花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

通し狂言 「梅初春五十三驛」3

2007年01月13日 | 歌舞伎
やっぱりいいよ。歌舞伎は!
って、ほぼ週一で国立劇場へ通っている。
国立劇場は、12,000円の特別席もあるけど、
同じ空間で同じ時間1,500円でも楽しめるのだから。
財布に優しい限り(笑)
さらに、歌舞伎座で財布に優しい価格の場合、
「花道」で役者が演技されてしまうと、
客席は蚊帳の外~ということになるのだが、国立劇場は、
3階になる一番後方列でも花道が見れる。
今や国立劇場といっても「独立行政法人」ゆえ、いろいろと変わってきたが、
完全に商売としての演劇よりではない
日本に根付く文化を広めていただきたいものだ。

そして 「梅初春五十三驛」その1500円最後方席。2階13列
会場が暖かくて・・ところどころ本日は、とうとう居眠りをしてしまった。
まあいいではないか・・(笑)
そんな居眠りもできて、舞台全体から作品が見れる良さはここならでは。
「紫宸殿」のまえにて、田舎から出てきたという「お雛様のよう」というが
間違えなく、お内裏様がいないお雛様。
ここまでキンキラ派手な舞台の使い方は、歌舞伎以外ないとおもうのだが。
色彩が、見事だ。
パステルカラーでなく、ヴィヴィッドを見事に使いこなしてる(笑)
一方今回はラストちかく桜の花満開のなか、まさにパステルピンク
はんなり桜色のなか主役やそれに絡む人たちの衣装は、赤と黒。
それを今回上から見たら、最初は照明も遊んでいた。
やるな!菊五郎劇団!と思わずにんまり。誰のアイデアだろう?
そして大詰の日本橋のバックもシンプル。
舞台の大ゼリを使って出てくる主役とそれを取り巻く4人の捕り手・・
かなりかっこいい!これが1階席だと迫力ない・・・まして前方席は
しばしどうなってるのかわからない。

1階前方席は、役者の汗までよくわかるのだが、
どうしても作品全体がみれなくなる。
役者の足元などまったく見えない・・
ゆえできるだけ前列は避けているのだが・・。
あげく寝てるのも失礼かなあ?と(といいつつ・・・)
3階(国立は2階と3階は続いている)は、けっこう自由だ。
(この自由が迷惑な客も生むのだが)

今日は、のんびり楽しく居眠りしつつ、3回目の「梅初春五十三驛」だ。
吉祥院の田舎芝居場面・・どんどん遊びが、増している。
田之助さん・・今回、もう楽しくって仕方なさそうだ。
先月に続いて、見ているほうも楽しくて仕方ない。
一方、松緑は、テレが入ってるのか、うしろにうしろに身が引いている。
それに比べると、松也本人も笑いの楽しさのようなことを言っていたと
思うが、笑いの場面頑張ってるかなっと。

感動逸品の歌舞伎もいいけれど、お正月は、
「楽しかった~」といいながら劇場を出たい私である。
・・

などと書いていたら・・電話があって1時間。
長話で・・ブログまとまらないかんじに。
まあ・・また付けたしがあるかもしれないが、この辺で。