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回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

大きな古・・・

2021年05月09日 17時58分10秒 | 日記

大きな古時計、という歌謡曲が流行したのはもう20年以上前の事かとおもうが、今日、大きな古エンジンを動かすことに。先日もちょっと書いたが、父から譲られた(相続した)家庭菜園の端に建てられている物置の中に、古い耕運機が置いてある。数年前までは専ら従姉たちがこの菜園で思い思いに作物を育てていて、そのころは従姉の連れ合いがこの古い耕運機を動かしていた。もともとは父が30年ほど前にこの菜園を始めた時に近くの農機具販売店から買った中古のもので、たぶん、製造されてからは40-50年も経っていると思われる代物。軽油で動くディーゼルエンジンが載っている。このところ従姉の連れ合いが体調を崩したということでこの耕運機は2年ほど物置の中で埃を被っていた。

この種のエンジンを動かすのには、現在であれば何かセルモーターのようなものがあるのだろうが、このエンジンは全くの人力。エンジンの横にある留め金のようなところにハンドルを差し込んで力任せに回し、そのうちに勢いがついてエンジンがかかるという代物。実際どういう風にしたらよいのか分からなかったので、そのエンジンの型番をネットで検索してみると、まずは世の中にはこういう古いデイーゼルエンジンを動かしたり修理したりすることを趣味にしているひとずいぶんといることが判った。そのなかには、どのようにしてエンジンをかけるか、を詳しく解説している動画がいくつもあり、それを見ていると自分でも何とかできそうな感じがしてきた(かなり高齢の農家の人と思われる人が軽々と動かしているので・・・)。

近々畑をおこし何か植え付けようということでこの耕運機を使う必要がありそうな状況。ただ考えていても始まらないので、その動画を頭に入れて物置に行ってみた。物置の中にそこそこのスペースがありここなら、ハンドルを回してもどこにもぶつかることはなさそうだ。

近くのガソリンスタンドに寄って新しい軽油を買いいざ試運転。見様見真似だが、思い切って回してみると3回目くらいに白い煙が出てエンジンがまだ生きているのが判った。それに勇気づけられてもう一度思い切って回してみると、最初はゆっくりした、まるで心臓の鼓動のような爆音が黒煙とともに、そして徐々に落ち着きを取り戻した音がしてきた。成功!

電子制御などというものとは無縁の、ただ、燃料が爆発してそれが力になるというだけ。そのいささか心もとないような爆音が何とも郷愁を誘う。二酸化炭素排出にこれだけ厳しい目が向けられている昨今、このエンジンはきっと許されないほどの量を排出しているのか。自然に優しく健康にも良い家庭菜園のため、という理屈がいつまで通るか判らない。尤もそれまでにこの機械が息絶えてしまうかもしれないが。

同じ古いものでも、古時計ならこういう問題はないのだろうな・・・

この耕運機の写真がないので、ニューヨークで見たビンテージカーのコレクションからいくつか。もちろんアメ車ばかり。

コメント (3)
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