話題性のいっぱいの道成寺。客席のボルテージも上がる。
これを見終えて帰りたいって人もいるのではなかろうか?と
思うものの今回帰る人は、さほど見かけなかった。
(小判一両のファンとしてはうれしい)
そんな京鹿子娘二人道成寺を見ながら・・
久々道成寺について、持っている本などをのぞいてみた。
それをつらつらと・・。
まず構成。
歌舞伎の踊りというのは、『原則的法制法』がとられているようだ。
そういう郡司正勝氏のかかれた順を書くならば・・
1.道行の出・・・竹本「月は程なく」から「日高の寺にそつきにける」娘道成寺の出は、亡霊がいつでたのかわからないように登場するというのが口伝だそうだ。
2.乱拍子・急の舞・・「うれしやさらば舞はんとて」から「花ぞちりける」まで
3.中継の舞・・「鐘に恨みは数々ござる」から「真如の月を眺めああさん」まで
4.手踊・・「いわず語らず」から「都そだちは蓮葉なものぢやえ」まで
5.まり歌・・恋の分け里」から「思いそめたが縁ぢやえ」まで
6.花笠踊・・「梅とさんさん」から「可愛さの花娘」まで
7.手拭の踊(くどき)・・「恋のてならい」から「さはらず落ちん風情なり」まで
8.かっこの踊・・「やまづくし」
9.手踊・・「ただ頼め」から「いとしらし」まで
10.鈴太鼓・・「花にこころを深見草」から「乱れ髪」まで
11.鐘入り・・「思えば思えば」から「引つかついでぞ失せにける」まで
12.いのり・・「謡うも舞うも法の声」から「あれ見よ蛇体はあらわれたり」まで
という構成になっていた。
先ず『道行き』
いつ出たかわからないことはないが、すっぽんからでた玉三郎のほうが、いっそう亡霊的だった。
そして今回、玉三郎と菊之助のきていた黒の衣装は、六代目菊五郎がはじめたそうで、それまでは赤の衣装が普通だったそうだ。(六代目はけっこう体型が太めだったためいろいろな面で、すっきり見えるよう工夫していたようだ)
赤い衣装の場合は、一度着替えに入る必要がなく所化から烏帽子をうけとり、つけるということになったそうだ。最近では魁春さんが赤い衣装で、歌右衛門型(?)踊ったのを見たくらいか?
その後今回、初回のときには、乱拍子をつけて謡いがあったが、先日18日見たときにはなくなっていた。
もともとここは、さまざまな演出が存在しているようだ。
六代目菊五郎の場合道行がなく、下手奥から出て舞台中央にきまりその後、花道七三に入り乱拍子にかかったことがあったようだ。先代三津五郎は、幕の前で乱拍にかかったり、歌右衛門が大大阪歌舞伎座で、五段の乱拍子という能楽そっくりの気合を持ち込んだというから、今回玉三郎は歌右衛門とおなじ方法を取ろうとしていたようだ。
だが、乱拍子は能では、最高の秘技だそうが、その面白さは、相当見巧者になってからで初心者には退屈にしかすぎないといっている方もいる。
つぎに烏帽子の始末もさまざまなものがあるようだ。
中啓で烏帽子をはね落としそれが舞台に立ったままになるのは、法式というようだ。
もちろん左手で烏帽子の紐をひき扇で右にはねとばしたり、尋常にぬぎ中啓でもって添える型、鐘の綱に絡ませる型と今回後者2つであった。
まあここまで見てもいろいろだ。
花子ばかり見てしまったが、今回、所化に猿弥さんがいたことにお~ここに出演だったか。とちょっと驚いて、あ!!猿四郎さんもいたんだ!!っとこちらは、かなり驚いてっしまった。6名の所化の傘踊りでにも猿四郎さんがいて綺麗なおどりを見せてくれていた。一方いつもは、一人背が高いのが目立っていた松也クンだったが、隣に薪車さんがいてのっぽが目立たないのにやあ、これからはだんだんこうなるかな?って思ってみたり。
花子二人以外にもあっちこっち見どころがある。
これを見終えて帰りたいって人もいるのではなかろうか?と
思うものの今回帰る人は、さほど見かけなかった。
(小判一両のファンとしてはうれしい)
そんな京鹿子娘二人道成寺を見ながら・・
久々道成寺について、持っている本などをのぞいてみた。
それをつらつらと・・。
まず構成。
歌舞伎の踊りというのは、『原則的法制法』がとられているようだ。
そういう郡司正勝氏のかかれた順を書くならば・・
1.道行の出・・・竹本「月は程なく」から「日高の寺にそつきにける」娘道成寺の出は、亡霊がいつでたのかわからないように登場するというのが口伝だそうだ。
2.乱拍子・急の舞・・「うれしやさらば舞はんとて」から「花ぞちりける」まで
3.中継の舞・・「鐘に恨みは数々ござる」から「真如の月を眺めああさん」まで
4.手踊・・「いわず語らず」から「都そだちは蓮葉なものぢやえ」まで
5.まり歌・・恋の分け里」から「思いそめたが縁ぢやえ」まで
6.花笠踊・・「梅とさんさん」から「可愛さの花娘」まで
7.手拭の踊(くどき)・・「恋のてならい」から「さはらず落ちん風情なり」まで
8.かっこの踊・・「やまづくし」
9.手踊・・「ただ頼め」から「いとしらし」まで
10.鈴太鼓・・「花にこころを深見草」から「乱れ髪」まで
11.鐘入り・・「思えば思えば」から「引つかついでぞ失せにける」まで
12.いのり・・「謡うも舞うも法の声」から「あれ見よ蛇体はあらわれたり」まで
という構成になっていた。
先ず『道行き』
いつ出たかわからないことはないが、すっぽんからでた玉三郎のほうが、いっそう亡霊的だった。
そして今回、玉三郎と菊之助のきていた黒の衣装は、六代目菊五郎がはじめたそうで、それまでは赤の衣装が普通だったそうだ。(六代目はけっこう体型が太めだったためいろいろな面で、すっきり見えるよう工夫していたようだ)
赤い衣装の場合は、一度着替えに入る必要がなく所化から烏帽子をうけとり、つけるということになったそうだ。最近では魁春さんが赤い衣装で、歌右衛門型(?)踊ったのを見たくらいか?
その後今回、初回のときには、乱拍子をつけて謡いがあったが、先日18日見たときにはなくなっていた。
もともとここは、さまざまな演出が存在しているようだ。
六代目菊五郎の場合道行がなく、下手奥から出て舞台中央にきまりその後、花道七三に入り乱拍子にかかったことがあったようだ。先代三津五郎は、幕の前で乱拍にかかったり、歌右衛門が大大阪歌舞伎座で、五段の乱拍子という能楽そっくりの気合を持ち込んだというから、今回玉三郎は歌右衛門とおなじ方法を取ろうとしていたようだ。
だが、乱拍子は能では、最高の秘技だそうが、その面白さは、相当見巧者になってからで初心者には退屈にしかすぎないといっている方もいる。
つぎに烏帽子の始末もさまざまなものがあるようだ。
中啓で烏帽子をはね落としそれが舞台に立ったままになるのは、法式というようだ。
もちろん左手で烏帽子の紐をひき扇で右にはねとばしたり、尋常にぬぎ中啓でもって添える型、鐘の綱に絡ませる型と今回後者2つであった。
まあここまで見てもいろいろだ。
花子ばかり見てしまったが、今回、所化に猿弥さんがいたことにお~ここに出演だったか。とちょっと驚いて、あ!!猿四郎さんもいたんだ!!っとこちらは、かなり驚いてっしまった。6名の所化の傘踊りでにも猿四郎さんがいて綺麗なおどりを見せてくれていた。一方いつもは、一人背が高いのが目立っていた松也クンだったが、隣に薪車さんがいてのっぽが目立たないのにやあ、これからはだんだんこうなるかな?って思ってみたり。
花子二人以外にもあっちこっち見どころがある。