江戸時代の道標。江戸時代以前からの有名な観光地には石造の道標が残されている。西国三十三所観音霊場として知られる法華山一乗寺にも石造の道標があり、次の霊場までの距離が記されていた。しかし、その文字は「志よしや山」「きよ水寺」と記されている。ひらがなと漢字が混在し、「水」や「寺」はかなりの崩し字で容易には読めない。判読には経験が必要な文字である。江戸時代の人が全員こんな文字が読めたとは考えにくい。ある程度の経験者、教養のあるものだけが判読できるように刻まれたと思われる。「志よしや山」が「書写山」を表すというのは霊場の名前を知っているから判読できる遊びのように思える。

30秒の心象風景13281・道標~一乗寺~
https://youtu.be/FHN70Z8BG0g

30秒の心象風景13281・道標~一乗寺~
https://youtu.be/FHN70Z8BG0g