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回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

日本製

2021年05月02日 18時16分27秒 | 日記

何か書き物をしたときには、印刷して紙に打ち出さないとどうも落ち着かない。パソコンの画面で見ていた時には満足していても、印刷して改めて読んでみるとしっくりこないことがある。紙の無駄遣いといわれるが、その習慣から抜け出すことが出来ないでいる。

仕事を家に持ち帰り、静かなところで書き物をした後で印刷した紙を見てみるとそれまで頭がまとまらず暗礁に乗り上げていたことが霧が晴れるようになって筆が進むことがよくある。英語ならタイプライターから紙に打ち出せるが日本語となると、いわゆるワープロが出てくるまで、自宅で印刷することは不可能だった。そして今では誰でもPCを買うことが出来るようになり、一緒にプリンターにも手が届くようになった。

現在使っているプリンターはエプソン社。後ろを見てみるとインドネシア製、製造日は2007年4月27日となっている(日付まで入っている!!)。すでに14年以上経っているが、その間にPCは何台も代わっているのにこのプリンターは問題もなく動いている。普通に印刷するのとスキャンするのであれば特に不自由はない。時にはスマホやデジカメで撮った写真を現像することもあるが、出来栄えに特に不満はない。

プリンターの問題点は、本体の費用よりもインクが高いということだろうか。このエプソン社製のプリンターは6色のカートリッジを使っているのだが、どれか一つでもインクの残量が基準値を下回ると印刷できなくなってしまう。そのため、インクが少なくなってきたらあらかじめその色のインクを用意しておかなければならない。このカートリッジがかなり高額。プリンター会社は本体ではなくてインクカートリッジで儲けているのではないかとさえ思ってしまう。

この前、デジタルカメラで撮りためていた写真のいくつかを印刷してみたら、2色ほど、残量が少なくなってきた、という表示が出ていたので近くのホームセンターに行ったところ、「リサイクル(純正カートリッジ再生品)」というのが売られていた。エプソン社のホームページを見ると当然のように「純正品をお勧めします」となっているからすこし不安になる。別の電気製品で粗悪な互換性の部品を買って痛い目にあったこともあるせいで、どうも「純正品」という言葉には弱いのだが、この製品には大きく目立つように「日本製」と書いてある。

「日本製」イコール「高性能」あるいは「信頼性高い」という意味にとってもよいのだろうか?それならかなり安いこの「日本製」のリサイクル品でも良さそうだが・・・それとも今やそういったことは幻想でしかなく、日本製への信仰は廃れてしまっているのか?今回、迷った末に、このリサイクル品を買ってみた。今のところ、印刷に問題はないようだ。

話は変わるが「日本製」といえば英語で「Made in Japan」。しかし第二次大戦の敗戦から1952年のサンフランシスコ講和条約締結まで日本は連合国の占領下にあり、その間に日本から輸出されたものには「Made in Japan」ではなく「Made in Occupied Japan(占領下日本製)」と刻されていた。

錫でできている小物入れ(シガレットケース?)は70年以上たっていると思われるが、丁寧な造りでゆがみも全くない。輸出用にと日本のどこかの町工場で作られたのか。ロンドンの骨董市で売られていた「Made in Occupied Japan」。出来ればこれからも日本製が高性能や高信頼性を意味するものであって欲しいし、再び「Occupied」などということにならないように・・・

コメント (2)
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