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Beauty without bounty avails nought.

北の国の片隅でゆるゆる更新。

イヤホン派?ヘッドホン派?

2013年12月28日 | 趣味・娯楽
ちょっと人恋しくなってきた

もうすぐ年末だし、まあ一応受験生だし、家族以外に誰かと会うことないだろうな…と思うと、余計に寂しさが募ります

学校に行くのは面倒だったけれど、退屈しないっていうのはよかったな…

冬休み中の過ごし方なんて、起きて勉強してスマブラして勉強してポップンして勉強してぷよぷよして寝るしかないんですもの

勉強も飽きるし弟君が隣で漫画読んでたりゲームやってたりするのでヘッドホンで音楽かけまくってひたすら周囲を遮断してがんばる

こういう寂しい気持ちを紛らすためには或る感覚とかFACT聴くとなんだかハイになれてよいです

夜はサカナクションとかGalileoGalilei聴いて寂しい気持ちを中和します

気分転換にはSMAP!
セロリとかそのくらいの時代のやつ

あとperfume!
もう少し明るくなりたいとき

switchfoot、BOOM BOOM SATELLITES、米津玄師…まあなんでも聴いてると楽しいですよね

最終的に音楽の話になったところで、書くこともあんまりないし終わります


音楽の話が出たので、此方



白コードでピンク&パープルのイヤホンはウォークマン買って初めて買ったソニーのやつ
付属品よりよいなーと思った記憶があります
あと左右色違いなのがかわいいと評判(笑)

グリーンのイヤホンがその次に買ったもので、ビクター製
これは後輩から、ビクターがいちばん音質がいいと聞いて購入
音量を上げなくてもよく聞こえて、外の雑音を、わたしが持ってるイヤホンの中ではいちばんカットしてくれます
あと見た目的な問題でわたしは“グリーンピース”と呼んでます

ピンクでお菓子みたいな見た目のイヤホン、これもソニー製
友人が色違いを持っていて、本当はその友人が持っていたチョコ&ミントカラーがよかったのだけどお揃いになるのも嫌だったのでオーソドックスにチョコ&ピンクを購入
音質は悪くなく、若干シャカシャカする程度

ブラックとピンクの目に優しくないカラーのヘッドホン
見てのとおりオーディオテクニカで、人生で初めて買ったヘッドホン
デザインと片出しコードのかっこよさと安さ、あとオーディオテクニカのお試しとして購入を決定
音質的には残念ながら前述のイヤホン達には劣るものの、ヘッドホンならではの防音性がよいです
あと首にひっかけたままでもあんまり気にならないところ
高音や中音の表現が乏しくシャカシャカ感は否めないものの、重低音はなかなかです

あと、もうひとつショッキングピンクで巻き取り式の細コードイヤホン持ってたのですが、後輩に音楽聴かせていたときに断線して捨ててしまいました(ずっと前記事に書いた気がする)
割とよかったんだけどなぁ…

大体、
ロック→ヘッドホン
ポップ→お菓子イヤホン
外出時→グリーンピースorお菓子イヤホン
ゲーム・テレビ→ヘッドホン
という感じで使用中
色違いイヤホンは使ってません

こうして見てみると、ピンクのイヤホンばっかりですね
ウォークマンの色がピンクなのでそうなりがちなのでしょうが、どうもつまらないです
次はもう少し違う色のイヤホンを買いたいですね

ふとした話題カテゴリにしようと思っていたのですが、イヤホンの話が長くなったので趣味・娯楽カテゴリにしました
本当はおまけの予定だったのになぁ…

Galileo Galilei ARARMS TOUR 2013

2013年12月21日 | 趣味・娯楽
ペニーレーン24
お久しぶりの更新になりました
近頃友人たちから「受験生のくせに週1で遊びに行っている」と糾弾されているUSAKIです
何を隠そう更新をサボっ…滞らせていたこの一週間の間にも映画に行ったりなどしておりまして…それはまた後々

12月21日は待ちに待ったGalileoGalileiのツアー、しかもファイナルなのでした!

もう何度も書いていることですが、わたしはGalileoGalileiがとてもすきです
敬愛していると言っても過言ではないでしょう
わたしが音楽を聴くようになったきっかけのバンドでもあります
そんなわけですから、ガリレオの曲は一通り網羅、アルバム・シングルも(インディーズ盤以外は)すべて揃えてあるのです
パレード時代から聴いていますから、その後の試行錯誤や音楽性の変遷、色んなエピソードも当然把握しているわけで…

実はガリレオ、今まで昔の曲をライブで演奏するってことがなかなかありませんでした
ライブ自体はPORTALから参戦しているので、「もう昔の曲はライブでは聴けないのかな…」と半ば諦めておりました

が、なんといきなりライブの初めから「夏空」でスタート!
今冬じゃん、みたいなことは置いといて、昔の曲から始まってめちゃくちゃテンション上がりました
あと個人的に、わたしが2年生のときの学祭テーマソングでもありまして、飽きるほどパソコンの前に座ってこの曲を使った学祭ダイジェストを作っていたので、懐かしくもあり思い出深い曲でした

勿論全部素晴らしかったですが、セトリ気にしないで、特に書きたいと思ったこと書いていきます

今回は新旧オールスターでいきます、という宣言通り「パイロットガール」「Jonathan」などのARARMSから「明日へ」「青い栞」などシングル曲もやり、さらに”18歳のとき札幌にきて、前の前のギターもいるときに作った曲(この前振りだけでもしやという期待が高まった)”「18」も演奏してくれました
これはなかなか意外な方向でした
わたしが今18歳ということもあって、特別感慨がありました
18歳のときに聴けてよかった…!

そして「コバルトブルー」
雄貴さんが曲名を呟いたとき、思わずお客さんの間から漏れた「おぉ…!」という声
それはそうです
ARARMSの中でも特に静かでしっとりめの一曲、というかもしかしたら今までのガリレオの中でいちばんしっとりしているかもしれません
中盤頃、盛り上がりに盛り上がっていたところで歌われる雄貴さんの声にお客さんはじっくり聴き入っていたのではと思います!
まあクラップする曲でもないですし

本当にとても盛り上がったのはやはり「愛を」でした
ガリレオの中でもノれる曲、そして何より特殊なのはクラップとかけ声です
いや、タイミングが難しい
けど、やってて本当に楽しい!
あとわたしは人差し指上げるやつ?もやってたのでひとり動きが忙しかったです

アンコールですが「Birthday」のコーラスも楽しかったです

アンコールといえば、なんと「ハローグッバイ」のアレンジもやってくれたんですよね!
これがいちばん感動でした
あれから5年?経った今の雄貴さんの声で歌われ、あの頃とは違うメンバーで演奏される「ハローグッバイ」は、ものすごいバンドとしての飛躍?進化?何かスゴイものを感じさせる気がします

曲については大体こんなところでしょう!

あと今回印象的だったのはMCでした
メンバー全員がMCを結構長めにしてくれて、今までのこと、これからのこと、たくさん話してくれました

前述した通り、わたしが初めてチケットを買ってライブハウスのライブに行ったのはガリレオが初めてでした

ちなみに初めてガリレオのライブを直で見たのは野外イベントのときでした
野外イベントは他の道バンドも居たからか、とても盛り上がる感じだったんですよね
けど、初めて行ったライブハウスでのPORTALツアーのときは、そのときの作風によるのかも、もしかしたらお客さんによるのかもしれませんが、とても静かだったのです
MCもあんまりなくて、ガリレオのライブってこんな雰囲気なのか、と思ったものでした
そのあと行ったWeaverのライブが、それはもうテンション高すぎてびっくりしたくらいです

それからまたBabyツアーがあって、今度は3人に減ってしまったけれど、その分エレクトロ感が増えて全体的にピコピコしてノりやすい雰囲気になっていました
で、またびっくりしたわけです
こんなにノれるバンドだったっけ!?

そして今回、サポートにもはやおなじみダイキさんとchimaさんが入り、今度はピコピコ感が減ったものの楽器の音に厚みが出て、和樹さんも再びドラムを叩いていて(!)、スピーカー?の真ん前に居たからかもしれませんがめちゃくちゃ音が身体に響いて心地よかったです

またMCの話に戻りますが、ホントに前述した今までのライブと比べてめちゃくちゃ喋ってるしフランクなんですよ
客に語りかける感じの言葉が多くて、反応を求めたり、反応に対してリアクションも取ってくれる!
考えられないことでした
たとえばちょっとギャル…っぽい女の子とか、元気…な男の子とかがMC中に話しかけたりすると、前は苦笑いだったのが今回は戸惑いつつも返事してるのです
あと自らクラップやコーラスも要求してくれる!
「愛を」「Birthday」なんかがそうです
こっちもやりやすくなるしありがたいことです
そしてなんとなんと、ライブの最後にピック投げましたからね
まじか!ですよ

なんだか変わったなーと
もちろんよい意味で

前は割ととっつきにくいタイプのバンドだった気がしますが(それはそれですきだった)、
段々親しみやすくて距離の近いバンドになってきた気がします
…距離が近いのは物理的な方面の話だっただろうか?笑 今回156番にも関わらず前から2列目の位置で見れたのは小さな喜びです
曲の内容もARARMSでまた共感しやすいものになってきているのではないかなーとささやかに思うのでした

と、いうわけで長くなりましたが、ここらへんでスマホを置きたいと思います

これを読んでガリレオに興味が湧くことを祈っております☆彡


おまけ

グッズ
缶バッヂ

※ネタバレ注意※【感想】かぐや姫の物語【2】

2013年11月23日 | 趣味・娯楽
前回の記事
※ネタバレ注意※【感想】かぐや姫の物語【1】-gooブログ

こちらでは最後さらっとしか書いてなかったので、もう少し詳しく書くところから始めます。


姫は帝との一件の後、物思いに沈むようになり、そしてついに翁と嫗に真実を明かします。
自分が本当は月の者であること、帝に抱きすくめられたときに月の使者を呼び寄せてしまったこと、そして自分が「生きる」ために地球へやってきたこと。

いよいよ月へ帰らねばならないその日が近づいて、姫はもう一度山を訪れます。
そこで出会ったのは成長したステ丸。
姫は「たけのこ」としてステ丸と会い、二人で昔のように野を駆け、なんと空まで飛んでしまいます。
楽しい逢瀬を遂げた二人でしたが、夜空に浮かぶ月を見て姫は怯え、そのまま真っ直ぐ地面へ落ちてゆき…そこでステ丸は目を覚まし、夢だったのか、と思い妻子の元へ戻るのでした。
妻子持ちなのに姫とどこまでも行きたい的な発言があったのはちょっといただけないですが(笑)
夢か現実か、分からないけれど確かにそこに姫は居たのでした。

やがて月の使者は屋敷を訪れ、不思議な力で姫の思考を閉ざして、着ると地球での記憶を無くしてしまう羽衣を姫に着せようとします。
ここの描写は古典的でなく…
姫が羽衣を着せられようとしたときに
、町の子どもたちと女童が歌う童歌が聞こえてきて、姫ははっと我に返る。
この童歌、姫が月に居るときに、地球へ行った月の者の誰かが歌って涙を零していた歌で、姫にとって大切な歌なのです。
使者を無視して翁と嫗に別れを告げ、地球を去ることをひどく悲しみますが、月の使者は容赦なく羽衣を着せようとしてくる。ここの使者の手つきがずっと羽衣を構えててハラハラします。
姫は「地球は汚い所ではない、悲しいこともあるけれど、とても素晴らしいところだ」と語りますが、遮るように羽衣をかけられ、たちまち記憶を失って翁と嫗を振り返ることもせず地球を去ってしまうのでした。
普通なら振り返って涙でも流すのがセオリーですが、この姫は宇宙まで出たところでようやく地球を振り返り、涙も流さずに去るのです。
それがまたよいと思いました。

このあと翁と嫗がどうなってしまったのか…それは描写されていませんが、それを考えるとつらくてつらくて。
特に翁は「自分の信じた姫の幸せ」が姫を不幸にしてしまっていたのだとようやく気づいて、姫の去り際に「許してくれ」と言っているのです。
決して目立つ台詞ではないのですが、それがまた痛ましくて。

前半はスピード感溢れ、ライフイベントを交えた姫の心情に、終盤は切なくあとを引く、まさに『竹』のようなアニメーションだったと感じました。


上映が終わったあと、相方と感想など言い合っていたのですが、わたしの意見はこうです。

*この映画は「生きる」ことをテーマにしている。
*人間らしさに憧れたかぐや姫が地球へ降り立ったが、自分が月の者であることを自覚していなかったために本来の目的である「生きる」ことが出来なかったが、生まれてから山で暮らしたしばらくは本当に楽しいもので、結局は彼女にとって大切な時間だった。
*『姫の犯した罪と罰』は『たくさんの人間をその気はなかったとはいえ不幸にしてしまったこと』と『月へ帰らなければならないこと』である。
*皿を割る、水面の月が揺れる、など姫の心情を表すカットが多くある。
*女童と燕の子安貝の中納言がかわいい。
*帝は最低。

相方の意見は概ねこんな感じでした。(一部解釈を含む)

*この映画は中高生に向けたものであり、かぐや姫は現代の中高生を投影させたものである。
*アニメーションが素晴らしく、絵がとても丁寧。凝って描いている。
*内容は割と飛ばされていて、ストーリーとしては微妙。
*かぐや姫飛んだw
*帝は最低。

ストーリーが吹っ飛び過ぎてる、突っ込みどころ満載っていうのは共通の意見でした。
あまり小さなお子さまにはお勧めできませんが、一度見てみた方がよいと思います。
個人的には高畑氏の作品の中でいちばんすきですね。
ただ、二時間を超える長編なのでトイレに行きたくならないよう気をつけた方がよいです(笑)


と、こんな感じでした。
頑張って書きましたがやっぱりボキャブラリー不足かあまり言いたいことが書けないものですね。

【11/23、00:57】

※ネタバレ注意※【感想】かぐや姫の物語【1】

2013年11月22日 | 趣味・娯楽
11月15日、高畑勲監督『かぐや姫の物語』試写会に行ってきました。
事前に告知されていたことではありますが、ずらっと並んだ警備員さん風の方々と手荷物検査には若干怯みました(^^;)
会場は小さな子から大人まで様々な年齢層でした。夕方ということもあり、制服のまま来ている高校生なども多かったです。
会場は自由席、相方とわたしはやや上の真ん中辺りの位置の席を確保。
広く会場が見渡せる場所で、運良く周りにあまり人が座らなかったので荷物も横の席に置いて落ち着いて見ることが出来ました。しかし、事前に食べ物を口にして来なかったので後に腹の虫が気になって仕方がないことになるとは、このときのわたしは知る由もなかったのであります…(笑)


本編


スタートは皆がよく知る「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり…」という古典の教科書の文句から始まりました。
受験生のわたしにとっては一瞬頭が現実に引き戻された瞬間でありました(笑)
この古典的出だしでかぐや姫を発見するシーンになる訳です。

絵本などでよく見るのは光る竹を発見してぱこーんと竹を割りますが、ここは古典におそらく高畑氏のイメージを加えたのでしょう、「もと光る竹」を発見し近寄ると、なんとその竹の「もと」からたけのこがぽこっと生えてきます。
驚いた翁は尻餅をつきますが、たけのこは翁の目の前ですくすくと育ってゆき、やがてたけのこの先が花開くように開きます。
中には実に可愛らしいお姫さまがちょこんと座っていて、翁と目が合うとニコッと笑い、大きな欠伸をした後その場で眠ってしまうのでした。
翁は、天が自分に与えてくださったのだと信じて持って帰るのであります。
翁はここの時点で既に思い込みの激しい感じが出ていますね。
一歩間違えれば、眠る幼女を連れ去る人攫い…(笑)
それはともかく、この短いシーンの間に初めは違和感のあった水彩画のようなアニメーションに感覚は慣らされております。
輝かしい光と、たけのこがぐんぐんと育つ活き活きとした場面にすぐに引き込まれて作品の中にすんなりと入り込めることでしょう。

翁はお姫さまを大事に大事に両手で包んで嫗の元に帰ります。
このときの嫗の台詞。「何か捕まえたんですか?」そりゃあ、そうだ(笑)まさか姫を連れ帰ってきたとは思うまい。
うろ覚えですが、確かここでは翁は質問に返答していなかったような気がします。
翁が両手を開くと、中には大分リラックスなさった様子で眠るお姫さま。
嫗は翁の手の中を覗き込み、「かわいい人形」と言います。
それに対して翁は「これは姫だ、天がわしに授けてくださったのだ」(以降台詞うろ覚え)。
嫗が姫を翁から奪い取って眺めると、姫は瞬く間に人間サイズの赤ちゃんに変わってゆきます。
この間、翁は「自分に授かったのに」とか喚いている。あんた子供かと。
大人から退行して生まれたての赤ちゃん→巨大化みたいな。
たけのこが育つシーンと似た感じでスピード感があります。
嫗に持たれた途端人間に変わったことで、嫗が勝ち誇ったように「わたしに育てて貰いたがっている」と言います。あんたも子供かと。

そこから先の嫗の対応もこれまた早かった。
人間サイズになった赤ちゃんはそれはもうぎゃんぎゃん泣きますが、あやしながらすぐに布を持ってきて手早く赤ちゃんをくるみ、翁に上等な籠(貰い乳のお礼用)を取ってくるように命じさっさと貰い乳のために家を出て行きます。
この流れるような動作には翁もわたしも困惑しました。
子供がいないはずなのに凄まじく手慣れた様子&判断の早さ、優れた女性なんですね。

貰い乳に行く途中の道、このシーンは林の中の獣道のようなところを歩くのですが、周りがわざと白っぽいままにしてあって、逆にそれが林の奥まった感じ・場面の広がりを感じさせるような演出になっていました。
で、貰い乳に向かっていたはずなのですが、急に嫗がムズムズっと来て突然乳が出るようになります。
嫗は何の躊躇いもなくすぐに赤ちゃんに乳を与えるわけですが、ここでも翁とわたしは困惑。
本当に嫗、どれだけ適応力あるんだと。
貰い乳の必要がなくなったためにすぐ引き返すのですが、ざあっと風が吹いて、赤ちゃんはそれがとても嬉しいことのように笑います。
すると、赤ちゃんの体重がぐっと重くなる。
その後も、赤ちゃんが笑う度に体重はどんどん重くなり、なんと花まで咲いたりする。
花は赤ちゃんの成長を祝うようにキレイに咲くのでした。

その後も赤ちゃんはどんどん大きくなってゆき、ハイハイは出来るし寝返りも打てる。
興味のあるもの(ハサミ、クモ、カエル)にはめっちゃ向かっていく。
カエルの物真似も出来る。
さっきまでハイハイをしていたのに立てるようにもなる。
見ている側から成長していく様子を村の子供達が見ていて、そんな彼女を「たけのこみたいに成長」する「たけのこ」とはやし立てるのでした。
それを聞いた翁は「たけのことはなんだ!姫だ!」と顔を真っ赤にして叫びますが、子供達は「たけのこたけのこ」とはやし立て続ける。赤ちゃんは喜んで子供達の声の方に向かっていってしまい、翁は慌てて「姫!姫!」と呼びます。
ものすごい声合戦です、このシーンが割と長めだったのと翁の必死さに若干笑いが起こっていました(笑)
結局翁の方に若干近寄ってきた辺りで翁は駆け寄っていって赤ちゃんを抱きしめ大泣きしてしまいます。
この辺はとても子煩悩な父親って感じですね。

その後、姫は大体3歳くらい?の大きさになって、翁の仕事について行って遊んでいました。
どうやら自分が「たけのこ」と呼ばれていることと、普通に美味しいことからたけのこが好きみたいです。
(そろそろ『たけのこ』がゲシュタルト崩壊してきた)
で、姫はそんな風に遊んでいるうちに翁とはぐれて林の奥に迷い込み、うり坊の群れに遭遇します。
何にでも興味を抱くお年頃、うり坊と遊びたくて近づいてしまい、あわやお母さん猪に追突される危機!のところをステ丸(?)に間一髪助けられます。
めっちゃ叱られるわけですが、なんか姫はさらに成長していてステ丸に「変な奴だな」と言われます。
で、ステ丸を通じて村の子供たちとも仲良くなり、一緒に遊んだりするのですが、そのときに村の子供たちが歌っていた童歌を、なぜか初めて聴いたはずの姫も口ずさみ、さらに誰も知らない『続き』を歌い始めます。
それはまるで大人の歌声のようで、なぜかとても哀愁を帯びているのでした。
姫自身もどうしてか泣いてしまうのでした。

そして月日は過ぎ、姫は小学校の中学年~高学年くらいの年になります。
とはいえ、村の子供たちやステ丸は出会った当初とほとんど変わらない風貌なので、多分原作通り3ヶ月ほどしか経っていないのではないかと睨んでいます。
もはや子供たちの姉貴分として年下の子(?)の面倒を見たり、呼び名は「たけのこ」で定着してしまったりしています。
ステ丸達との交流の中で、姫はたくさんの新しいことを学んでゆき、村の中で育った子供らしく、実に生き生きと活発にたくましく生きていますが、ふとステ丸に「どこか遠くへ行ってしまうような気がする」と言われ、「いつまでもステ丸兄ちゃんの子分だよ」と答えるのですが、見ているわたしたちにはこのあと姫がいなくなってしまうフラグばっしばしにしか思えませんでした。

案の定、竹藪の中で度々、光る竹から金や衣類が飛び出して来るという神懸かり的な事象に遭遇していた翁は、姫が真に天からの授かり物であり、「姫を立派な『高貴の姫君』として育てよ」という啓示であると確信し、都に立派な屋敷を建てて嫗と共に姫を都に連れて行ってしまうのでした。

こうしてステ丸達と別れ別れにさせられてしまった姫は最初輿に載せられている間などとても不安げな様子でしたが、素晴らしい屋敷と綺麗な着物にすぐに浮かれてしまい、ステ丸達のことを気にすることもなくなっていました。

が、『高貴の姫君』として育てられるからには厳しい教育が付き物。
姫には教育係が付けられ、たくさんのお稽古に追われ、ついでに翁も姫に対して敬語で話すようになってしまい、おそらく姫は寂しかったのでしょう、真面目にお稽古に取り組まず遊んでばかりいました。
しかし、一度きちんとすればなんでも人並み以上の才覚を発揮するのでした。

そして段々と山が恋しくなってきた頃。
姫は大人になり(要するに初潮を迎え)ついに名付けの儀を催すことになるのであります。
名付けのために呼ばれたのは三室戸斎部秋田。
秋田は翁に連れられて屋敷へ入りますが、なんと庭で猫を追いかけて遊ぶ姫を目撃してしまいます。
翁は罰が悪そうにしていますが、秋田は普段の姿も目にした方がよい、と笑いました。
さて、その後に改めて秋田に名を貰うために、今度はおしとやかに姿を現した姫。
秋田は先ほどの様子を見ているため、最初は普通通りの平常心でいるのですが、姫が琴を弾き始めると、そのあまりの琴の音色と姫の美しさに思わず杯を取りこぼすほどの感銘を受け、「竹のようにしなやかで光輝くような美しさ」と評し「なよ竹のかぐや姫」と名付けるのでした。

いよいよ名付けの宴が開かれ、屋敷には多くの客人が訪れかぐや姫のお祝いをしますが、翁と嫗は客人の対応に追われ、姫自身は客人達の目に触れない所でひとりの女童だけを側に置いて、ひとりぼっち。
客人達の騒がしい声を聴きつつ、独り皿を弄んだりしていたのですが、そんな折客人達が「これだけ勿体ぶることもない、かぐや姫を出せ」「本当の『高貴の姫君』でもないのに」などと騒ぎ始め、姫は怒りを抱きます。
そして心のざわめくままに屋敷を飛び出し、遠くへ、遠くへと走り続けます。

このシーンではわざと絵を荒く描いて、疾走感を出しているようです。
姫の荒ぶる気持ちとひた走る様子がすごく伝わってきて、特に好きなシーンのひとつです。

走り続けた姫はいつしか昔住んでいた山へたどり着くのですが、山の様子はすっかり変わっていて、随分荒れ果ててしまっているようでした。
ステ丸も元々旅をして歩いている一族の人間だったらしく、すでにこの地にはいないとのことでした。
姫が「もう森は死んでしまったのだろうか」と問うと、ステ丸について教えてくれた村人は「今は冬なんだ、また訪れる春まで我慢しているんだよ」と答えるのでした。
それを聞いた姫は、わたしの憶測ですが「冬の森のように自らも今の状況に耐えればいつかまた山での暮らしを取り戻せる」と考えたのではないかと思います。

ふと目を覚ますと姫は元通り宴の席に居たのでした。

その日を境にお稽古に真面目に励むようになり、振る舞いも実におしとやかに、『高貴の姫君』らしくなっておりました。

そうした姫の噂を聞きつけて、屋敷の前には連日人だかりが出来るようになり、使いの女童にも姫に手紙を渡してもらうように頼む者までいました。
しかし、姫の心を動かすのはそんな見知らぬ人の手紙ではなく、女童が外に出られない姫のために折ってきた花の枝なのでした。

さて、ついに姫の噂は高貴な身分の貴族達にも伝わり、いよいよ五人の貴族が姫の元に押しかけて来るのでした。
自分が一番に姫のもとを訪れようとなりふり構わずすだれの近くまでやってきて、口々に姫を何にも代えられない素晴らしい宝物に例えるのですが、それを聞いた姫は「ではその宝物をそれぞれ持ってきてください」と言い、貴族達を追い返してしまうのでした。
教育係は貴族達の求婚を断ったと聞き、もはや自分に出来ることは何もないと去ってゆき、屋敷の前の人だかりも見事に引いてゆくのでした。

姫は喜び勇んで女童と嫗を連れ花見に出かけます。
満開の桜を前にはしゃぐ姫のシーンはすごく丁寧で本当に楽しそうな姫の気持ちが伝わるよいシーンです。
が、転調。
足下に子どもがやってきてつまづいた拍子に村人と遭遇し、その際の姫の扱いが『高貴の人』であり、興醒めしたのかあとからやってきた嫗と女童に「帰りましょう」と一言、輿に乗って引き返してしまうのです。
輿の中でお弁当食べてる姿がなんだか可哀想で、居たたまれない気持ちになりましたね。

その帰りに、外で騒がしい音が聞こえ外を見ると、ステ丸に再会するのでした。
ステ丸は泥棒紛いのことをしていて、尊い身分となった姫との対峙は可哀想なくらい対比になっていました。
姫に呼び止められたことでステ丸は追っ手に捕まり、姫はそれが自分のせいではないかと気に病んでしまいます。

そんなときに、あの五人の貴族のひとりが宝物を持ってきたと連絡が入り、姫は狼狽します。
が、機転を利かせて求婚を凌いでいくのですが、そのうちに自分の出したお題によって亡くなった貴族も居ると聞いて、さらに姫は自分が周りの人を不幸にしていると感じどんどん自分を責めて塞ぎ込んでしまうのでした。

そんな姫の思いとは裏腹に、どんどん姫の評判は上がっていき、ついに帝が姫を嫁にもらい受けたい、望むなら翁に官位も与えるとまで言うようになるのでした。
しかしその誘いも断った姫は、もしどうしても結婚しろと言うのなら、翁に官位が与えられたことを見届けてから自害するとまで言い放つのでした。

ついに帝は直々に姫の元を訪れ、簾の隙間から琴を弾く姫を覗き見て、後ろから思いっきり抱きつきます。
コレは紛れもなく、夜這い…(ドン引き)
あとこのときの帝の台詞が余計に最低なんでぜひ自分の耳で聞いて欲しいですね。

このときの帝の行動をきっかけに「もうここには居たくない」と思ってしまった姫は、月へ帰らなければならなくなってしまいます。

皆の抵抗も空しく、姫や翁、嫗その他諸々の思いと裏腹に華やかな音楽と共に天の使いがやってきて、姫を連れ去ってしまうのでした…。


まだ粗筋しか書いていませんが、そろそろ容量が重たくなってきたので、次に続く!

【11/23、00:16】

¥漫画>問題集

2013年11月16日 | 趣味・娯楽
講習がなくなったことを知らずに莫迦みたいに三時間以上校内待機していた腹いせに生物の問題集を買いに行ったついでに漫画を三冊買ってきた

【ロック/五味秀数】『玩具を巡るファンタジー』
最終巻であります
はっきり言おう、買って損した
内容はとても面白かった、続きが読みたくて連載中から購入していたんだ!
だのに、これで終わりはないじゃないか!
第一章完結じゃねーよ!
続く気配が感じられねーよ!
…切実に、【CLOVER/CLAMP】の次並に続きを描いて欲しい漫画…
面白いのに最後まで描いてないのが勿体ない、わくわく感を無に帰されたという意味で買って損した漫画でありました

【VANILLA FICTION/大須賀めぐみ】『ちょっと血がいっぱい出ちゃう子育て漫画』
わたしが以前ブログでも紹介させていただいた【魔王 JUVENILE REMIX】【Waltz】の作画、大須賀めぐみ氏の作品であります
魔王 JUVENILE RIMIX/ 原作:伊坂幸太郎漫画:大須賀めぐみ-gooブログ

Waltz/原作: 伊坂幸太郎漫画:大須賀めぐみ-gooブログ
【魔王】の時と比べて随分と画力がアップ、二つの伊坂作品のアレンジを通して培ったストーリー構成、まだ一巻しか読んでいませんがこれはアタリだろうと!
【魔王】での大胆な見開きの使い方、【waltz】で見られた激しいアクション、さらに何気ないページからの転調、魅力的なキャラクターに突拍子もないストーリー、それでいて目的がハッキリしていて大まかな流れは掴みやすい…
わたし好みの漫画ですねほんとにもう

【文豪ストレイドッグス/原作:朝霧カフカ 漫画:春河35】『文豪異能力バトル!』
衝動買いでございました
まだよく分からないし最終的な結末も予測不可能なのだけれど、ネットでの評判は上々、アニメ化して欲しいなどの声も上がっていました
アニメになったら【UN-GO】のような雰囲気ではなかろうか?
正直文豪達の持つ異能力は中島敦以外こじつけ感に溢れていましたね
しかし発想は面白いし、空想の横浜も、何よりキャラクターがとても魅力的!
わたしは国木田独歩が…(●´ω`●)
まあまあ、純粋に文学を愛する方々にとっては邪道と言えるかもしれませんが、この作品をきっかけに文学作品を読もうと思う人も現れるかもしれない
革新的だと思います

と!いうような!感じです!