久しぶりに訪れた神社はずいぶんすっきりしていた。古墳の玄室と羨道を神を祀る場所にして、その前に拝殿を設けた諏訪神社は、諏訪の岩穴として知られている。特殊な形の神社には古代寺院の遺跡も移設されて祀られている。多田廃寺と称される寺院跡から古い塔の礎石が神社の境内に運ばれて祀られているのである。地元の子供達が遊べる空間として整備され、遊具まで設置されているその境内には大正時代の石造物が多い。戦前の日本の文化が色濃く残されているように思う。拝殿前にあったのはクスノキの大木だったと思うが、それが完全切り取られて、大きな切り株が並んでいる。直径は1メートルほどかと思える円形の切断面には年輪が見えるので、樹齢もわかるだろう。切り取られる前には気づかなかったが、根元から大きく二股になっていた木だったようで、切り株には中心となる節が二つ並んで見える。
30秒の心象風景12025・大木を伐採~諏訪の岩穴~
https://youtu.be/4ajFfel4h0M
30秒の心象風景12025・大木を伐採~諏訪の岩穴~
https://youtu.be/4ajFfel4h0M