花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

アルトナの幽閉者

2014年03月20日 | 芝居
この作品。『アルトナの幽閉者』戦争と責任をテーマに、
サルトルが描いた最後の創作劇

サルトルっていうとフランスの哲学者!むずかしい!!
苦手かも。という思いが私の中に強くありました。
でも実は,今回チケット購入時にはわすれてたんです(苦笑)
この作品が、サルトルの戯曲だってこと。
出演者&新国立劇場ってことで購入してしまったんです。
岡本健一、辻萬長それに美波かあ。。。値段も手頃、難しそうな題名だけどまあいいっか。
って。
最近疲れる、訴えかけるお芝居は、さけてるんですけど、見ちゃいました。
やはりこれは、語っていた舞台でした。
今月はこの後、世田谷で語る芝居を見たって私の中では思っています。

「第二次世界大戦後のドイツ、戦時中の心の傷から13年も、自宅に引きこもったままの主人公フランツを軸に、「戦争」と「責任」、さらには出口の見えない状況に「幽閉」された人々を描いています。」ってことなんですけどね。
それぞれの傷を描きながらも、「幽閉」のあとに解き放たれた世界が、「死」う~ん。辛いなあ。
主人公フランツの死によってそれぞれが解放される?
でも登場人物の中、役者さんの演じ方もあるのでしょうけれど、
その場とは違和感さえかんじるフランツの妹。
彼女だけは、幽閉のなかで自分を生かし、フランツの死によって自らの居場所を「幽閉」に導く。
この妹役・・近親相姦という役でもありながら知的障害といより発達障害 という役でもあるのでしょうか?
発生される声が、かなり甲高い声。声そのものがこの芝居に不釣り合いとすら思えてしまうのです。
そうじゃなければ、何でこの人だったの?と思えるキャスティングでした。

フランツは、現実に向かい合うことによって破壊されて行く人間。
現代社会にもいるのではないでしょうか?

わかるような、わからないような、結局そうはありたくないと思う私は、やっぱりだめだ~。サルトルって
芝居が、ぐいぐい問いかけてきたことに、来ないで!!って両手を出してしまいそうだったりするのです。

でもそう感じてしまったのは、岡本健一さんのフランツの魅力ですかねえ。

今回の舞台を見ていて、東宝のミュージカル「モンテクリスト伯」の起用はもったいなかったんじゃないかな?と
もっと伯爵に対し、敵意むき出し、さらには堕ちて行くプライドみたいなものだせたのに、そこまで必要とされてなかったよなあ。っと。

舞台役者がTVドラマで違和感。そんなかんじだったのかも。って。

翻訳:岩切 正一郎
演出:上村 聡史
出演:
岡本 健一(フランツ)  美 波(ヨハンナ)  横田 栄司(ヴェルナー)  吉本 菜穂子(レニ)  
北川 響(親衛隊員・ハインリッヒ)  西村 壮悟(クラーゲス中尉) 辻萬長(父) 




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