HARUSYO'S WORLD 二宮春将の世界

VARIOUS FIELDS OF NOVEL あらゆるジャンルの小説を書きます。

十二月十二日:二宮春将俳句とその超短編小説:冬の海 雪が舞い散る 朝明けに

2012-12-12 06:14:01 | 日記

二宮春将俳句                  冬の海 雪が舞い散る 朝明けに

超短編小説            題      冬の海 雪が舞い散る 朝明けに

 恵一はこの真冬並の寒さににもかかわらず、夜を徹して愛を語り合っている。

「まもなく夜が明ける」

 師走の夜明けは遅い。六時ではまだ真っ暗で、七時くらいにならないと明るくならない。

夜が明けると雪が舞っていた。

「うわあ、きれい」

 恵一の恋人の舞衣が目を輝かせて言った。

「さむいよね」

「あなたのぬくもりがあるから寒くない」

 二人の会話が弾む。

「ぼく達の愛がずっと続きますように」

 恵一は冬の海に向って呟いた。

「ええ、本当に続きますように」

 舞衣が言葉を添える。


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