花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部

2011年09月24日 | 歌舞伎
土曜日 新橋演舞場へ。
夜の部を観劇・・終演は8時半を過ぎず、休憩も25分35分15分って1時間以上あるような公演なのですが、・・なにか疲れた。
昼間にまあいろいろ面倒なことをやったことがあるのかも・・なのですが。
昼のほうが、見易い公演かも・・って。

夜の部・・芝翫さんが出演されると言うことで最初に「沓手鳥孤城落月」が来て、その後、「車引」そして「口上」最後に「石川五右衛門」。

短い作品ながら「沓手鳥孤城落月」ってどうも苦手なんですよね。
今回は、大阪落城の前夜の二の丸乱戦の場と城内山里糒庫の場で
人質であった千姫の脱出、それを知った淀君は半狂乱となり・・って
この淀君の狂乱が最大の見せ場となり、滅び行く豊臣家一族の姿を見せるのだけど、
母であり、女性であるが、第一に一族を思い強靭に生きた淀君今回は、芝翫休演で福助となった。
タダでさえも苦手な「沓手鳥孤城落月」。
淀の執念、女将のすごさを芝翫休演のため、代理となった福助ではなにか、息子の嫁に逃げられたというだけの女性の嫉妬からの半狂乱のようで、豊臣家はそこになし・・に見せてしまうのは、この人の持ち味?

出演者はそれぞれがっちりなんですけど・・苦手です。
ここでどっと疲れたのかも。

口上・・芝翫休演のため仕切りは、播磨屋吉右衛門。
いろいろな方が並んでいたなか、会場を沸かせたのはサーカスに連れていってもらった。兄弟のいない私には・・っていった松緑。
そんな面白いことでもないけれど、だれもがほとんど通り無難な挨拶のなか分かり易いエピソードだったこと、カタカナが出てきたのが、客席に受けた理由かな。ご本人はそんなつのりはないのだろうけれど。、。

その後「車引」新又五郎・・顔の隈、口跡が良い分・・やはりどうしたって見慣れている梅王丸にくらべると足元充分動けないのが、残念でならない。
上半身の迫力に下半身をかばってしまっている(?)ところ上からみるとバランスが悪い。
これがたぶん初めてだったら誰かと比較することもないゆえ、立派とみるのかもだけれど・・。
まず最初にあ~もったいな。と思ったのはどうしても花道をはしり行くことが出来ないため、下手そでに桜丸とひきこむところ。
小型コンビがちょこちょこ。さらに、山城屋さんごめんなさい。ピグモンが引っ込んでいくようにみえちゃった。

そして牛車を壊すところも・・これ今回初回のままなのか?それとも短いのか?壊してるのかどうかよくわからん・・って感じで、壊してるんだろうなあ。時平が登場・・ってどうなんだろう?って見てしまうところに良さが半減してしまう味方になってしまう。

吉右衛門の松王丸とのにらみも・・3階からみた故なのか型はそうだけど
なにかそこに火花は見えず。

あと1日のこの公演。又五郎さん大丈夫?がついつい先にたって見てしまうのがいけないって思いながら。

最後の「石川五右衛門」こんな五右衛門もありかな?って、染五郎の演じる石川五右衛門どこか劇団☆新幹線で演じていた頃の雰囲気を最初に思う。その一方で大きさを見せる松緑の此下久吉。この二人だからこそ二人の過去を話す場面は、面白いけど・・。

その前のどれも30分程度なのに疲れてしまって、最終のこの五右衛門の暗転となるところが飽きをさそう。集中力欠乏。
最後の場面が華やかだったゆえに我ながら情けない・・って反省。