し気の早いホオノキが、冬芽の芽鱗を脱ぎ始めています。

まだ寒いって・・・

薄っすらと雪を纏った若いダケカンバの林が綺麗です。

誰の仕業なのか、ブナの樹洞に小枝が運び込まれていました。

小動物が冬ごもりしたの?小鳥が営巣しているの⁇

気になるところですが、ビミョーに目線より上で覗くことが出来ませんでした。

この時期のカワラタケは、雪解けの水分を含んだり乾いたりで大忙しです。

穴があると覗いてみたくなるのは何故でしょう・・・

大きな樹洞のあるトチノキに到着です。

雪化粧のブナ林を展望地を目指して稜線へ出ます。

余談ではありますが、健康診断で「肺が汚いっ!」とお医者さんに言われたくどーさんは既に息が上がり気味です・・・

汚いってさぁ、もう少し言い方あるじゃん・・・

お天気が良ければ鹿角盆地を一望出来、遠くは八甲田連峰を望める場所ですが、空が霞んで眺望が利きませんでした・・・

イワガラミのドライフラワーが雪を被って首を垂れています。

岩ではなく、木に絡んでいるのにイワガラミ・・・

そもそも絡んではいない、細くて細かな根をたくさん出して木に張り付いている・・・

ハートの形のブナの根開け。

あちらこちらで木々の根開けが進んでいます。

斜面をトラバースしながら、よんご沼へと向かいます。

斜面の山側を見ると、雪が低い方へ動きながら解けていくのがわかります。

立ち木の上側には斜面を流れるように動いた雪が立ち木で止められて盛り上がるくらいに、立ち木の下側は斜面を下方に動いていくので立ち木を境にクラックが入り、根開きが大きくなります。

よんご沼に到着。

イベントの数日前から気温の低い雪の日が続いたので、下見の時は沼を縁取るように氷が解けていたのですが雪に全て隠れてしまっていました。

一列になって、よんご沼を横断です。

下見の時に水面が見えていた場所も、再び凍っています。

どこから来てどこへと向かったのか、ニホンカモシカの足跡も残されていました。

枝に残されたブナの葉にも薄っすらと雪が。

雪によって、すっかり漂白されて真っ白になりました。

ダケカンバの枝の表皮が雪で剥され、風にひらひら。

そこに下がるつららも風にプラプラ。

昔、こういう袖の服を着た歌手がいたような、いなかったような・・・

雪のブナの森に忽然と現れる何もない空間。

名無しの沼です。

沼を縁取るように、雪にしわが寄っています。

少しづつですが、確実に雪解けが進んでいるのがわかります。

名無しの沼から長沼へ向かう途中で見つけたテンの足跡。

やたらと、辺りをうろついていたようですが・・・

テンは木登りも得意。

となりのブナに寄りかかるように倒れたオオシラビソに登った足跡が残されています。

長沼到着。

ニコニコしながら写真を撮る人。

良い写真は撮れたかな?

広い長沼の上を東屋に向かって真っ直ぐ歩きましょう!

東屋に着いて振り返ると・・・

いやー、見事に曲がって歩いた足跡が残されています。

真っ直ぐ歩くって、意外と難しいものですね。

皆さんには、田植えは任せられないなぁ・・・

まあ、田植えはしないんですけどね。

東屋から、対岸のオオシラビソとダケカンバを眺めながら昼食です。

昼食を済ませたら、シナノキの巨木を目指して出発です。

前回のイベント時よりも、根本の雪が開けて巨木感が増しました。

日差しが差すようになりました。

斜面を転がる雪まくりが可愛らしいですね。

木々の間から焼山方面の栂森が。

大きく樹洞の開いたシナノキ。

少し古い物件ですが、内覧のお客様がいらっしゃいました。

こっち見てる・・・

玄関を入って直ぐに明り取りの高い吹き抜けがあります。

森の中で、家の中に居ながら空を眺められる素敵な物件です。

今回のお客様は決め兼ねられたようですが・・・

ツボ沼に到着です。

沼の上をゆっくり歩いていると、雪上を歩くセッケイカワゲラを発見。

せかせかと歩いては立ち止まるを繰り返しています。

私たちの気配に逃げ出したのでしょうか?

真新しいウサギの足跡もありました。

どこまでも続くブナ林を進みます。

少し西に傾きかけた日差しが、木々の影を雪面に映し出しています。

タムシバの冬芽は、ふわふわのコートを脱ごうか脱ぐまいか迷っているようにも見えます。

寒いからまだ着てて。

ビジターセンター裏の泥火山まで戻ってきました。

行きに見た時とは様子が違い、手前のポコポコが止まり、奥は大量に泥を吐き出しています。

その時々で様子が違うのが面白いところですね。

お疲れ様でした。

今回のコースは約8㎞のロングコースでしたが、参加者の皆さんが無事に歩き切ることが出来ました。

それぞれの沼が縁取られるように雪が解ける様子が見られなかのは少し残念ですが、八幡平の秋田側に点在する沼の数々を巡ることが出来るのは雪が残る時期だけ。

それらを巡ることが出来ただけでも有意義な一日だったのではないでしょうか。

今シーズンのスノーシューのイベントは今回で終わりですが、今後も様々なイベントをご用意させて頂いています。

時節柄、イベントを開催するのは難しくなる可能性もありますが、そうならないように私たちも含め、皆さんの予防管理が大切と思っています。

感染予防の意識を高め、危機感を持って対応していきましょう。

             くどう

 


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