鱗翅目昆虫といっても普通の人はどんな虫のことだろうと思われるに違いない。昆虫の仲間であることは予想がつくだろうが、鱗翅目というのは聞き慣れない言葉だろう。ここで「目」というのは目(め)のことではなく、分類上の段階を表す用語で、門 ( もん ) ・ 綱 ( こう ) ・ 目 ( もく ) ・ 科 ( か ) ・ 属 ( ぞく ) ・ 種 ( しゅ ) などの分類段階がある。「種」とか「科」は、なんとなく聞いたことのある用語だが、「目」というのは、それより上位の段階を表す用語のようだ。鱗翅というのは翅の特徴表す言葉で、蝶や蛾の羽を思い出してもらうと理解できる。羽に鱗のような構造があって、それが粉のように剥がれ落ちるものである。つまり、チョウやガの仲間のこと示す分類段階を鱗翅目とよんでいる。チョウやガの仲間はその種類が多く、一般にチョウとガの違いも見分けるのが難しいとされる。ニラの花に群がる鱗翅目昆虫も見分けるのが難しいものだった。

30秒の心象風景12690・蛾なのか蝶なのか~鱗翅目昆虫~
https://youtu.be/wqmc2Ii-HW0

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