花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

パリ・オペラ座の舞台裏へ

2012年07月09日 | きまま
日曜日 神奈川芸術劇場の大スタジオへ。
この日6時から、となりの県民ホールで角松敏生ライブに行く事が決定していたこともあり
14:30からのドキュメンタリー映画映画鑑賞して、県民ホール行けばちょうどいいかな?と
チケットを買ったのですが・・
なんとこの日「パリ・オペラ座の舞台裏へ」の映画は
フレデリック・ワイズマンの『パリ・オペラ座のすべて』が158分
ジェローム・ベル&ピエール・デュプエの『ヴェロニク・ドワノー』が37分って
もう1200円でそんなに上演してくれなくても・・と
バレエそのものビギナーの私には、まさにお得な映画なのでしょうけれど、たっぷりすぎて
『ヴェロニク・ドワノー』途中でぬけだしてしまいました。

『ヴェロニク・ドワノー』は、フランス語で英語字幕でその字幕を読むのも読み切れずの英語力の私にはしんどくて(苦笑)
一方フレデリック・ワイズマン『パリ・オペラ座のすべて』は、日本語字幕であり幾つか聴き覚えのある曲でのダンサーたちによるお稽古風景だったり、オペラ座のその時の現状だったり、オペラ座の中は?さすがに歴史ある場所を感じさせてくれる映画でした。

実際フレデリック・ワイズマンが、パリ・オペラ座の深部に潜入し12週間密着したドキュメンタリー映画なそうですじから。

その中で、やはり古典であるバレエとコンテンポラリーと呼ばれるバレエに関しての取り組みかたものぞかせてくれました。
もちろんそれぞれのお稽古の様子も。

経営陣達の会話には「モーリス・ベジャールの葬儀」の話が出ていました。ですからこの映画が上演されたのは2009年というものの撮影されていたのは2007年なのかな。と。

歴史あるパリオペラ座の裏側・・なかなか面白く、なかでもコンテンポラリーのことが話題に上がっていたのが新鮮でもありました。
今フリーペーパーである『DANZA』(ダンツッ)にコンテンポラリー・ダンスのことがでていてビントレー氏のインタビューが掲載されています。
ヨーロッパでもバレエは古典ににんきがあるもののコンテンポラリーも・・と
この映画がそのことばの一場面にも思いました。

豪華な古典バレエを見せてくれる歴史ある場所の今。
バレエファンにはたまらないのかも・・。

ビギナーの私もそれなりによかったですが・・なにせ長くて会場がもっとゆったりできたらよかったかなと。
(客席がすいていたのできついことはなかったですけどね)

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北区王子で松竹大歌舞伎

2012年07月09日 | 歌舞伎
金曜日は・・1度目アニメをミュージカルにした作品、2度目をみにいっちゃいました。
でも感想につきましては・・今回は、パスして、土曜の「北とぴあ」の歌舞伎から。
この日は、初日同様昼夜の観劇をしておりました。

今回巡業にしてはたっぷりみせるなあ・・とやはり思った『義経千本桜』の狐忠信。
12時半に始まって3時過ぎまで・・休憩25分、20分とあるものの一般的な舞台公演に比べると長いです。

この日夜の部では、5時半始まりだったもののお隣の方2本目終わって・・「これで終わりかしら?」と。
「もう1本ありますよ」って言ってあげると「あらぁサービスいいのね」と笑っていってらしたものの
「9時近くまでありますよ」とつけたすと「サービスよすぎね。」「お腹すいちゃうわ」と。

でも歌舞伎鑑賞ビギナーでも見てて飽きないのが、狐親子の情愛と狐が、人間への義理を描く幻想的な物語になっているこの狐忠信編・・て勝手に思うのですが・・どうでしょう?

さらにこの巡業では、狐忠信を演じるのが3名。
初役で狐忠信を演じる菊之助。楽しそうに狐忠信として踊る菊五郎。襲名公演の巡業以来久々に四ノ切の狐忠信を演じるという松緑。三人三様ですが、それぞれ基本は、もちろん音羽屋型です。

でも歌舞伎鑑賞ビギナーってことにおいては・・私もそうだったのですが、エンターメント性の強い澤瀉型のほうが「おおっ!!」「すごい!!」「たのしい」ってなるのですけどね。

ことに、四段目切場で四ノ切と呼ばれている「川連法眼館の場」でそのエンターメント性の強い澤瀉型が。
武士から狐への早変りや、欄干渡り・宙乗りなどのケレンが、知識なくみても面白さが、はっきり解るんです。

それで音羽屋型は面白くない・・ってなってしまうことがあるんですが、
落語じゃないけど、みてるほうに想像をさせてくれる妄想を勝手に描かせてくれる部分があるのが音羽屋でもある
それゆえいろいろな部分かっちりしてるんです。
どこが?って

まず最初の法眼が妻飛鳥と共に、義経をどこまでも守りぬく覚悟を決める場面・・ここは澤瀉ではカット。(なくてもメインには影響ありませんからね)義経は、狐を鼓を与えるんだけど、澤瀉では義経自ら渡すけど、音羽屋では、狐のほうがためらっちゃう。そう偉い人からじかにもらうなんて・・とためらう狐がいるんです。それで静が狐に鼓を渡す。
って・・そのどちらがいのかは、好みでしょう?
食べ物じゃないけど・・。

そんな狐を今回は菊之助と松緑が見せてくれるんですけど・・
初演で演じていた松緑の狐をみて・・親子の別れがあまりにもせつなくて涙腺きれちゃった私ですが、その後また違う演じ方になって、今回はさらに変えて来た松緑狐。でもどうも巡業初日の江戸川ではは思うように体が動かない?・・ご本人も、イマイチだったご様子。

それが、何箇所か公演を終えて・・やはり変わってました。
お客さんは、その時1回だけの観劇という方が多いので、江戸川評は厳しかったものを目にしましたが・・
初演泣けた狐だもん。その狐がまた見れるとは思いませんが、新しい狐の芝居を期待をしてしまうのです。

一方やはり?菊之助の狐は・・評判も上々。
青年狐で四ノ切の狐を演じてくれています。どこか女形の狐の感じもあり、ときどき静とかぶって見えてしまったのですが、そこが中性的でもあるのかな?と思ってみたり。ときにお父さんの七代目菊五郎にも思えたり・・。
一期一会の舞台いまのところどの日も変わりなくの順調できてるのかな?と。

でもね・・面白いものです。八王子にもいってるのですが
(すでに3回いってる私・・誰のファン?・・わかりますよね。)
その時、夜の部、最後に松緑の狐をみたはずのご夫婦が、「さっきの菊之助よかったね~」とホールを出る時会話をしていたし、
北とぴあでは「鳥居前」で菊之助の狐をみていたはずなのに「あっ、この人だね松緑だったんだ」ってチラシを指差して、会話してる親子がいたし・・・
配役なんてどっちがどっちでもいい。笑顔で歌舞伎楽しんでくれてればいいんだよねって思ってみたり
できれば会場の係りの方が、掲示板などで配役をきっちり紹介してくれればいいのに・・って思ってみたり。

見慣れた歌舞伎上演会場とは違う思いも抱きながら、いろいろ思ってしまった私です。

ところで道行での狐忠信さすがに菊五郎丈は・・楽しんでいる様子が伺えます。
ただね・・やっぱりそれでも見ているほうには、つわたるんですよね。
踊りおわってひっこむところ。
「最後足がしんどそうね」「つかれてるよね。」「もう70だもんね。」って。
貫禄の七代目さんながら・・。

客席には、劇場でみかける常連さん、大向こうさんもみかけましたが、
1年に1回ぐらい?そんなお客さん達たちがいて、そのかたがたの会話をきいているのもたのしい・・・巡業です。

今回は若手も頑張っていて・・菊之助、松緑は公演昼夜で交代していますが、若手は巡業前半、後半で役が変わります。
前半
静御前は梅枝くん源義経が右近くん、
で後半は逆。
同じく
亀井六郎 亀寿くん、笹目の忠太は萬太郎くんこちらも後半逆になります。

その点も音羽屋さん頑張ったかな?って。
いい役ではある駿河次郎だけど亀三郎はちょっともったいないって思ってしまう・・けど。
ほかに役ないのよね。残念。