※ネタバレ注意です※
今日は夕方から友人と一緒に『劇場版まどかマギカー叛逆の物語ー』を見てきました
映画館に入ると、まずまどマギのコラボセットを手にする女性客を発見
ポスターの前に置かれていたチラシはすっからかん、コラボガチャの前には行列…という光景が飛び込んできました
公開2日目だからでしょうか?
日曜日の夕方ということもあって年齢層は様々、中学生も居たようでした
友人のTwitterからの事前情報によると、見る前はワクワクだったのに見たあとはげんなり…とのこともあり、二人で身構えて視聴を開始しました
かいつまんで自分の気になった点や印象に残った点を書いていきます
まず冒頭の部分ではまどかの視点から始まり、内容としてはアニメのオープニングに近いものとなっていました
ですが会話の端々から歴史が書き換わっているらしいことを察することができます
しかしここでおかしいのは、アニメのラストでまどかは円環の理となったはず…まどかが存在しているはずはないということです
さらに、杏子が非常に協力的にマミ、さやか、まどかと共闘している点、さやかが魔女化していない点、シャルロッテが味方として存在しなおかつトドメを刺す役割を担っている点、キュウベエが「キュウ」としか喋らず人語を話さない点など、数々の『違和感』を与えます
そして、途中ほむらが転校してくるシーン
ここでもほむらがまどかのリボンをしていない、三つ編みである、オドオドしている…など、当初の姿に近いものとなっています
その後マミとは元々知り合いであった、時間操作の力を有している(アニメラストによるとまどかの力を受け継いでいるはず)、など、単純に歴史が書き換えられた世界ではない…ということをにおわせています
そして、魔法少女たちは「ナイトメア」なる存在と戦い、やがて「運命」に身を捧げる…という存在であると語られます
ここでも『違和感』があります
そう、「運命」に身を捧げた魔法少女はどうなるのか?ということ
もし書き換えられた後の世界なら魔法少女は円環の理に導かれ消滅するはず…ですが、なんとなくそんなようなことを言ってはいますが、魔法少女は全員生存しているため具体例が提示されておらず、説得力に欠けています
そのためか、魔法少女たちはみんな「遊びではない」と言いつつも戦うことについて疑問を抱かずむしろ楽しんでいるような節も見受けられました
それに、書き換えられた世界であればまどかは存在しないはずなのです
書き換えられていない世界であれば、杏子はマミと共闘などしていないでしょう
また、どちらの世界でも絶対にあり得ないこと、「ナイトメア」と戦っていることがあります
書き換えられた世界では魔法少女は「魔獣」と戦っており、それまでの世界では「魔女」と戦っていたのでした
よって、これらの根拠から、この世界はどちらの世界でもないことが分かります
さて、概ねそれまでアニメで展開されていたストーリーをふまえると、実に幸せそうで何の不安もなく、楽しい毎日を過ごしているような世界ですが、徐々に雲行きが怪しくなってきます
五人の会話シーンでは直接本人の姿ではなく、水面に映った影、シルエットなどで表されるようになり、キュウベエの目だけのアップ、ほむらの曇った顔など、映像からも不穏な気配が漂います
やがてほむらは今の生活が本当ではないのではないか、という疑問を持ち、杏子に相談を持ちかけます
恭子は自分の記憶が明確でないことに気づき始め、真相を確かめるべくほむらと二人街の外に出てみることになります
ここで、『違和感』がハッキリと形を現し出します
通常の街にはあり得ないような橋…どこかファンタジックな形状のバス…どこまで行っても同じ街に戻ってきてしまう…などなど
個人的にゾッとしたのは明らかに周りの景色もおかしくて異常なのに杏子が「次のバス停で降りる」ようなことを平然と言ってのけたシーンです
ここから狂気を感じさせるシーンが続き、一番印象に残っています
結局街から出られなかった二人は、真相に気がついていないふりをしてその場を去ります
ほむらは、ここが魔女の結界であると判断し、前の世界で魔女であったシャルロッテに狙いを定め攻撃をしかけます
そこで記憶の改ざんをされたマミがシャルロッテ(ことべべ)を守るため戦闘になります
激しい戦闘の末ほむらは頭に引き金を当て自殺をするように見せかけマミの油断を誘いソウルジェムではなく足を攻撃
これはほむらがマミを殺さないということが重要です
しかしマミはさらに裏をかいて攻撃を逃れていました
が、そこで異変が起こり戦闘は中断、代わりにさやかがやってきます
さやかは過去に魔女であるという理由でベベを狙うのは安易だ、と言いますが、ここでさやかは書き換わる前の世界を覚えていると判明
ほむらはさやかがここに存在しているはずがないと言ってさやかに攻撃をしかけますが、さやかはすぐに攻撃をかわし、「この幸せな世界に問題があるのか」「魔女はみんな悪者か」というようなこと言って去ります
本当に「さやかが言うと重みが違」いますね(笑)
そしてほむらはまどかと再び出会います
もうこのシーンから周りには魔女の僕らしきモノが居たりと普通の世界ではありません
ほむらはまどかと話し、まどかが本当はひとりで戦うのは怖いというまどかの「本心」と、ここにいるまどかは幻ではない紛れもないまどかであるということを知り、そしてひとりある真実に気がつきます
自分がすでに魔女化しているということ
魔女化したほむらは絶望に飲み込まれるようにして、徐々に街の姿を変えていきます
そこに現れたキュウベエから、キュウベエことインキュベーターがほむらの身体を干渉制御装置の中に移し、円環の理の干渉を防いで、円環の理に導かれなかった魔法少女がどうなるのか観察していたと聞かされます
ほむらはそのまま自らの体内に結界を作り魔女化、自分の望んだ人間を結界の中に引き込んだというわけです
ところが、現実には存在していない存在が結界の中に現れた、それがまどか、すなわち円環の理であるとインキュベーター達は気づき、円環の理の作用を観察し最終的に制御、支配に持ち込むことにします
つまり、円環の理を作用させずに魔法少女たちを魔女化させてさらなるエネルギーの搾取を目論んだということです(前の世界と同じ仕組みですね)
ほむらはまどかをインキュベーターの手に落とさないため、自ら呪いを進行させて浄化しきれないように、まどかに円環の理を使わせないようにします
が、円環の理に導かれ世界の因果から外れた存在であるベベとさやかが杏子とマミ、まどかを連れてほむらを救うため現れます
ここからは戦闘シーンでした
結局、インキュベーター達の干渉制御装置を破り、まどかはほむらを助け出します
現実世界に戻ったほむらは眠りについており、それを見守る杏子とマミのもとにベベ、さやか、そして円環の理がやってきて、ほむらを導こうとします
ここで終わればいい話だった…
ほむらは円環の理から人間だった頃のまどかをちぎりとり、そしてほむら自身は世界を書き換え神にあらがう存在…悪魔となって、全く新しい世界を作り上げます
新しい世界には近くにいた魔法少女たちをも巻き込んで
ほむらとまどかのポジションが入れ替わる形で新しい世界は始まります
さやかにまだリングが着いていたあたり、まだ魔法少女という概念は存在するようです
まどかは一瞬自分が円環の理であることを思い出しかけますが、ほむらはそれを阻止し、いつか自分とまどかは戦うことになるかもしれないと言いおきます
スタッフロールのあとに、街を前にして踊るほむらと、ボロボロになったキュウベエが倒れ込み、エンドでした
キュウベエは何かこきつかわれでもしたのでしょうかね?
と、事前情報のように落ち込む感じではありませんでしたが予想の斜め上を行くような、全く目が離せない内容となっていました
魔女の描写で「Welcometheater」とまどか文字で書かれていたのが遊び心があるなぁと思いましたが、今思えばほむらの作り出した虚像であるという伏線でしょうか
あと個人的にはナイトメアにとどめを刺すシーンがかわいいのと、変身シーンが笑えたけど杏子の変身シーンが某炎の中で踊らされる絵本のシーンと似ていて真顔になったの、キュウベエの群が一斉に「わけがわからないよ」、ほむらの「ダマリナサイ」、キュウベエざまぁwwwとかネタもたっぷり
うん…なんかすごかったです
ほむ………
追記10/30
こちらの記事でとても分かりやすく面白く書かれていたので、勝手ながらここにURLを載せておきます笑
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語」感想(ネタバレあり)-gooブログ