ナースうさぎのあーちゃん

動物病院「ナゴヤはりもぐペットクリニック」の元ナースうさぎ婦長のあーちゃんのブログです。

14年ぶりに、フィリピンから「狂犬病」感染者が・・・

2020年05月22日 | Weblog

愛知県豊橋市で、フィリピンから来た外国人?(国籍・性別・年齢が発表されていません)が、狂犬病の発症で重体というニュースが・・・・現地で犬に咬まれた模様です。

たしか14年前にも、フィリピンから帰国した日本人2人が発症し、亡くなりましたが・・・

日本国内では、50年以上も発症例がない「清浄国」ですので安心ですが、外国ではほとんどの国で、今も狂犬病がありますので、注意が必要です。(日本では、当院のように「開業獣医師」が認めれば、高齢や病気の犬などの毎年の「狂犬病ワクチン」注射は免除できますが、今は海外から、いろんなウイルスが入ってきますので、万一を見据え、できれば屋外に出さず、散歩も他の若い犬などと接触しないほうが安心です。)

狂犬病ウイルスは、通常人から人には感染しないので、医療従事者も、新型コロナウイルスのように防御服などは必要ないようですが、犬だけでなく、すべての動物が感染するので、特にアメリカや中国では、コウモリが感染源になっているようです。

とある獣医師会の報告では、咬まれて3日で発症した例もあり、海外で何かに咬まれたら、すぐに現地でワクチン接種すれば100%助かるそうですが、発症したら治療法がないので、100%助からないようです・・・