花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

AKURO 悪路 Last

2006年10月30日 | きまま
29日12:00回観劇 2階AA席
頭痛に見舞われた昨晩、かけなかった舞台の感想を・・。

通路から主役登場、しばし、わからなかった。
昨今、客席通路を使うことが多いが、
歌舞伎のように「花道」として確立されている以外は、
見るものに対しての工夫がほしいところだろう。
今回は、帝劇のようにチケット料金が、1階2階と同じというわけでないので、しかたないとあきらめることも可能だが。

舞台センターにきた高麿を見てまず、「あれ?」、「高麿の剣、変わったかえ?」って「今までもあれだったけ?」と
前回と見る場所が違うせいなのか、形は一緒だけれど、装飾がちょっと凝って見えた。とくに柄(つか)の部分。

さて、今回のAA席、役者クローズアップも好きだが、2階から芝居全体を、
見るのは、やはり面白かった。っていいながら..
実は、お気楽にオペラグラスで気になる方集中型で見ていた。
(結局は、大胆にクローズアップしてる!!...申し訳ない!)
というのが本当のところだ。それで剣もそう思ったわけだが、

メインに誰をみていたか...謎の男実は「アテルイ=悪路王」の『吉野圭吾』。
彼が、出ていない場面は、全体を見ているのだが..
吉野さんユニークな役を演じていても、かなり鋭い目をしている。
そこがけっこうお気に入り。今回も鋭さに圧倒される。
さらに、蝦夷が、大和に弾圧されていくシーンで、じっと怒りをこらえ、
涙があふれてくるところはすごいな..っと
他の出演者へ視線をまったく移せなかった。
(ちょうどヒトカが、残虐に扱われているところだ)
そして、アテルイとして田村麻呂との戦いの幻想シーンも
かっこいいねえって視線集中!!

ところで、今回の描き方、一方的に朝廷に対し自分の立場を死守する今さんの田村麻呂。
最初の登場こそ、「さすが偉大な将軍!」にみえるのだが、今回の芝居のストーリーとしては、将軍ゆえの、冷酷、残虐、非道さが、欠けていたのではなっかと思う。
高麿首をとった後、まさに鬼となす憎々しさを感じさせてくれる恐ろしさが、欲しかった気がしてならない。
いい人『今拓哉』がでてしまうのだろうな。

田村麻呂が、将軍としての偉大さとともに、残虐な冷酷さを持っている面ををもっと強くだし、
真っ直ぐな好青年高麿との対比を強調してほしかったような気がしてならない。
まあ、見に来ている客層からすると今回の雰囲気でも目を被いたくなる残虐さは、あれが限度か。

さて主役坂元高麿はその中で、カーテンコールでもいわれていたが
「桃太郎!」まさにそんな雰囲気だった。
御伽噺に出てきて・・鬼退治しに行きそうだ。恋愛なんて関係ないって。
小学生が、客席でみていて、ミュージカルって楽しい。
あのおにいさん(?)みたいに舞台に立ってみたい..って
思いそうなNHK教育TVご推薦のイメージをかもしだしていたのではないだろうか?

ゆえに、まさか、自分の使えた将軍の彼女に、「子供を生んでくれ」というのが、奇妙なかんじに聞こえてしまった。
恋愛なんて関係なさそうな桃太郎なのにって(笑)
しかし、そこがないと、ラストに繋がらないし、
恋愛に関しては、けっこうストレートに時代反映しているミュージカル!
あのヤマトタケルもけっこう大胆に彼女とちぎってましたしねえ・・。

って、伝説(?)には、鈴鹿御前って、鬼女でもとはアテルイの妻!
それが、田村麻呂にほださてれ、改心して彼を助ける立場になって
その彼女がですよ!それがまたのりかえて高麿の彼女って??
はなしごちゃごちゃすぎ~。ゆえに今回は、蝦夷の女ってことだし、
アテルイをヒントにつくったお話って割り切らないと・・。

話の主人公『高麿』相当なボケになってしまいますからねえ。一応。
アテルイがころされた背景を知らず、東北に赴任もいささか鈍感すぎ。
になるくらいで・・。(そこが好青年ゆえのよさ??)

時代背景探るのが大好きな私だが、今回歴史的背景は無視して、
歌舞伎でみる曾我兄弟のごとくにみることとしないと。
って、今までの立ち回りから今度は歴史上クレーム??
いえいえ..もうわりきる。わりきる。
「吾妻鏡」や「田村草子」ははもちだしません。

でもそんななか、鹿島神宮に江戸時代から伝わる「悪路王(あくろおう)の首」に似た映像。
悪路王とされるお面らしき物をつかったのはどうなのかなあ。
あれが著作権にひっかかったわけでもなかろうけれど...。
そういえば、この時代、仏像の映像は、はないだろうって場面もあったなあ。

ってどうせなら..私の好きな南条範夫の「灯台鬼」のようなをミュージカルにしてくれたほうがどんなに泣けたかって....
でもあれも小説ゆえ著作権とか絡んでくるのかな?

おっと舞台の感想から話とび過ぎた。
話をしっかり舞台にもどして..
駒田さんが、「今年は、年初め(1月っていった?去年の暮れ?)から一緒にいるような気がします」といったニュアンスいって紹介した吉野さん。
そうなんだ~って「屋根の上」「ヴァンパイア」「悪路」凄いですね
好青年、色物、蝦夷..役柄もにてる(笑)

さてさて次はどんなお二人が見れるのやら・・。
駒田さんはレミゼの前になにかあるのかな?
吉野さんはさて??

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5 コメント

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こんばんは (よーりん)
2006-10-31 22:50:17
圭吾さん目当てで観に行きたかったのですが、都合がつかず、諦めたのですが…ただ、私の場合、予備知識がなかったら内容がわからなかったかもなぁと思いました。
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歴史マニア (FURI)
2006-10-31 23:07:13
こんばんは。笑わせて頂きました。時代背景、特に和ものは難しいですよね。いかんせん今の貞淑みたいな考えが入ってきたのが江戸時代以降ですからね。特に女性が財産をずっと相続してきたから男が来ない時に別の背の君がいても全然おかしくなかったし、男性に文句言われても「じゃああんた出てきな!」で何も問題がなかったっていいますからねえ。何を持って別れたかもあいまい。子供をどうするかも完全に女性とその家族側の(妊娠を体型から悟られない時期なら)自由だったらしいですし。男性が「子供産んで!」って言うのもかなり今より切羽詰った愛情表現のひとつだったんでしょうか。

と想像したら少し腑に落ちたりしません?自由な発想ってすごく面白いな、と思いました。
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日本物は楽しいですよ(笑) (harumichin)
2006-11-01 00:35:27
よーりんさま
吉野さんかっこよかったですよ~。
イチオシ、ニオシ、サンに鬼??
この作品予備知識要らなかったですよ~。
あるから屁理屈こねちゃうんですもの(笑)
でこねられなかったのは、
吉野さんだけって・・贔屓すぎかも

FURIさま
古代史は、ほんと想像するにぶっとんでますよね。
親子だろうと、兄弟だろうとお構いなしって権力争いから、男女の契りまで。
でもそれだけ、みんな力があったのかなあ?
いやいや夜が、長くて娯楽ないし??ってこの前小さな博物館のガイドさんにいったら・・苦笑いされてしまいました。
それゆえ、けっこう古代史楽しんで読んじゃうんです(笑)
芝居の中じゃないけど、蝦夷と大和だって、まず言葉が通じたんだろうか?ってこともありますしね。
言葉が通じなかったら??今と同じ?ボディランゲージ?なああんて。(平安時代もそうでしたが、伊達政宗は、べたべたの宮城弁で江戸では、なかなか言葉が通じなかったとかって・・・)
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面白い! (FURI)
2006-11-01 21:29:37
確かに!!昔クリスマスにサンフランシスコで停電が起こったらベビーブームが来たって話も聞いたことあります!(本当かは知りません)いやいや苦笑いする所じゃないですよね?その学芸員さんも。健康的で素晴らしい気がしますが。

そっか、言葉も良く考えたら通じてなかったんでしょうね。今でも田舎にほおりだされると「はい?」ってことあるくらいですものね。
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だから今は・・ (harumichin)
2006-11-01 23:40:21
きっと今の日本で、少子化になったのは夜遊びができるようになちゃったからかも・・なんて、政府に物言おうものなら「馬鹿か?」って一掃されそうですけど、試してみる価値はあるかな?って(冗談もいい加減にせい・・かな?)

FURIさん!
すごく楽しいんですけど。「AKURO」という作品からどんどん話が、広がってしまって、いいんでしょうかね・・。って
この話題の盛り上がりに心配の虫が頭を持ち上げてきたんですが・・。
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